佐藤健主演『亜人』綾野剛が圧巻の役作り!城田優、玉山鉄二、川栄李奈ら新キャスト7名発表

累計発行部数540万部突破、漫画家・桜井画門が手がける同名漫画を『るろうに剣心』シリーズの佐藤健主演、『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督の初タッグで実写映画化した『亜人』が9月30日に公開される。この度、佐藤健扮する主人公・永井圭と敵対する“最強最悪の不死身男・佐藤”役に綾野剛が決定。ほか城田優、千葉雄大、山田裕貴、玉山鉄二、川栄李奈、浜辺美波らの出演も発表された。

亜人

【亜人】とは、人間と姿かたちは同じだが、どれだけ傷ついても絶命と共に再生をはじめる死を超越した特殊な能力を持つ新人類。本作は、ある交通事故を機に決して死なない新人類・亜人と認定され、全人類から狙われる事になった高校生・永井圭の“死闘”と葛藤を描く。冷徹で合理的な考え方を持ち、危機に瀕した時は他人を犠牲することも厭わない主人公・永井圭を佐藤健が演じる。監督を『踊る大捜査線』シリーズの本広克行が務める。

綾野が演じる“帽子”こと佐藤は、戦いで致命傷を負うと、すかさず自分の持っているナイフや銃で自らを殺し、リセットして生き返る。亜人であることを最大限に生かした戦闘を行い、非常に高い戦闘能力を有するキャラクターだ。本作の出演を機に綾野は、原作の元軍隊上がりというキャラクターを意識し、撮影4ヵ月半前から食事コントロールと筋肉トレーニングで強靭な肉体を手に入れ、髪も銀色に染めあげた。その役作りには撮影スタッフも驚いたようで、今までの線の細い綾野のイメージからほど遠い姿に「(筋肉が)CGのようだ」と言うスタッフも。

るろうに剣心』以来、2度目共演となる佐藤健は「僕もですが、彼(綾野)もすごく漫画が大好きで読んでいて、漫画の実写化の難しさを重々わかっている人だったので、佐藤という役をやることの重さや、亜人という漫画の実写化について同じものをシェアできていて、同じ目線でいれたので、あとは必死にやるだけで、もちろん俳優としてもすごく信頼しているので、そっちは任せた、こっちはこっちでやるという安心感がありました」と信頼関係をのぞかせている。

綾野演じる佐藤と行動を共にする“亜人”田中功次役に城田優、奥山役に千葉雄大、高橋役に山田裕貴が抜擢。綾野との撮影シーンが多かった城田は「綾野さんは、作品のことや役のことを深く考えているのが、随所に現れていました。撮影中も色んなことに気付いては、監督に報告したり、提案したり、本当に今回は佐藤役の綾野剛さんが亜人チームをまとめたというか、まとめようとしてまとめただけじゃなく、態度や行動で示して、先陣切って現場でも大活躍でした。圧倒的に強い佐藤という役に合っていたと思います」と綾野のリーダーシップを絶賛。

その亜人組織と対峙する厚生労働省・亜人管理委員会の戸崎優役に玉山鉄二、亜人でありながらもその正体を秘密にする代わりに戸崎の秘書兼ボディーガードを務める下村泉役に川栄李奈が決定。また、永井圭の妹・慧理子を浜辺美波が演じる。

川栄はロングの髪を原作キャラクターに近づけるべくボブにカットし、舞台「あずみ」で魅せたアクションを銀幕で見せつける。「原作の泉ちゃんのファンはたくさんいらっしゃるので、恰好からでも近づけたらなという思いで髪をバッサリ切りました。玉山さん演じる戸崎さんのボディーガードという役でしたが、守れたと思います…守ったつもりです」とコメントを寄せている。また、本編では身長152cmの川栄が、身長190cmの城田と約40cm差のアクションシーンにも挑戦。城田は「丸2日かけて撮ったのですが、2日目の後半は記憶がほとんどないくらい集中していましたし、結構限界が来ていました(笑)」と語り、川栄も「撮影自体は2日間ですが、1週間かのように長く感じました」と怒涛の撮影を振り返っている。

