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空白

4.3 107分 2021/09/22 公開
人間ドラマPG12日本
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あらすじ

中学生の花音がスーパーで万引きを疑われ、店長に追いかけられ、道路に飛び出し轢死してしまう。花音の父である充は娘のことに無関心であったが、これをきっかけにせめて娘の無実を証明しようとする。そして、充はスーパーの店長・直人を激しく追及するが……

場面写真

キャスト・スタッフ

監督
吉田恵輔
キャスト
古田新太/松坂桃李/田畑智子/藤原季節/趣里/伊東蒼/片岡礼子/寺島しのぶ
配給
スターサンズ=KADOKAWA
公式サイト
https://kuhaku-movie.com/

クチコミ

NUMAYA

『空』と『白』。

- 4年前
『愛しのアイリーン』に続き、ものすごい映画でした。 さすがはスターサンズ。さすがは吉田恵輔監督。 とにかく見て欲しい! もう、レビューなんかを書くのは野暮でしかないと感じます(^-^; 『空白』のタイトル通り、誰しもが多かれ少なかれ心に空… 続きを読む

『愛しのアイリーン』に続き、ものすごい映画でした。 さすがはスターサンズ。さすがは吉田恵輔監督。 とにかく見て欲しい! もう、レビューなんかを書くのは野暮でしかないと感じます(^-^; 『空白』のタイトル通り、誰しもが多かれ少なかれ心に空白を持っている。 それを埋める為に何かに依存したり、何かに八つ当たりしてしまったり。 人によっては承認欲求としてあらわれたりするのかも? 激しく行き過ぎた行動の裏には、大きな空白と一方的な主観しかなく、周りが見えない状況は自分自身をも見えなくしてしまい… いや、むしろ自分自身を見つめたくないから、盲目的な怒りやストレスの吐口となって攻撃性がエスカレートするのか。 主観だけでは見えていなかったことが、相手の立場になって初めて見えてくることがある。 キーとなるエピソードしかり。 自分とは異なる主観に触れた時、逆に自分を見つめ直すキッカケになるのではないでしょうか? この映画で特筆すべきは、ほんのチョイ役の主観まで非常に丁寧に描き出しているところ。 ばあちゃん、バスの中の少年たち、同僚の教師や、弁当屋の客、ボランティア仲間に、もちろん警備員仲間も。 主人公の物語を動かす為だけに存在する人物が一人もいない。 『愛しのアイリーン』が三つ巴の主観だったとしたら、『空白』は何十人もの主観が入り混じっている。 最初は隅々まで行き届いた人物描写に興奮していましたが、ただそれだけではないことに気づきました。 今の風潮では、一つのテーマに対して一つの見解を示すことは、それだけで「多様性に配慮がない」と誤解されやすい。 私が見たいのは作家性の強いブッ飛んだ作品なのだけれど、そういった作品は偏った主義主張だと捉えられかねないので、なかなか作りづらくなっているのではないかと危惧していました。(回りくどい表現ですみません) そんななか本作は、全ての登場人物の主観をきちんと描くことで、一つの事件に対する様々な人の見解を盛り込み物語に多面性を与えている。 更にそれだけではなく、デリカシーの無い言動の裏にあるのは個々の埋められない空白であることも浮き彫りにしている。 お弁当屋のエピソードが大好きなのですが、ラストの独り言が最高に響きました。 一つの見解だけにとどまらず、良くも悪くもいろんな立場の人物を描き、しっかりテーマに着地させている。私なんぞの危惧を吹っ飛ばす文句なしの映画でした。 正義を振りかざす暴力はSNSでもよくあるけれど、そこに切り込むのは、かなりリスキー。 さすがはスターサンズ。 正義感が強すぎる人を描くのも、一歩間違えば、かなりリスキーだけれども、あくまでも一人の人間の満たされない空白を描いている。 さすがは吉田監督。 さすがは寺島しのぶ。 ずっと撮影監督は志田貴之さんなのですね。 花音の登場シーンの素晴らしさ。 前髪を撫でつける仕草に、垢抜けない中学生に芽生え始めた大人の色気があって、後のマニュキュア万引き疑惑に繋がる揺らぎが感じられます。 鮎子ちゃんも、大きくなったなぁ。 そして、キモとなる片岡礼子さんの演技の素晴らしさ。 もちろん娘さんの役者さんも素晴らしかった! パートの女性は『アイリーン』のお見合い相手でしたね!!(桜まゆみさん) あの演技が大好きなので嬉しかったです。 実はあまり役者さんの顔を覚えられないのですが、不思議なユーモアと色気のある役者さんなので珍しくピンときました。( ̄∀ ̄)(←ちょっと得意げ) そして、田畑智子さん。 チャーミングだけど、狂気や修羅場を乗り越えた肝の据わった役が最高にハマりますね。 大好きな役者さんです。 『空』と『白』。 ラストに感じる親子の繋がりに号泣でした。

