『君の名は。』神木隆之介、 全世界85か国で配給決定に「皆でレッドカーペット歩きたい!」

映画『君の名は。』公開記念舞台挨拶が28日、都内・TOHOシネマズ六本木ヒルズにて行われ、監督の新海誠、主演の神木隆之介をはじめ、上白石萌音、長澤まさみが登壇した。イベントにて、本作の世界配給決定が発表された。

君の名は。

秒速5センチメートル』『言の葉の庭』の新海誠監督最新作は、千年ぶりとなる彗星の来訪を1か月後に控えた日本を舞台に、夢の中で“入れ替わる”少年と少女の恋と奇跡の物語。世界の違う2人の隔たりと繋がりから生まれる「距離」のドラマを圧倒的な映像美とスケールで描く。三葉が夢の中で出会う青年・立花瀧を神木隆之介、自らの運命に翻弄されていくヒロイン・宮水三葉を上白石萌音が演じるほか、瀧のアルバイト先の先輩・奥寺ミキ役で長澤まさみが出演する。主題歌「前前前世」をRADWIMPSが務める。

君の名は。
君の名は。

8月26日(金)に公開初日を迎え、観客動員59万人、興収60億円超えを見込める爆発的大ヒットスタートを切った本作。原作小説も50万部を超える人気ぶりに、神木は「感謝の気持ちでいっぱいです。三葉にもらったやつ(ブレスレット)つけてます!」とあいさつし、「59万人...嬉しいです!」と実感のない様子。ヒロイン・三葉と同じヘアスタイルで登場した上白石は「映画館へ観に行きました!泣きました。初号で観た時、不安で怖くて。いろんな意味でハラハラしながら観ていたんですが、監督に『大丈夫』って言ってもらえて、少し安心して観れました。1観客として本当に幸せな時間でした」と語り、新海監督は「三葉がいたらこんな感じなんだろうなと思って、つい写真撮っちゃいました。かわいいです」とにっこり。神木も劇場で鑑賞したようで、「感動しましたね。1回観た時は、入れ替わるところとか自分と切り離せない感情があって。でも3回目になってくると、徐々にいい意味で切り離せたので、これからファンとしていっぱい観たいなと思ってます」と明かした。

君の名は。

長澤は「すでにたくさんの方に観ていただけて嬉しい気持ちでいっぱいです。2人が役に憑依したかのように生き生きと演じているこの作品は、とても心が綺麗になるというか、不思議な思いにさせてくれるものになっていると思います。公開したばかりなので、たくさんの方のもとへ旅立ってくれたら」とアピール。続けて、周囲からの反響に「母が観て、とても感動してました。音楽もすごくいいって話していて、RADWIMPSの曲って若い人が好んで聴く曲なのかと思われがちですが、どの年代にも感じられる何かがあるので」と笑顔でコメント。

君の名は。

また、神木と上白石の演技に絶賛の声が寄せられている本作。神木は「大丈夫でした皆さん?」と観客に伺うと、大きな拍手がかえってきた。男女が入れ替わる声の表現に「難しかった」と話す神木は「役者って声のお仕事をやらせてもらえる機会がなかなかなくて、ただでさえ難しいのに、その中で入れ替わるんです。中身は100%三葉なんですが、声帯は瀧なんですよ。高すぎてもダメ、低すぎてもダメ、かつ皆さんに自然と『今入れ替わってるんだ』って思ってもらえるような声を出さなきゃいけなかった。それがすごく難しかったですね」とアフレコを振り返った。

君の名は。

上白石は「しょっちゅう神木さんのアフレコを見学してたんですが、三葉を演じる時の体勢が完全に女子だったんです。内股で手の仕草とかも三葉を真似していて、それを見て閃いて『映らないけど伝わるものなんだ』と思って、私も瀧をやる時、仁王立ちしてポッケに手を入れたりして『見た目から男子になれるように』意識して演じました。助けられました」と神木に刺激を受けた様子。

君の名は。

一方、長澤は「台本読んだ印象はギャルみたいな、キャピキャピしたイメージだったんです」と語り、「でも実際に色が入ったアニメーション、ほぼ出来上がった奥寺先輩を見てガラッと印象が変わりました。監督が私のイメージに寄せてキャラを変えてくれたみたいで、それに合うような、ちょっと女っぽさがあった方がいいかなと思って意識して演じました」と振り返った。

君の名は。

イベントでは、本作が(8月28日現在で)全世界85の国と地域で配給されることが発表され、観客からは大きな拍手が沸き起こった。新海監督は「信じられない気持ちです。グローバルなものを作ろうとしたわけではなく、神社とか東京を含めて、自分たちが暮らしてきた風景を描きたいと思った。3.11の事があって、人々の願いや祈りの気持ちを映画に込めたつもりです。日本を描こうとローカルのものを作ったんですが、それが世界中の人々に観ていただける。大変嬉しいことで、とにかく楽しんでもらえたら」と真摯に語った。神木は本作が海外の映画祭で上映されることを願い、「みんなでレッドカーペット歩きたいですよね!レッドカーペット歩きたいです!」と笑顔で喜びを打ち明けた。

君の名は。

最後のフォトセッションでは、観客と一緒に撮影。神木は「皆さんの中でこの映画が、心に残る名作の一本になってもらえたら」と語り、新海監督は「素晴らしいキャストの方々に恵まれ、RADWIMPSの音楽も彼らが1年半費やしてくれて、絵作りのスタッフ200人くらいが1年半ずっと才能をつぎ込んでくれて、素晴らしい映画にしてくれました。本当に誇れる映画が、皆さんの心に少しでもこの映画が結びついてくれたら嬉しいです」と感謝を述べ、イベントを締めくくった。

映画『君の名は。』は全国301スクリーンにて大ヒット公開中

【CREDIT】
原作・監督・脚本:新海誠
作画監督:安藤雅司 キャラクターデザイン:田中将賀
音楽:RADWIMPS
声の出演:神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、市原悦子ほか
制作:コミックス・ウェーブ・フィルム 配給:東宝

©2016「君の名は。」製作委員会

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