『全員死刑』小林勇貴の才能に「孤狼の血」白石和彌、「不能犯」白石晃士が惚れ惚れ

映画『全員死刑』公開直前トークイベントが14日、都内・京橋テアトル試写室にて行われ、監督の小林勇貴をはじめ、ゲストに白石和彌監督、白石晃士監督が出席した。

全員死刑

11月17日(金)に発売される小林監督の自叙伝「実録・不良映画術」のトークからイベントはスタート。『全員死刑』が誕生するまでの小林監督のすべてがつまった自著に対して、本人は「めちゃくちゃ楽しかったです。すごくいいタイミングで書かせてもらえて、ラッキーでしたね」と手ごたえをのぞかせた。

ゲストの白石和彌監督は本作を観賞して「今まで小林監督がやってきた自主映画とは明らかに違うステージで、それがどう作用していくのかと思っていて。自主映画からプロの世界に入るとうまくいくパターンもあれば失敗するパターンもあるので、どうなるのか若干危惧はしていたんですけど、小林監督が堂々とした振る舞いでやっていたんだなというのが映画を観ていても感じたので嬉しかったですね」と絶賛。

イベントには、自らハガキで応募し、見事当選した白石晃士監督がゲストとして緊急参戦。観賞直後の新鮮な感想を尋ねると「27歳ですよね。スピルバーグが『ジョーズ』を撮った年ですね。単純にうらやましいです。この作品を27歳で創れて」と明かし、「本当に小林監督は人徳というか、マンパワーというか、周りの人たちを巻き込んで映画を創るっていうのが、すごいですね。そして、それを映画に反映させている。私には無いものをもっていらっしゃるのでとにかくうらやましい」と興奮しきりに話した。

さらに、白石晃士監督は「冒頭がとにかくエロイな、と。とてもいい冒頭でしたね。ヒロインの女の子が、とにかく可愛いかったので、いきなりあんな可愛い女の子と仕事ができるなんて…とにかくうらやましいなと思いました。映画の熱がちゃんとお客様に伝わってそれが伝染して盛り上がっていて、とても良い形だなと思いました。本当に…おめでとうございます(笑)」と称賛の言葉を贈っていた。

小林監督は、白石晃士監督に対し「『貞子vs伽椰子』とかいろいろ観て、キャラクターの造形が大好きで、ものすごく嫉妬というか、勉強していて、思ったのは、イラスト化しやすいほどのキャラにはすごく魅力があるなと気づいたんです。なので、タカノリとかドロちゃんとか、今回の映画も、ある種マンガみたいになるように今回やりました」と影響を受けている部分を告白。

最後は「本当に皆さんありがとうございます。何度でも観に来てください。何度でもぶっ殺(さら)います!!!!今日は本当にありがとうございました!!!!!」と小林監督らしい勢いのあるコメントで締め、大盛り上がりの中イベントは終了した。


本物の不良を出演させ、数々の映画祭や評論家の中で大きな評判を受け、熱狂と異例のヒットを記録した青春群像問題作『孤高の遠吠』の小林勇貴が監督を務め、主人公の次男・タカノリを、本作が映画初主演となり今後も話題作出演が目白押しの若手俳優・間宮祥太朗が演じる。ほか共演に長男・サトシ役を毎熊克哉、父役に六平直政、母役に入絵加奈子、タカノリの彼女役に清水葉月が名を連ねる。プロデュースは『冷たい熱帯魚』『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』の日活プロデューサー・千葉善紀と、『蠱毒 ミートボールマシン』映画監督の西村喜廣が担当する。

映画『全員死刑』は11月18日(土)より全国公開

©2017「全員死刑」製作委員会

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