上質な絵画の如く
starstarstarstarstar - 11ヶ月前
「東京タクシー」を見てからの鑑賞。多くの人が言及する元作品。山田洋次監督が、前作を敬意をもってほぼほぼ変えなかった幾つものエピソードに感心した。
短い物語の中にギュッと詰め込まれた様な人生。
まるで、上質な絵画を観るが如きの時間だった。
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「東京タクシー」を見てからの鑑賞。多くの人が言及する元作品。山田洋次監督が、前作を敬意をもってほぼほぼ変えなかった幾つものエピソードに感心した。
短い物語の中にギュッと詰め込まれた様な人生。
まるで、上質な絵画を観るが如きの時間だった。
元作の良点は、おそらくではあるが不器用に見える(ずうずうしく生きられない)シャルルの性格を読み取って、老婦人の気持ちが動いたように見える所かな。一方難点は劇伴音楽が「酒と薔薇の日々」そっくりなところ。回想シーンで鳴るので気持ちいいけど。
ありがちな反則。
日本では、この1年老人宅を深夜に襲撃する様な押し込み強盗が多発していて、社会背景として老人からのこういう社会還元がリアリティが無い。と同時に相続人のいない財産が国庫に入った額が過去最高だったのだと、昨日ニュースで報じられていた。
映画観るタイミングは運命。
starstarstarstarstar - 1年前
年間200本ほど映画館で映画を見るのだが、どうしても公開時期や予定と合わずに見逃してしまう映画がある。それらを貯めておいて一気に自宅で観るという天国の日を作っている。1日6本くらい観る。最近プロジェクターを手に入れさらに幸せアップ。個人的な… 続きを読む
年間200本ほど映画館で映画を見るのだが、どうしても公開時期や予定と合わずに見逃してしまう映画がある。それらを貯めておいて一気に自宅で観るという天国の日を作っている。1日6本くらい観る。最近プロジェクターを手に入れさらに幸せアップ。個人的な話ですみません。
さてさて今日の5本目のこの映画。さくっと観るつもりがおっとこれはダメだ。引き込まれてしばらく帰ってこれないやつだ。今観たこのタイミングが。もうこれというシーンではない。全体的な感じ。この映画の存在そのもの。終わったあと自失茫然。しばらくこのままでいよう。
ひとつだけ言わせてもらえば、帰りのひとりタクシーの中の空虚の中に幸せがあった。
映画観るタイミングは運命だと思う。ここぞという時にここぞという映画に出会う。タイミングが合わず観れなかった映画はその時に出会う運命ではなかった。
そしてオレはそんなここぞの時に出会う映画に助けられて生きている。
PS.この後やっと中古DVDで手に入れた「ファニーゲーム」を観る予定だったがダメだ観る気にならない。今日観る運命ではない。
ただただ素晴らしい
starstarstarstarstar - 1年前
人生の素晴らしさや大切なことを改めて教えてくれるような映画。ただただ、美しい映画でした。
パリ好き必見
starstarstarstarstar - 2年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
あったかい気持ちにさせてくれるヒューマンドラマ。パリの景色はそれほどクローズアップされないが(敢えてだろうがエッフェル塔が映ったのは遠景で1回だけ)、それでもグルネル橋、ビル=アケム橋、修理中のノートルダム、チュイルリー、コンコルドかヴァンドーム、あれはマドレーヌかなあ、そしてコンシェルジュリー、凱旋門、バスチーユ広場…左岸はほとんど出てこなかったようだ。
オチは想像がつくので、細部を補いながら楽しんだ。以下ネタバレ。
マダムの過去が壮絶すぎて景色が霞んでしまった。コメディ風ながら、昨今盛り上がってるフェミサイドネタでぶっ込んできた。しかし彼女の経歴からしてあの邸宅に住んでるってのは無理がある?活動のフロントやってたってことで篤志家からプレゼントされたのか。しかし施設に入るときは一人。それも世知辛いパリらしいか。
ワーキングプアのシャルル46歳、職人気質のタクシー運転手、愛想悪く口悪くむさ苦しいが、実は人情みある男。客を乗せながら携帯で喋るところ、おおパリ!だが近年は警察の取締が厳しいらしい描写もあり。キックボードにイラついたり、2021のパリを感じられる。顔がエルドアンそっくりで、移民ルーツかと思ったら違った。高校時代は周りがバイクでブイブイいわす中、親父の形見のカメラで女子にアプローチするとか、医者の兄がいるとか、ディテールがイイね。リセで出会ったパックスの妻一筋だと語っていたけどそれにしちゃあ娘が幼なすぎませんか。話盛ったか。語らなかった山や谷があるのか。……などなど、楽しかった!
