『無伴奏』成海璃子、 ロケ地・山梨で過酷な撮影振り返る「撮影後も役をひきずってた」

映画『無伴奏』舞台挨拶が23日、ロケ地の一つである山梨にて行われ、主演の成海璃子、山梨県出身の矢崎仁司監督が出席した。

無伴奏

1969年、日本中で学生たちが学生運動を起こす混沌とした時代。仙台の進学校に通う多感な女子高校生の響子(成海璃子)は、クラシック音楽の流れる喫茶店「無伴奏」で、渉(池松壮亮)、祐之介(斎藤工)、エマ(遠藤新菜)と出会う。仲を深めた男女4人は、嫉妬や不安に駆られながらも繋がろうとする、四角関係の切ない恋を描くラブ・ロマンス。

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第17回全州国際映画祭とドイツ・フランクフルトで開催される第16回ニッポン・コネクションへの正式出品も発表された本作。成海は「毎日現場にいて、撮影が終わった後も響子の役をひきずっていましたし、急に終わったら、ぼーっとしちゃって、なんとも言えない気持ちでしたけれど、それだけ集中して作品に取り込めたというのは、よかったんじゃないかと思っています」と過酷だったという撮影を振り返った。

矢崎監督は「1969年から1971年という時代設定があったが、仙台の街ではほとんどその面影がなく、風景を求めて、全国津々浦々で撮影した。それなのに集中力を高めていたのはすごいなと思う」と役者陣に賛辞を贈った。山梨についても「いい風景を残してくれている街だなと思っている」とコメント。

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また、デモで怪我をして、実際に血を流すことになるとは思っていなく自分の甘さを痛感した響子が渉に恋をし、学生運動から離れることになる重要なシーンを撮った石和市の笛吹川での撮影について成海は、「私が演じた響子と渉が会話をして、そこから響子が変化し始めるというシーンなので、とても印象に残っています」と明かした。

最後に成海は「響子の周りで色んなことが起きて、すごい経験をたくさんして、最終的に生きていくぞというストーリーなので、響子の成長を見届けてほしいです」とアピールし、矢崎監督は「1回目の鑑賞では、成海さんの美しさに圧倒されて頂き、2回目以降の鑑賞で、池松さんや斎藤さんの目線一つでまた違った印象を持つのではないかと思うので、何度も観て頂きたい」と語った。

無伴奏
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なお、山梨での舞台挨拶に合わせ、甲府市の遊亀(ゆうき)公園付属動物園で撮影した、響子(成海璃子)と渉(池松壮亮)と勢津子(松本若菜)のシーンと、石和市の笛吹川で撮影をした、デモで怪我をして、実際に血を流すことになるとは思っていなく自分の甘さを痛感した響子が渉に恋をし、学生運動から離れることになる重要なシーンのスチールが解禁された。

映画『無伴奏』は全国公開中

【CREDIT】
監督:矢崎仁司
原作:小池真理子『無伴奏』(新潮文庫刊、集英社文庫刊)
出演: 成海璃子 /池松壮亮/斎藤工/遠藤新菜/松本若菜/酒井波湖/仁村紗和/斉藤とも子/藤田朋子/光石研
主題歌:「どこかへ」Drop’s(STANDING THERE, ROCKS / KING RECORDS)
配給:アークエンタテインメント 公式HP:mubanso.com

©2015 「無伴奏」製作委員会

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