『キセキ ーあの日のソビトー』松坂桃李&菅田将暉、主演作封切りに万感「音楽の力と言葉の力をすごく感じた作品」

映画『キセキ ーあの日のソビトー』初日舞台挨拶が28日、都内・丸の内TOEIにて行われ、主演の松坂桃李、菅田将暉をはじめ、忽那汐里、平祐奈、横浜流星、成田凌、杉野遥亮、兼重淳監督が登壇した。

キセキ ーあの日のソビトー

歯科医師とアーティストを両立し、顔出し一切無しの異色ボーカル・グループ “GReeeeN”の名曲「キセキ」誕生のバックボーンとなる、ある兄弟の物語を描く本作。「キセキ」を含む楽曲すべてのプロデュースを手がけるJIN(ジン)とリーダー・HIDE(ヒデ)が、家族との衝突を経ながら、夢を信じて、仲間と共に自分のやりたいこと、進むべき道を見つけ出し、前へと進んでいく姿を描き出す。

ジン役に松坂桃李、ヒデ役に菅田将暉がW主演を務めるほか、忽那汐里、平祐奈、横浜流星、成田凌、杉野遥亮らが出演する。監督を『そして父になる』『海街diary』『海よりもまだ深く』など是枝裕和監督の元で助監督として活躍した兼重淳が務める。

キセキ ーあの日のソビトー

この日、観客による「キセキ」大合唱に包まれながら登場したキャスト陣。松坂桃李は、開口一番「いや〜ついに来ましたね!いろんなことをたくさんしてきて、もう本当ににたまらない気持ちです!」と封切りを喜ぶと、菅田が「泣いてる?」と顔を覗き込むようにツッコミ。そんな菅田は「この『キセキ』のイントロを聴くと緊張してしまう体になってしまいまして...」とGReeeeN10周年ライブやMステに出演した当時の緊張がまだほぐれていない様子。「本当に音楽の力と言葉の力、人と人との力をすごく感じた作品です。どんどん広めていってもらえたら」と感慨深くアピールした。

また、観客の「キセキ」大合唱を聞いた松坂が「こんなにお客さんが歌っている中で登場するのは初めてだった。本当に感動しました!」と言うと、菅田も「ちょっと泣きそうになったね!」とニッコリ。

キセキ ーあの日のソビトー
キセキ ーあの日のソビトー

続けて、両親から夢の一歩を反対されてしまう本作にちなみ、俳優の道へと進んだキャスト陣に両親から受けた言葉を尋ねる一幕が。主演の2人から答える流れだったが、菅田がふいに「杉野どう?」とムチャぶり。「じゃあ僕からいきたいと思います!」と杉野が一歩前へ出て「今の仕事を後押ししてくれてる」と話し始めるも、大きい身振り手振りが気になった菅田が真似をして笑いを誘っていた。

キセキ ーあの日のソビトー

同じお題に成田は「美容師免許を取るために学校へ行くのをまず反対され、免許を取ったんだけども、この世界に入るのも反対され、今では一度も褒められたことはありません。小さい頃から一回も褒められたことはない。(前回の登壇イベントに)呼んだんだけどノーコメント。スーパーアリーナのライブにも呼んだんだけどノーコメントでした」と明かす。だが、兄がライブを見に来たようで「人生で一番興奮したってインスタに書いてた(笑)」と嬉しそうな表情をのぞかせた。

キセキ ーあの日のソビトー
キセキ ーあの日のソビトー

菅田は「うちは親父が大賛成。俺より前に出てくる人で、バラエティ番組とかで小さい頃の写真が必要って時には、あれもこれも100枚単位で事務所に送ってきたんです!たまに親父の写真が混ざってて(笑)(映画の感想は)なんか『良かったで〜』って」と仲睦まじい様子。横浜は「僕の両親も賛成してくれてる。LINEのBGM設定をグリーンボーイズの『声』に家族3人ともしてくれてるんです!すごい愛を感じていて、出演作も全部観て感想くれる。支えになっています」と笑顔で語った。

キセキ ーあの日のソビトー
キセキ ーあの日のソビトー

一方、本作のサブタイトルに含まれている“ソビト”の意味を尋ねられた松坂。「自由に新しいことに挑戦する人。これはGReeeeNさんが作った新しい言葉です」と明かし、自身が演じたGReeeeNのプロデューサー・JINから手紙を預かっているという。(下記全文)代読した松坂は「JINさんって本当に気持ちがまっすぐな人で、手紙からもそうなんですが人柄が本当に素敵で。想いっていうのがすごく伝わってくるし、一緒にいてとても和らぐ人だなって思いますね」と語り、菅田も「嬉しいですね。JINさんがあったかい人だからこそ、これだけ大きなことになってるんだなって改めて感じました」と述懐した。

キセキ ーあの日のソビトー

最後に主演の2人が、「僕らも演じながらGReeeeNさんの歌や生き様にすごく勇気をもらいましたし、愛をもらいました。映画を観た方も、普段以上に何かあったかいものを感じられると思います」(菅田)、「本当に、すごく不思議な力をもらえる作品です。『キセキ ーあの日のソビトー』を皆様の感想を添えて完成させてください。たくさんの人につなげてもらえたら」(松坂)と締めくくった。

GReeeeNプロデューサー JIN コメント全文


どーも。GReeeeNのプロデューサーであり、松坂桃李様に演じていただきましたJINと申します。本日、舞台挨拶に足を運んでいただいた皆様。公開を応援し続けていたたくさんの皆様。現在もこの映画を気にしてくれている皆様。そして、ここにおられる“ソビト”な演者の皆様。ついにこの日を、無地に迎えることができました。ありがとうございます。

そしてもう一度改めまして、、(笑)JINを演じてくださった松坂桃李様。本当にありだとうございました。『キセキ ーあの日のソビトー』を観て、当時、弟たちや家族と歩んだ道、“ソビト”だったメンバーや私自身のキセキを思い出しました。私は今もずっと夢を見ているのでしょう。これを観た日本中・世界中の“ソビト”たちの背中を押すことができたら。これを観た人たちがいつまでも“ソビト”な気持ちを忘れずにいてくれたら。少しでも世界のどこかのキセキの手助けができたなら。音楽で何ができるだろう。いまもその問いと立ち向かいながらも、一つの証となるような気がします。

始まりは何もなかった私が、仲間と力を合わせて、これからも“ソビト”として走り続けます。1mm、世界が幸せになることを願って。ぜひ、楽しんでください。来週あたり、飯でも行きましょう(笑) JIN


映画『キセキ ーあの日のソビトー』は全国公開中

*タイトルの「ソビト」とは:素人または空人。呼称。自由に新しいことに挑戦していく人のこと。GReeeeNによる造語。

【CREDIT】
出演:松坂桃李、菅田将暉、忽那汐里、平祐奈、横浜流星、成田凌、杉野遥亮、早織、奥野瑛太、野間口徹/麻生祐未、小林薫
監督:兼重淳 脚本:斉藤ひろし
配給:東映 製作プロダクション:JOKER FILMS
公式HP:kiseki-movie.com

©2017「キセキ ーあの日のソビトー」製作委員会 

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