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出ていった相手が置いていった。それだけ置いていかせてくれって。そんなのなくても忘れるわけないのに。
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『ナラタージュ』『リバーズ・エッジ』の行定勲が大倉忠義を主演に迎えて、セクシャリティを越え、人を好きになることの喜びや痛みを描く。広告代理店に勤める大伴恭一(大倉忠義)は優柔不断な性格が災いし、不倫を繰り返してきた。ある日彼の前に妻から派遣された浮気調査員として現れたのは、卒業以来会うことのなかった大学の後輩・今ヶ瀬渉(成田凌)だった。不倫の事実を隠す代わりに彼が突きつけてきた条件は、「カラダと引き換えに」という信じられないものだった。はじめは拒絶していた恭一だったが、7年間一途に想い続けてきたという今ヶ瀬のペースに乗せられ、やがて彼と過ごす時間が心地よくなっていく……。
出ていった相手が置いていった。それだけ置いていかせてくれって。そんなのなくても忘れるわけないのに。
成田凌くんの演技が素晴らしかった。 感情移入するのはとても難しかっただろうと思う。 照れたり、嫉妬して不安を感じている表情など、全てが好きな人を想っているのが伝わる演技をされていて、見ているこっちの胸が苦しくなりました。そして、とにかく美し可愛い。 大倉くんをみる目が、女の子を感じさせる麗しさに満ちていて、普段思いっきりカッコいい男の人なのに、どうしたらこんな雰囲気を出せるのだろうと悩んだくらいだった。 大倉くんは安定の冷めた感じだけど、役にはまっている感じがした。
3回?4回?見に行ったかな? 成田くんかわいいし切なすぎました。。
大学で出会ってから心ではただひたすらに恭一のことが好きだった今ヶ瀬。久しぶりに恭一は今ヶ瀬と出会い自分のことが好きと知る。それから一緒にいる時間が長くなると初めは嫌がっていた恭一も今ヶ瀬が自分を好きなことを受け入れ始める。今ヶ瀬の一方的な愛だったものが恭一と今ヶ瀬の恋愛になると、今ヶ瀬は恭一に対して嫉妬深くなってしまう。自分が飽きたでしょとか女遊びしたいんでしょとか。 今ヶ瀬は辛くて辛いけど逃げることはできなかった。途中までは。 最後、恭一が1人になれたことは依存ではなく愛をもってのことなのだろうと感じた。 今ヶ瀬は恭一の近くにいると嫉妬で狂ってしまうけど、他の人で埋める辛さから早く解放されて欲しい。 8年間想い続けてきたことを全てそれ以上に返してあげてほしい。 *大倉くんはこういう選べないクズな役をよく見る気がします。笑似合ってますね。 成田くんはバラエティーでも活躍していて明るく元気なイメージが強かったので、こういう役もするんだと驚きました。演技を見てとても心を揺さぶられました。
成田凌の怪演が高く評価されてるようだけど、愛されることに流されて、同性からの愛も受け入れて悩みまくる女たらし、という難しい役を演じた大倉忠義が素晴らしかったです。
好きになってくれた人とばかり付き合い流れるまま過ごしていた恭一。前半は無機質で無感動に描かれていた恭一の世界が、今ヶ瀬と過ごすうちに感情が見えるようになってきたのがよかった。まあ、婚約までしたのに、元恋人が戻ってきたから別れてくれというのは相手からしたらたまったもんじゃないなとは思いましたが…笑
初めてのBL 男とか女とか関係なく愛って尊いと思わせてくれる映画でした
成田凌の演技は色々見てきたけど、こんな演技もできるんだってびっくり。目の潤いがすごかった。 とっても可愛らしかった。
正直、期待外れでした。
ただひたすらにやばい。 どちらのファンでもなく、興味で観に行ったけど、汚いがない、二人とも役にハマりすぎてた。BLを見せるだけじゃなく、ストーリーも良い作品だなと思いました。マスクないとやばかった。
自分が欲しいモノを求め我武者羅になる いざ自分の手元に来ると、それを失う事を恐れ手放したくなる これはヘテロでも、そうじゃなくても全く変わらない心理だよね、きっと… 『流され侍』と呼ばれた恭一は今ヶ瀬と再会して得たのは愛なのか?執着なのか? 2人がソファーに並んでポテチを食べる姿が良い オトナのシーンは、わりと激しめだから苦手な人は薄目で見てねw