にこ

立場を代えてみることの大事さ。

- 4年前
ちょっと急にあの狂気が失くなっちゃったところが。そこ、もう少し深掘って欲しかった。 マニュキアの袋を公園のゴミ箱に捨てた所をマスコミに撮られて、又ひと悶着あるのかと、思いました。 私なら、母親なら、ぬいぐるみに隠されたマニュキア、万引きし… 続きを読む

ちょっと急にあの狂気が失くなっちゃったところが。そこ、もう少し深掘って欲しかった。 マニュキアの袋を公園のゴミ箱に捨てた所をマスコミに撮られて、又ひと悶着あるのかと、思いました。 私なら、母親なら、ぬいぐるみに隠されたマニュキア、万引きしたものではなくて、お小遣いで買ったものを、父親にみられたくなくて隠していたってこともあるんじゃないかな、と、まだ納得できないかも。 父親は『あ、やっぱり盗んでたのか』と、腑に落ちたのですかね。それとも、『もう、腑に落とそう』と、思ったのかもしれませんね。疲れたって言っていたから。 古田新太いいね。松坂桃李も思っていたよりずっと演技が上手いってわかった。テレビドラマより映画の方が力量が見えますね。 最後のイルカ雲は良いですね。一緒のものを見ていて、同じように感じたのですね。 それだけでもう。

gosco ネタバレ

声が出てしまった

- 4年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む

どんなに割り切れなくても、娘の非を詫び続ける加害者の母。被害者の父との対比が素晴らしい。 寺島さんの気持ち悪さも良かった。どさくさの行動、ツボでした。 ときおり筋力での感情表現に気持ちが離れましたが、いいもの見せていただきました。

whsq

藤原季節さんが

- 4年前

元来持っている良いところがすごく出ていると思います。 あと出てる人、みんな良かった。 ポップコーンを買ったけど、上映が始まったらほとんど食べられずにほぼそのまま持ち帰った。 そのくらい引き込まれて、ポップコーンをバクバク食いながら観る作品ではなかった。 絵画っていうのが良いですね、ラストも良かった。 しかし、チャンス大城さんには驚いた!!

わせい

父親はどれだけ娘をわかる?

- 4年前

古田新太の狂気になっていく迫力と だんだん娘の遺品から娘を理解しようとするギャップがすばらしい

ナガグツ

感情

- 4年前
この作品は、登場人物全ての人達の各々の立場・状況を把握しながら、その各々の人達の感情を捉えながら観ると、なかなか面白い。 どの人の気持ちも十分なくらい理解できる。 父親は、最後には真実を知り、辛いながらも感情を落ち着けることができて良かった… 続きを読む

この作品は、登場人物全ての人達の各々の立場・状況を把握しながら、その各々の人達の感情を捉えながら観ると、なかなか面白い。 どの人の気持ちも十分なくらい理解できる。 父親は、最後には真実を知り、辛いながらも感情を落ち着けることができて良かったのでは。 普段は無関心であっても、親は親。子供のことを信じたいと思う気持ちを含め、子供のことを大切に思う気持ちは強いに決まっている。しかも目を背けたくなるような変わり果てた状態の娘の姿を見てしまったなら尚更だ。 古田新太も松坂桃李も、かなり良い演技をしていた スーパー店員を演じた寺島しのぶも、寂しさを抱えた独身中年女性の厚かましいくらいのおせっかいぶりを上手く演じ、いい味を出していた。こういうおばさん実際にいるよなあと思った。 マスコミ報道の卑劣さが、非常に分かりやすく表現されている。 後、威圧的な親に育てられると、周りから見ると自己主張のない空気のような感じの子供が育ちやすいということも上手く表現されていた。 (※かけがえのない大切なものを突然失い、そこか空白の時間を経て、人が改めて再生に向かう過程を重視して描いた作品だと思う。 題材は、前半を軸にして、後半のストーリーを主とした作品だと思う。)

