『この世界の片隅に』片渕須直&のん、海外初プレミアで万感の想い明かす

映画『この世界の片隅に』の片渕須直監督と主演のんが2月下旬にメキシコ入りし、現地時間2月23日にメキシコで行われた海外初プレミア上映に参加した。

この世界の片隅に

会場には多くの日系企業も招待され、メキシコのメディアも詰めかける盛況ぶり。片渕監督とのんは、スペイン語の吹き替えですずを演じた女優エリカらと共に、約30分間に渡るトークショーに出席。片渕監督は「この映画はすずさんのドキュメンタリーとして制作しました。けっして遠い昔の話と思わずに、一人の女性の話だと思って観てみてください。そうすると、みなさんの中に小さな幸せが生まれるのではないかなと思います」と挨拶し、観客から温かい拍手が贈られた。

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映画を観た現地の人々からは「感動して言葉が出ない」「涙が止まらなかった」など熱い声が続出。エリカも「すずさんを演じることは、自分の人生にとって大きな学びになりました。まじめで前向きに生きるすずさんのように、過酷な状況においても強くあり続け、日々を送れるように頑張らなければならないと思いました」と話し、すずの生き方に共感した様子。

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のんは「エリカさんはとても素敵な方で、チャーミング。絵を描くのが好きで、私やすずさんとの共通点が多く、ぜひみなさんにスペイン語吹き替え版も見て欲しいと思いました」と話し、今回のプレミア上映に参加して「日本の皆さんと変わらない反応に驚きました。やっぱりこの映画は世界中に届けられるメッセージを持っている素晴らしい作品だと改めて思いました! もっとたくさんの人、そしてもっと多くの場所で観ていただきたいと思います」と、現地の反応に喜びと驚きを隠せない様子だった。

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メキシコでは、字幕版と吹き替え版の2種類が3月10日から約300スクリーンで公開される。さらにタイをはじめ、アルゼンチン、チリなど南米諸国、香港、イギリス、ドイツ、アメリカ、フランスと海外での上映が決定している。

映画『この世界の片隅に』はテアトル新宿ほか全国公開中

【CREDIT】
声の出演:のん 細谷佳正 稲葉菜月 尾身美詞 小野大輔 潘めぐみ 岩井七世 / 澁谷天外
監督・脚本:片渕須直 原作:こうの史代「この世界の片隅に」(双葉社刊)
製作統括:GENCO アニメーション制作:MAPPA
配給:東京テアトル 公式サイト:konosekai.jp

©こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

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