ひたすらに 愛する 大倉忠義さんと成田凌さんの演技に感服 愛を確かめ合う場面が 生々しく 映像の世界を楽しみたいのが 上手く話しにのめり込めない部分も… 愛している 存在していること ただそれだけで愛する価値を見出せる こんな熱量の愛に出会ってみたいと 思える映画。
大倉は終始ぼやーーーつとした覇気のない感じでイライラした。 何げない表情だからって、そうじゃないんだけどなぁ〜〜と、言葉にならないモヤモヤが。 成田凌の演技がすごかった‥! さすが俳優だな、って思った! 焦燥感とか戸惑い、嫉妬、恋慕、憤り‥無言にもかかわらず、いろいろな感情を表現してた。 これからも頑張って欲しいと思う俳優さんだと思っている。
皆さんのレビューにも書かれてますが、成田凌すごいの一言に尽きます。 こんなに成田凌可愛かったっけ?と、何度も思いました。 恋する顔、絶品ですね。
好きという感情は言葉では表せられないし、その人以外目に入らない、その人以外に愛されても意味がない満たされない。 幸せの形とは何かを考えさせられる作品。 いろんな愛が交錯していて無意識に泣けてくる。 どんな形であれ人を愛するという感情はとても美しいものだと思う。 ただかなりディープなので観る人を選ぶ。
原作好きで観劇したが、楽しみにしていたシーンが何一つ無かった。
最初に、濡れ場が結構多いなぁという印象。 そして奇跡が起こるようなロマンチックな内容は無く、どちらかと言うとリアルな内容かなと思います。 異性よりBL好きな同性と見に行く事をオススメします。
優柔不断なクズ男なのですが、それでも嫌いになれない魅力がある。
顔タイプじゃないけどなんかやばい色気しかない 成田凌に感情移入しすぎて大倉くん嫌いになりそうでした
知らない世界ばかりで 面食らいました。 ジャニーズが・・・・って 思いました。
BLを観ることは初めてだったのですが、知らない世界を覗き見できたような気分です。 気持ちの葛藤があったり、自分にも共感できるところがあったり、とても面白い作品でした! 主演のお二人の演技にとても引き込まれました。
ジャニーズが主演とか、ラブストーリーとか、そういったことで見ないなんて勿体ない 色眼鏡で避けずに見てほしいです。 男性にも見てほしい ラブストーリーです。 出てくる登場人物全員、何かしら思い当たる節があったり身近にいるような人物像だったりで胸が苦しいけれどとても余韻が残る映画でした。 画面が全面肌色になることが多い(笑) 主演2人の体当たりな演技をぜひ見てほしい
思ってた以上にいやらしさがなくて切なさが優ってました。
成田凌の役が可愛過ぎた
顔が良くても、どう考えても最低なクズ男。 でも、やっぱり惹かれる。 なんなのこの沼。 情景描写が美しすぎて、あの2人が美しすぎる。
登場人物それぞれの心の動きが、とても丁寧に描かれていた。主人公の2人の名演がジワジワと滲みてくる。空気感や時の流れも わざとらしくなく自然。だからこそ 伝わってくる切なさや どうしようもない愛おしさ。人を愛せば愛すほどに 増していく苦しさを思い出させてくれた作品。
みなさんがおっしゃっているとおり成田凌くんの演技にひきこまれた。 あんなにウルウルした目でいつも見つめられてたら最初は違ってもだんだんその気になっちゃうだろうな。 20歳になる娘と一緒に観に行くつもりだったけど友達と行った。結果、よかった。 ありゃ気まずいwww
ナラタージュに次ぐ行定監督の恋愛映画。前評判がとても高かったので、かなり期待して行ったが、R指定とは言え、全編に頻繁に描かれる性描写が生々し過ぎて、食傷気味になった。刹那的に生きる主人公や周りの若者たち。そんな中、今ヶ瀬渉は大学時代の先輩への本気の恋愛を貫こうとする。今ヶ瀬を演じる成田凌の演技が飛び抜けてすごく、ひきこまれてしまった。ストーリー展開はシーンの展開と共にいきなり説明もなく進展していく手法も行定監督の真骨頂なのだろうが、どことなく荒々しいイメージがあり、もう少し丁寧に描いて欲しかった…もうただただ成田凌くんの演技力に圧倒されたの一言に尽きる映画かな…