Pilot

重い

- 4年前

ラストは良かったですが。。。 親らしいことを何もしてこなかった父親が、周りの人を追い詰めてしまっていることにも気づかずに。。。

たんくん

空に白い○○が…

- 1年前
浮かぶ本作。高い評価の作品だが、主要な映画賞をもらえなかったコトで知られる。ようやく見た。昨年のWOWOWでの録画をブルーレイに落としままだった。コナンのせいであまり見るべき映画の少ないゴールデンウィークにはピッタリだ。個人的な事情で202… 続きを読む

浮かぶ本作。高い評価の作品だが、主要な映画賞をもらえなかったコトで知られる。ようやく見た。昨年のWOWOWでの録画をブルーレイに落としままだった。コナンのせいであまり見るべき映画の少ないゴールデンウィークにはピッタリだ。個人的な事情で2021年〜2023年までは未見作品多し。 以下ネタバレ書きます↓ 善悪の彼岸が、しっかり示された感のある映画。現代における深刻な問題を抱えた人達に見て欲しい。ラストの短い数カット、マニキュアを見つけた父を絵に描かれた花音が見ている絶妙な目。何とも言えない2秒ほどの少し長目のカット。ああタイトルは「空白」だったのだと気付かされるラストカット。途中からはNetfrixで見ていたら、ズバっとそこで映画が終わり、次の作品を頼みもしないのにレコメンされる。エンドロールに流れるの世武裕子さんの美しい楽曲もキャストやスタッフロールもズバっと切られるのである。エンドクレジットは不要だと何とも趣きも余韻もゼロという仕組み。だから月額にしてネフリの3倍かかるともWOWOWを辞めるコトが出来ない。 Netfrixよ、早く気づいてくれよ

蛇鶴八歩

船の通り過ぎた後の泡

- 4年前
ファーストカット。船の通り過ぎた後の泡。 ポールトーマスアンダーソンの「ザ・マスター」と全く同じ。 泡は激しく生み出されるがゆっくり消えていく。 諸行無常。 万物は流転しながら変化、消滅していく。 人間は、良いところと悪いところがらあって… 続きを読む

ファーストカット。船の通り過ぎた後の泡。 ポールトーマスアンダーソンの「ザ・マスター」と全く同じ。 泡は激しく生み出されるがゆっくり消えていく。 諸行無常。 万物は流転しながら変化、消滅していく。 人間は、良いところと悪いところがらあってそれが当たり前でどこに焦点を当てるかで見方が変わってくる生き物でありそして成長していく生き物でありながらもいつまで経っても無くなってしまわないと本当に大切だったものに気づかない悲しき生き物です。 当たり前であることが当たり前でないことに気づくのは当たり前で無くなった時だけです。 無くなる前に気づくことができたらそれはどんなによいだろうか。 少なくてもこの映画を見た僕はそのことに気づきました。ありがとう。 あと、ランチをキャンセルしたであろう彼女に助演女優賞をあげたい。その存在感にも。そしてもし花音ちゃんが死んでなかったらこんな大人にとも思わせてくれた。それはそれで悲しくなったが、存在だけで素晴らしい。 音楽を聴くときに歌が、歌詞が、言葉が邪魔になることがあります。エンディングも素晴らしい。 またしばらくは僕と一緒にいる映画。

mami

空白

- 4年前

狂人になっていく父、追い詰められていく店長、正義感の押し付けがエスカレートするパート女、見てると、どんどん苦しく重くなっていく。 唯一藤原季節君がブレずにまともだったのが、救われた。

