柚月裕子原作『孤狼の血』役所広司×松坂桃李で映画化!共演に真木よう子、江口洋介ら、監督は『凶悪』白石和彌

柚月裕子原作のベストセラー小説「孤狼の血」の製作発表記者会見が3日、都内・グランドハイアット東京にて行われ、監督を白石和彌が務め、キャストに役所広司、松坂桃李、真木よう子、石橋蓮司、江口洋介、滝藤賢一、田口トモロヲの名前が発表された。会見には、役所、松坂、真木、石橋、江口、監督の白石和彌、原作者の柚月裕子が出席した。

孤狼の血

原作は2015年に発売されるや、「第69回日本推理作家協会賞」受賞、「本の雑誌が選ぶ2015年度ベスト10」第2位、「このミステリーがすごい!」(2016年度版)第3位、「第154回直木賞」にノミネートされるなど話題を独占。物語の舞台は暴対法成立以前の広島・呉原市。暴力団系列の金融会社社員失踪事件をきっかけに、捜査する警察が仁義なき抗争「極道のルール」に触れていくさまが描かれる。撮影は4月中旬より呉原市のモデルとなった広島・呉市で敢行される。

ヤクザとの癒着を噂される呉原東署捜査二課・主任の大上章吾役に役所広司、彼の元で失踪事件を捜査する新人・日岡秀一役に松坂桃李、クラブ「リコ」のママ・高木里佳子役に真木よう子、広島県警監察官・嵯峨大輔役に滝藤賢一、役所扮する大上に並んで呉原東署捜査二課・主任の土井秀雄役に田口トモロヲ、五十子会組長・五十子正平役に石橋蓮司、尾谷組若頭・一之瀬守孝役に江口洋介が名を連ねる。監督は『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』で知られる白石和彌が務める。

孤狼の血

役所は「捜査のためなら悪魔にでも魂を売り渡す刑事・大上を演じます。このテイストを撮らせたら白石監督以外にいないと思っています。今は広島弁に悪戦苦闘しています」と挨拶。松坂は、10月に公開を控える『彼女がその名前を知らない鳥たち』以来2度目の白石組。白石監督とは「こないだまでご一緒していて、とんでもない方だなと思って衝撃を受けたばかり。またこうも早く監督とご一緒できるとは思っていなかった。非常に嬉しく思います」と語り、「役所さんに必死に食らいついていこうと思っています」と意気込んだ。

キャストが一同に揃った初お披露目の場に、原作者の柚木は「圧巻の一言でございます。予想していた以上のオーラと迫力、あらかじめ脚本を拝読しておりますが、どんな映画になるのか想像もつきません。それくらいすごい映画になると確信しております」と期待を込めた。白石監督は「一刻も早く広島の呉に乗り込んで、みんなで大暴れしたいなと思っています」と気合十分の様子だった。

役所と松坂は、2015年公開の『日本でいちばん長い日』で共演して以来2度目のタッグ。「とても好青年で、終戦間近に私の部下としてクーデターを起こす青年を演じてくれましたが、彼の坊主頭、笑顔を見ながら(自身の)役作りができてきたような印象です」と松坂の印象を明かす役所。松坂は「言葉にできないくらいの存在感、オーラがあって。いつかガッツリと作品でご一緒したいなと思っていたので、今作ではバディとして作品の中で生きられるのは、本当に幸せなこと。とても楽しみです!」とはにかんでいた。役所が「監督が(撮影中に)余白を作ってくれたら、飲みにでも行きたいと思っています」と言うと、松坂も「行きたいっすね〜!」と便乗。白石監督は「任してください作ります!!」と期待をのぞかせていた。

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映画『孤狼の血』は2018年春全国公開

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