この時期にしては珍しく、上映開始して1週間以上経ってるのに、日曜AM , 満席(50%)でした。圧倒的に女性だらけに、圧倒されました。 男性は入りにくいかも?男性は平日の方がいいかも? 腐女子?的な?女性をターゲットにした映画なのかな、前半は裸のシーンや生々しいシーンが多く、ジャニーズの方のお尻とか普通にたくさん映ってて、ちょっと引いてしまいました。 あーーこういう映画かぁー。こういうのを喜ぶ人をターゲットにした感じ?失敗したかなー。ちょっと気持ち悪いかなぁ。って。 でも、途中から普通に女性に見えてきて、、切ない感じに感情移入しました。演技力か?レビューもみんな成田凌について書いてますね。目の潤んだ演技?個人的にはワイン飲まないって言ってるシーンが1番共感できて良かったです。 泣いてる人結構いました。 恋愛したくなる映画。 映画の後、やっぱりちゃんとしたストーリーも見たくて、原作も読みましたが、原作よりも、今ヶ瀬の切なかったり嬉しかったりしてる表情が500倍に表現されてて、ストーリーをより 分厚くしている。原作の方が内容もしっかりしてるのに、映画のあの演技で唯一無二のいい映画になってるーー。
流され侍、なんとなく耳に残った笑 くっついて、離れて、一線超えて やっぱり離れて…ん?どうなったっけ。 ごめんなさい。 ラスト30分がすごく眠かった。 とりあえず思ったのは、 よくJ事務所がこの仕事をOKしたな〜
成田凌の目線が、表情が、声色が、物語の全てを語っていた。 好きになった人が好きな人で、ただそれだけでいいのに、いいはずなのに 男だ女だ、嫉妬だ不安だと、小難しくしているのは自分だということに気付いて欲しい。
BL好きでもありませんが、 興味そそられ観に行きました。 特に何とも思ってなかった大倉くんのファンになって映画館から出て来ました。 見てくれと仕事が取り柄、優柔不断のクズハイスペック男の更生ストーリーです。 大倉くんをとりまく女性陣、惨めだったなあ。全員べっぴん。 特に部下の女の子は、大倉との考え方のズレをひしひし感じつつ、他に好きな相手が居るだろうと分りつつ、 取り繕ってなんとか結婚まで進めようとしているのが健気。 (内縁の妻の子だから、結婚へのこぎつけに必死?切ない…。) 今まで本気で人を好きになった事がないクズ野郎が初めて本気の恋を、男(成田くん)にする。 2人ともスタイル抜群で、裸や濡れ場をキモいと思わせない、流石プロだと思いました。美しいです。 成田くんの演技は、やっぱり凄い。 大倉くんはイケメン過ぎる。 心にしみじみ来ました。観てよかった!!
成田凌君のうるうるした恋する目がすごく可愛かった。 それ以上でもそれ以下でも無いかな。
大倉の役=大伴が割とクズ。だけど、いるよね〜こういう人って感じの存在。自分で責任取らなくていいように生きててズルくて、でもモテるんよね、こういう人。周りは振り回されてるんだけど、本人はあまりその気はないっていう罪深い人。 成田凌の役(役名忘れた)はよくそこまで追えるな〜って感じだけど、人を本当に好きになったらこうなるのかなぁとか思ったりして、羨ましいと思う面もあり、、 側から見たらぞんざいに扱われてるのに、それでもやっぱりあなたが好き、待ってるってなるあの一途な感じは見てて辛かった。 成田凌が演技がうまくて、世界観に引き込まれた感じだった
段階を追って気持ちの向き合いが変わっていく様が上手に演じられている。全ての恋愛に当てはまる感情に抵抗なく刹那を共感できる。かなりリアルなシーンが多々あり、ちょっとドキドキ。
ひたすら成田凌可愛すぎ ひたすら大倉忠義がクソ野郎過ぎ そしてやってる時間多過ぎ ストーリー自体は性別関係なく素敵なラブストーリーだが、映画館で観るより、自分の部屋で寛ぎながら観たほうがよかったなと。 あんまり仲良くない友達や微妙な関係の子と観に行くと、ちょっと気まずいかも(笑)
もともと成田さんのファンなんですがやっぱ映画見るとすごいかわいいって思いまして、もっと好きになりました!♡