ゴリラにいさん ネタバレ

伝えるということ

- 4年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む

伝えるということがテーマなのかなと感じた。自分の考えを盲信し相手に伝える(ぶつける)父。一方自分の思ったことを伝えることが出来ない店長の青年。捏造した情報を伝えるメディアや自己中心的な正義感を声高に叫ぶ人物。謝罪と誠心誠意伝えることで自殺してまう女性ドライバー。一方事故に関わっても、自分は悪くないと何も伝えない男性ドライバー。 娘を亡くした父は過剰な行動を起こすが、憎い店長の青年が事故に遭う瞬間助けている。さらに娘が亡くなる一端を担った女性が自殺した葬儀に顔を出している。本当に殺したい程憎んでいたらそんな行動はしない。つまり、父は根っから狂気的な人間ではないということ。しかし父は上手く伝えることが出来ないのだ。勿論、娘や自分にはなんの非もなく(自分の娘に対する態度さえ)相手が加害者だという盲信が、伝えることを硬直させてしまう。 物語の終盤、父は伝えることが出来るようになっていく。そして、最後のシーンでは今まで何一つ見つけることが出来なかった娘と自分の繋がりを一枚の絵の中から見つけることができた。 不幸な事故から多くの悲しみが生まれた。もっと上手に、もっと正しく伝え合えれば防げた悲しみもあったはず。でも、そんなことが出来ない理不尽な感情に左右されるのが人なのかなと思ってしまった。

キチ吉

ずっと泣いた

- 4年前

途中から親になるお話なのかなと気づき、片岡礼子さんや藤原季節さんのセリフを皮切りに涙が止まりませんでした。 古田新太さんのモンペ感や、寺島しのぶさんの押し売り感に、こういう人って居るよね!って思えて凄い。 今の時間は戻ってこないから、今を大事にしようっていろいろなことに気づかされました。。 空の白い部分に親子を感じました。 ぜひご覧下さい。

hisa ネタバレ

古田新太の新境地?!!?

- 4年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む

古田新太の新境地でしょうか? 少しマスコミの取材箇所には 現実性が無いが 演出側の計算かもしれません。 「真実」がわかる映画の作りではなく 「真実」が本当はわからない中に見える 「真実」を描きたかったのかもしれません。 もう一つは「船」 底引網漁で取れる ガラス瓶で怪我をする。 「真実」は深い海の底。 本当は知らなくてもいい。 「映画が真実を伝える」必要性は無し。 父娘が偶然一緒に見た。 「イルカ雲」が象徴しています。

ゆうこりん

今観るべき作品

- 4年前
重く辛い雰囲気からの負の連鎖。今の世の中に通じるものも感じて、救いはないのか?と思ったけど最後に希望の光が見えて、観て良かったと思った。 主演の古田さんはじめ、どの登場人物もリアルにこんな人いるよなと感じる人ばかり。そしてどの役者さんも、… 続きを読む

重く辛い雰囲気からの負の連鎖。今の世の中に通じるものも感じて、救いはないのか?と思ったけど最後に希望の光が見えて、観て良かったと思った。 主演の古田さんはじめ、どの登場人物もリアルにこんな人いるよなと感じる人ばかり。そしてどの役者さんも、本当にそういう人なんじゃないかと思えてしまうほど熱演。豪華キャスト陣。配役が素晴らしかった。 藤原季節演じる野木。この重い作品を見るにあたって彼がいることで自分は救われて最後まで観れた気がする。野木の親御さんはどんな人なのかなと想像した。 古田さんと同年代ぐらいの男性も観に来ていて、ラストシーンではそこかしこですすり泣きが聞こえた。 報道についての問題提起というか、ふと「新聞記者」を思い出したけど、同じ配給会社なんですね。(作風が似てるということではないですが、偶然にも) 過去作と公開予定のラインナップを見て、これからの作品にも期待。

だるまん

恐怖→切ない

- 4年前
前半は、ちょっとグロくて、モンスターが何人か出てくる、観るのが辛くなる感じです。 特に古田新太は恐怖。ホラー。 ほかの登場人物も基本は共感出来ず。 最後の30分くらいは急に切なくなってくる。 あんなにキチガイだったのに、共感できるからすご… 続きを読む

前半は、ちょっとグロくて、モンスターが何人か出てくる、観るのが辛くなる感じです。 特に古田新太は恐怖。ホラー。 ほかの登場人物も基本は共感出来ず。 最後の30分くらいは急に切なくなってくる。 あんなにキチガイだったのに、共感できるからすごい。 加害者と被害者の両面の話ならよくあるけど、全員被害者で加害者が不在という不思議なストーリーで考えさせられる。 終わり方が想像できなかったけど、なんか良い終わり方。泣けた。 古田新太の凄み。アカデミー賞いけそうね。 「空白」なるほど。

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