マドレーヌの長い旅の終わり、シャルルの長い旅の始まり
starstarstarstarstar - 2年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
年の瀬に、劇場で今年1番号泣することになった。登場人物の人間関係が良好な形に変化していく作品は定番だし好きだけど、本作品は、性別や年齢の差をドラマチックにユーモラスに克服していた。
かつて、暴力や法律や戦争に翻弄されて闘い続けた女性がいる。今、何もかもうまくいかず働き詰めのしがないタクシー運転手がいる。昔も今も、怒り苦悩する人間の姿は変わらない。でも、だからと言って投げ出したり諦めてはいけないのだ。闘いを終えたマドレーヌが、長い旅の終わりにシャルルに出会えてよかった。人生に迷い憤るシャルルが、心の底から笑うマドレーヌに出会えてよかった。人生にはいろいろなことがあって、旅路は続く。いつでも歩みをスタートさせることができる!それから、ほんの少しだとしても人生が交わった誰かを慈しみ、寄り添えるような人でいたいと思った。
もし、人生の終わりにひとりきりだったら、私もタクシーの運転手に話を聞いてもらうだろうか。耳を傾けてくれる運転手はいるのだろうか。過去の物語を共有することで、親子のような、親友のような、恋人のような稀有な存在にほんのひととき出会えるなら、とてもすばらしいことだ。
ここからは、脱線。思うに任せて、、、
人生って、どうして思い通りにいかないのだろう。こんなはずじゃなかった、の連続。うっかり死ぬこともままならない。昔、志賀直哉は「生と死は両極ではない」と言ったが、私は両極でしょう、と思ってしまう。私たちは簡単に死を選択できるのに、なかなかそれをしないし、できない。「生きること」はほとんどの場合、宿命として生まれながらに課されている。有と無の間の、大きな差を感じずにはいられない。だからこそ、宿命を生きおおせたマドレーヌには、心底敬意を感じる。私も、今、これから旅立つことができる、はず。
恐ろしい童話。
starstarstarstarstar - 3年前
泣き笑いの人情噺でホロリとしました、
なんて言えません。
私が子供の時ならそう言えますが、これは
『本当は恐ろしいグリム童話』
ですね。
子供の頃ならグリム童話を童話として感動できますが、こんなに美化と恐ろしい闇を見てしまったら被害者たちに… 続きを読む
泣き笑いの人情噺でホロリとしました、
なんて言えません。
私が子供の時ならそう言えますが、これは
『本当は恐ろしいグリム童話』
ですね。
子供の頃ならグリム童話を童話として感動できますが、こんなに美化と恐ろしい闇を見てしまったら被害者たちに同情せざるを得ない。
初めてのキスは、はちみつとオレンジの味。
おお、いいじゃん。いい話じゃん。
音楽もフランスのバラードなど雰囲気もいい。
ところが私生児を母に預けながら結婚した男は虐待野郎。
音楽が不穏になる、ホラーな感じになったのでてっきり殺すんだなと見ていたら虐待野郎の股間を焼く。
って殺すより酷いこと?を相手に証明した、のか。
(上手に事故に見せかけて殺したほうが、後の人生巧くいくのに。)
1950年代のフランスで25年の罪を受けるが、子供が不憫。
時代が流れ、夫の股間を焼いて虐待に対抗した女性活動家としてアイコンになるのは母であっても、子供は日陰の思春期青年期であった。
(このお母さんは、子供の事をどう考えたのか。
自己チュー過ぎる。
子供が若くして亡くなった人生の理由を、このお母さんは己の罪に問えないのか。
このお母さんでなければ、子供は違う人生ではなかったのではないか。)
老女は我が道を行くタイプ。
周りは気にしない。
90歳代ならば生理現象のことも考えたケアをするべきなのに、パリの細道の真ん中にタクシーを停めてトイレだけ借りる。
(ああ、無神経。
この無神経だから長生きできる。