すでに撮影は1月10日に都内でクランクアップを迎え、スタントなしでアクションシーンに挑んだ佐藤健同様、他のキャストもスタントなしのアクションを体験。綾野率いる亜人チームや玉山は、銃撃シーンが多く、ガンアクション担当のスタッフにワンシーンごと銃の扱い方を確認しながら撮影を行った。佐藤健や川栄は攻撃を受ける受け身のシーンが多く、アザを作りながらも全力で撮影に挑んだという。

綾野剛 コメント


本広監督と佐藤健君、アクション監督の大内さん、他の共演者や各部署の方々の力を借りて、佐藤という魅力的なキャラクターをキャラクターで終わらせるのではなくて、きちんと人物にすることができましたし、それが実写の意味だと思います。

原作とは年齢的な部分でも、ある種枯渇している部分でも、僕とは差がありますが、この映画の中で生きている佐藤はきちんと原作からいただいたニュアンスを非常に大切にしました。

ハンチング等のアイテムもそうですが、進化した佐藤を実写の中で表現するべく、肉体作りもコミュニケーションやあらゆることを惜しまず、本当に魅力的な、ただ怖いだけではなく、妙にチャーミングさと軽快さもある新しい佐藤の造形を「亜人」という原作に敬意を払いながら作ることができました。

肉体的にも非常に追い込めて、ものすごく僕自身も良い状態で佐藤を生きることが出来た自負があるので、撮影もちゃんと毎日毎日一つずつきちんとやりきっているという実感があります。

原作のイメージや印象はできればまんま一緒にしたいくらい大切にしたいと考えています。そこに向かって全力で努力することは当然だと思っているので、それは原作者に対して・原作ファンの皆様に対しての敬意でもあります。

亜人は、ただ死なないという人間であって、決して超人ではないですし、いわゆるスーパーヒーローでもなく、空を飛べるわけでもない。肉体的には体力も含めて、人間と変わらない。ただ佐藤が過去に行っていたことは、原作に基づいて、軍隊上がりの彼が身に着けた筋肉というのはきちんと表現しなきゃいけないので、裸になるのが1シーンでも、この作品に入る4ヵ月半前から体作りを始めました。スタッフからは「CGみたいだね」と言われましたが、本広監督が僕の上半身裸の写真を携帯の待ち受けにしてくれていて(笑)それだけ頑張ったことを応援してくれているかのようで、嬉しかったです。ああいうことを素でやってしまう監督に、改めて魅力を感じました。

(佐藤)健君とは、久々の共演ということもあって僕自身非常に嬉しかったですし、さらにいいものを一緒に作ろうよという思いも強かったので、本当に良いタッグを組めて、本広監督に向かっていくことができたのかなと、健君には非常に感謝しています。

玉山鉄二 コメント


どう写っているかは、僕も不安ですが…僕が感じた原作の戸崎の男っぽい、かっこいい部分と、ちょっとセクシーな部分、クレバーな部分をバランス取りながら色々と試行錯誤して考えて表現したつもりです。ただ、どうしてもこの作品においての戸崎というキャラクターは、原作ファンにとって特別で、とても人気があるキャラクターなので、そのプレッシャーに負けないようにやらなきゃいけないと思っていました。

本広監督とも、泉との関係性や、戸崎のキャラクターとしてのツンデレや、ちょっとS強めな感じは話し合いながら、詰めて演じました。少し恥ずかしいと思いながらも、恥ずかしがらずに、僕が感じた戸崎のSな部分は、増長してやらせて頂きました。

主演の佐藤健さんは、本当に繊細にこの作品の事や自分のキャラクターを考えていらっしゃって、些細な事も監督と相談したり、スタッフとちょっと会話して、自分の中の溝を埋めていったりといい意味での神経質というか。ちゃんと役と向き合っている感じというのを沸々と感じる役者さんだなと僕は感じました。

映画『亜人』は9月30日より全国東宝系にて公開

配給:東宝
公式サイト:http://ajin-movie.com

©2017映画「亜人」製作委員会 ©桜井画門/講談社

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