BLな感じかと思いきや、普通の恋愛もので普通に楽しめました。 男同志だからこその例外の恋愛など色々考えさせられました。 女優さんがあまり有名な方を採用しなかったと監督が鑑賞後のトークショーにておっしゃっておりましたが、そのおかげで変な先入観や思いがなく見やすかったと思います。 それぞれの登場人物に感情移入できる部分と全く感情が分からない部分もありとても面白かったです。
原作の感想はこちら。https://note.com/bunko_x/n/n441c46f5469a 原作があまりに凄すぎるから、原作と比べてしまうと評価は辛くなるけど、でも、映画も良かった。 映画的な凄さで言えば、よく成立させたな、ということだ。 これは、同性愛を批判するものとして捉えてほしくないのだけど、やっぱり”観賞用”としては、イケメンがやらないと成立しない。そして、原作を読んでいる身としては、大倉忠義と成田凌というセレクトは、見事だなぁ、と思うのだ。大伴恭一の温度のない感じ、そして今ヶ瀬渉の温度がありすぎるけど抑えてる感じが、凄く良く出ていた。 しかしやっぱりこの物語の凄さは、この物語を成立させていることそのものにある。 僕は一時期、勧められてBL作品をいくつか読んだことがあって、その時にBL作品についての話も色々聞いたのだけど、やはりBLというのは一般的に、”恋敵としての女性”というのは登場しない。女性は、何らかの役で登場するとしても(”妹”など)、”恋敵”として出てくることはまずない(ちなみに前提の話を書いておくと、BLの中にはこの映画のように、片方が同性愛者、そしてもう片方が異性愛者、というパターンもある)。女性が”恋敵”として登場したら、物語を成立させることはまず不可能だからだ。異性愛者が、女性の誘いを振り切って同性愛者の元へ向かう、という状況は、普通には成立させられない。 しかしこの作品では、その”恋敵としての女性”と”同性愛者”の間で揺れ動く男、という、普通ありえないだろう状況を絶妙に描ききるのだ。 これは本当に凄いと思う。 そして、その状況を成立させているのが、「大伴恭一」という男のキャラクターだ。 原作を読んでいる時、僕は、「自分の中に、大伴恭一がいるなぁ」と感じた。この映画を見て、同じことを感じた。さらに、こうも思った。「もし僕がイケメンだったら、大伴恭一みたいなクズになってただろうなぁ」と。いや、ホントに、「イケメンじゃなくて良かった」と思った。 女性の目から大伴恭一という男がどう見えるのか、正確に理解できるわけではないが、僕の視点からは、大伴恭一は”クズ”に見える。そして、大伴恭一自身に、自分がクズだという感覚はない。ないばかりか、「自分は優しい人間だ」と思っている。そこがまたややこしい。 冒頭からすぐ分かるわけではないが、大伴恭一という男は次第に、「断れない男」なのだと分かってくる。「断らないこと」を「優しさ」と勘違いしているのだ。相手が自分に望むことを、可能な限り拒絶しないで受け入れていく。大学時代の旧友は、そんな彼のことを「流され侍」と呼んでいた。ダサいネーミングだが、言い得て妙である。 【あなたは愛してくれる人に弱いけど、結局その愛情を信用しないで、自分を追いかけてくる人の愛情を次々に嗅ぎ回る】 大伴恭一にとっては、自分が愛された状態にいる、ということが望ましく心地よい。そして、大伴恭一はそれ以上でもそれ以下でもない。だから、こんなことを言われたりもするのだ。 【私が何を言うのか待ってる空気が気持ち悪いの】 常に、受け身なのだ。 大伴恭一というのは、この受け身体質の天才と言っていい。イケメンだからということもあるだろうけど、ちょっとした行為や視線なんかで、相手のスイッチを押すことは簡単に出来る。そして大伴恭一は、相手のスイッチを入れさえすれば、あとはベルトコンベアのようにスルスルと進んでいく、と思っている。そして、実際にスルスルと進んでいくのだ。 そして彼は、その状態を普通だと思っている。それ以外の選択肢を考えたこともないのだと思う。だからそこに罪悪感など生まれるはずもないし、自分の行為の何がおかしいのかも理解できないのだ。 この大伴恭一を見ていると、怖くなる。僕はたまたまイケメンじゃないから大伴恭一みたいになってないけど、たまたまイケメンだったら、これはホントに自分の姿だろうなぁ、と思うのだ。 