私は介護現場やケアマネージャーの経験もあるので社会的に無神経な行動には助言していたが、このシーンの在り方には黙っていられなくなった。
しかし自分に言い聞かせる。
まあまあ、これは老女になった魔女がタクシードライバーに自分の亡き息子を重ねるドラマなんだから、と。)
そう、これは恐ろしい童話だった。
(普通にラストでジ〜んとしたが、私は騙されませんよ。)
それ程、観客の人生は重いのだ。
初めてのキスは、はちみつとオレンジの味。
そんな安いアイドルソングにある歌詞みたいな言葉には、騙されませんよ。
アイドルに夢中になるのは子供の時だけです
心に沁みる大人の映画
starstarstarstarstar - 3年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
心が満たされ、じんわり涙、
満足感の高い作品だった。
人生に怒っていたタクシードライバー。
最初は乗客のマダムの話に面倒くさそうに相槌を打っている様子だったが、マダムの話に耳を傾け、自分も人生を振り返って語る中で、表情がどんどん変化していく。
大切にしたいものを思い出していっているように見えた。
途中、警察官に車を停められて大ピンチに。
窮地を救うマダム。
この時から2人は旅の相棒となったかのように見えた。単なる乗客とドライバーではなく。
終わり方も、なんとなくの予想通りであったが、それが裏切られなかったことが嬉しい。
でも、もう一つ勝手に思い描いてしまったのは、妻の実家でほんのひと時、この家族と一緒にマダムが残り少ない余生を送る、というものだった。
それは、ちょっと行き過ぎなんだろうけれど。
それほどの絆を2人の間に感じたのだ。
他人だった2人が、ほんの半日、色濃い時間を過ごしてできた絆。
友人や身内と、こんなにも心の通わせるひとときや、思い切り笑って過ごしてこれただろうか?とふと思う。
他人だからこそ、語り合えるってこともあるのか…
それにしても、今でこそ男女平等のイメージの強いフランスだが、1960年代までは、夫の許可なく職業は選べず、銀行口座も作れない時代だったのかと知った。マダムのような人の運動や、様々な歴史を経て、ジェンダー先進国となったのだと。
爽やかな感動
starstarstarstarstar - 3年前
日比谷で観ました。
年配の方がたくさんいらして
大人気の満員御礼となっていました。
当日券だったので1番前の席😅
物語はとても緩やかに少しの謎も含みながら
進んでいきます。コミカルなおばあちゃんと
ストレスに打ちひしがれるタクシー運転手… 続きを読む
日比谷で観ました。
年配の方がたくさんいらして
大人気の満員御礼となっていました。
当日券だったので1番前の席😅
物語はとても緩やかに少しの謎も含みながら
進んでいきます。コミカルなおばあちゃんと
ストレスに打ちひしがれるタクシー運転手。
観終わった後に爽やかな感動と心地良さが
残ります。重厚な物語や伏線などはありません。
ただ登場する2人のキャストの感情と表情を
感じとってください。
1人で観るもよし、友達やカップルで観るもよし、
派手な物語ではないので、心にゆとりのある
気の知れた方と観たら良いかも知れません。
登場人物を好きになれないと楽しめない映画です。
今年一番
starstarstarstarstar - 3年前
期待はあったが、今年一番でした!
主演は老女。思ったより喋るし、ユーモアたっぷり。可愛い人だ…。
このフランス映画のセリフを聴いていると、やっぱりフランス語は世界一の言葉です。(個人的意見)
劇中音楽が、シャンソンでないアメリカンジャズなのは、彼女の一番良い思い出を現すのかな。
パリに行ってみたくなった
starstarstarstarstar - 3年前
窓から見える街の風景がステキ過ぎました✨
最後はそうなるだろうなと思ってはいましたが、やっぱりエンディングは笑顔が良かったです。
ですが なんか好きな映画でした♪