そして、そんな大伴恭一が、大学時代の後輩と再会するところから物語が始まる。そしてこの後輩・今ヶ瀬渉が、この異常な「大伴恭一」という男を”更生”させていく物語、だと言っていいだろう。 これまで関係を持ってきた女性たちが大伴恭一の目を覚まさせることができず、今ヶ瀬渉にそれが出来たのは、今ヶ瀬渉が男だからだ。しかしそれは、同性愛に目覚めたとかそういう話ではない。大伴恭一にとって今ヶ瀬渉は恋愛対象ではない、ということが決定的に重要なのだ。 大伴恭一にとって女性というのは恋愛対象で、だからこそ傷つけてはいけない存在だと考えているはずだ。ところどころで描かれるが、大伴恭一は、表面上相手を傷つけないようにする、という配慮を全力でする(しかし結果的にそういう振る舞いが、女性をさらに深く傷つけている、という事実には築かない)。恋愛というのはお互いの関係性あってのもので、その上で相手を傷つけるというのは自分の責任だ、という感覚になるからじゃないかなと思う。「自分が相手を傷つけた」という事実を直視したくないから、恋愛対象である女性を傷つけまいとする(少なくとも、表面上)。 しかし大伴恭一にとって今ヶ瀬渉というのは、恋愛対象ではない。しかも、再会の方法が最悪だった。大伴恭一としてみれば、今ヶ瀬渉を「傷つけてはいけない」理由など、特にないということになる。 だから大伴恭一は今ヶ瀬渉の前で、恋愛対象である女性に対しては絶対にしないような振る舞いをナチュラルにする。 しかし一方で、今ヶ瀬渉は、大学時代に大伴恭一に出会った瞬間から8年間、彼のことをずっと好きでい続けた筋金入りだ。大伴恭一は今ヶ瀬渉を恋愛対象として扱わないし、今ヶ瀬渉もそのことをとりあえず飲み込んで理解した風を装うが、しかし今ヶ瀬渉は、大伴恭一を恋愛対象として見ていることを隠さない。 この関係性はなかなかにひねくれていると思うが、しかし、大伴恭一という人間を”更生”させる唯一の道だった、という風にも見える。大伴恭一は、ほぼ最後の最後まで、女性に対しては本心らしい本心を見せない。女性たちは、大伴恭一には近づけない何かがあるように感じるのだけど、それが何か分からないし、迫りようがない。しかし一方で、恋愛対象として見てはいないという理由で、自身の雑な部分を今ヶ瀬渉にオープンにさらけ出していく。一方今ヶ瀬渉は、大伴恭一のことを恋愛対象として見ているから、「恋愛対象に対してそんな振る舞いって酷い」というような雰囲気のアクションを小出しにしてくる。そういうジャブを細かく細かく何度も食らうことで、大伴恭一という”クズ”は徐々に、”更生”の道を歩んでいくことになるのだ。 だからそういう意味でこの物語は、単なるBLではない。BLという設定を借りた、クズの更生物語なのだ。そして、BLという設定を使わなければ解消されなかっただろう、という必然性を感じさせることで、”恋敵としての女性”を登場させるというありえない設定を成り立たせているのだ。 内容に入ろうと思います。 バリバリと仕事をこなし、ほどよく不倫をしている大伴恭一は、ある日大学時代の後輩である今ヶ瀬渉と再会する。しかしその再会は、非常に苦いものだった。探偵事務所で働いているという今ヶ瀬はなんと、恭一の妻を依頼主とする調査を請け負っているという。つまり、このままでは恭一の不倫が妻にバレてしまう、ということだ。今ヶ瀬は恭一をそれとなく脅し、「キスしてくれればなかったことにする」と約束する。今ヶ瀬は大学時代にあってからずっと、恭一のことが好きだったのだ。 そんな最悪の再会から始まった二人だが、今ヶ瀬が絶妙なアプローチを仕掛けることで、徐々に恭一を切り崩していく。元々「流され侍」である恭一は、離婚したこともあり、一人暮らしの部屋にやってくる今ヶ瀬と半同棲のような生活を送ることになる。しかし彼らの関係は、恋愛ではないし、だからと言ってただの友達でもない。今ヶ瀬の耳かきを喜んだり、今ヶ瀬の髪をなでたりする一方で、女性と関係を持ったり、今ヶ瀬を傷つけるようなことを言ったりもする。 今ヶ瀬との時間を大切に思い始める一方で、異性愛者としての”真っ当な”幸せを捨てきれるわけでもない恭一は、目の前の選択肢に常に揺れ動く。その一方には常に、今ヶ瀬の存在がある。今ヶ瀬を取るか、今ヶ瀬ではない何かを取るか――。 というような話です。 物語や人物的な部分については最初の方でいろいろ書いたので、そうではないことを。 まず個人的に凄く良いなと思ったのが、大伴恭一を演じている大倉忠義の「心がない演技」。観客としてこの映画を見ていると、恭一が「女性といる時」と「今ヶ瀬といる時」では醸し出している雰囲気がまったく違う、ということに否応なく気づくと思う。場面にもよるが、二人の関係が穏やかな時の今ヶ瀬に対する恭一の雰囲気は、非常に穏やかだ。一方で、女性と関わっている時は、「良い人」のベールを被ってる感が凄い。自分の見え方をコントロールしていて、「女性を傷つけない俺」みたいなものを(たぶん無意識に)出している、というのが恭一というキャラクターだと思うんだけど、その雰囲気を凄くよく出していると思った。 具体的にどこがどう違う、と指摘できるわけではないので、非常に細かい部分の差なんだろうと思うけど、この「女性といる時」と「今ヶ瀬といる時」の雰囲気の差というのは、この映画にとっての大きな肝だと思うので、それを大倉忠義が絶妙に足し引きしている感じが凄く良いなと思いました。 あと、映画を観ていてちょっと不思議な感覚になったのが、めちゃくちゃシリアスなシーンなのに、何故かニヤニヤと笑いが出てしまうこと。これは僕だけかもしれないけど、何回かそういう場面があった。酔っ払って帰ってきた恭一を部屋に運びつつ、「上がっていきます?」と今ヶ瀬が言った時とか、今ヶ瀬が「引いてくれませんか?」と頼んでるシーンとか。後者なんか割と修羅場なんだけど、でも観てるとなんか笑えてしまう。「もしかして選べない?」なんて言っちゃう感じとか、明らかに恭一の優柔不断さが招いている自体なのに、恐らく本人にその自覚がなさそうなところとか、理由を説明しようとすればそういうことになるんだろうけど、とにかくちょっと気恥ずかしさを感じるようなニヤニヤを何度か体験した。なかなか他の作品で感じたことのなかった感覚だったから、印象的だった。 この映画は、どちらかというと大伴恭一視点で描かれるから、今ヶ瀬渉の内面が分かる描写はそれほど多くない。僕は原作を読んでいるから、結構昔に読んだのもあって忘れてることも多いけど、場面場面で今ヶ瀬がどんなことを感じていたか、なんとなく原作のことを思い出しながら見ていた。冒頭から、割とクールな感じに見せてる今ヶ瀬だけど、【好きな人に振り向いてもらおうと必死です】【けっこうあっぷあっぷでやってるんですよ】みたいなセリフがところどころ挟まってくる。割とボロボロになりながら、それでも恭一の傍にいようと必死になっている感じが愛らしく見えてくる。 映画の中では出てこなかったけど、僕が原作で一番好きなセリフは、今ヶ瀬が言ったこれだ。 『貴方はいずれは女の人のものになる人だ。だからこそ俺は、貴方の中でたった一人の男になれる。…それだけが俺の心を守る縁なんです。どうぞ貴方は女と幸せになることだけ考えていてください。何ももらえなくたった俺は勝手に貴方に尽くすし、邪魔になればちゃんと空気を読んで消えます。迷惑はかけません』 僕は「BL」という設定を「日常に絶望を持ち込む装置」と捉えているのだけど、まさに今ヶ瀬が生きている世界は「日常の中の絶望」みたいなものだと思う。こんな風に考えなければ、好きで好きでたまらない人の傍にいられない、ということの必死さが、映画全体の中でも滲み出ていて、成田凌も非常に良い雰囲気を出してたなぁ、と思う。 大伴恭一は最後、どんな決断を下すのか。映画は、余韻を感じさせる終わり方をしていた。映画の最後では、大伴恭一は”クズ”を卒業していたと思う。見事な”更生”物語である。
成田凌をはじめ演者さんが皆上手い。演者さんの繊細な表情や仕草を楽しめる映画だ。おばさん目線ですみませんが、困難や障害こそが恋愛を成り立たせているのねーと上映中何度も思わせられた。 もっと若い時に観ていたらベッドシーンの正視はきびしいわ、こりゃ。でも今なら別にオケ。 純粋に、恋愛の熱と刹那を堪能しました。男とか女とかあまり関係なく観てる自分がいた。作り手が上手いのか、私が歳とって性を超越したからか、、(汗)