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敵(2025) ポスター

敵(2025)

3.6 108分 2025/1/17 (金) 公開
ドラマG日本
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あらすじ

筒井康隆の同名小説(新潮文庫刊)を映画化。 渡辺儀助、77歳。大学を辞して10年、フランス近代演劇史を専門とする元大学教授。20年前に妻・信子に先立たれ、都内の山の手にある実家の古民家で一人慎ましく暮らしている。講演や執筆で僅かな収入を得ながら、預貯金が後何年持つか、すなわち自身が後何年生きられるかを計算しながら、来るべき日に向かって日常は完璧に平和に過ぎていく。収入に見合わない長生きをするよりも、終わりを知ることで、生活にハリが出ると考えている。毎日の料理を自分でつくり、晩酌を楽しむ。朝起きる時間、食事の内容、食材の買い出し、使う食器、お金の使い方、書斎に並ぶ書籍、文房具一つに至るまでこだわり、丹念に扱う。麺類を好み、そばを好んで食す。たまに辛い冷麺を作り、お腹を壊して病院で辛く恥ずかしい思いもする。食後には豆を挽いて珈琲を飲む。食間に飲むことは稀である。使い切ることもできない量の贈答品の石鹸をトランクに溜め込み、物置に放置している。親族や友人たちとは疎遠になったが、元教え子の椛島は儀助の家に来て傷んだ箇所の修理なども手伝ってくれるし、時に同じく元教え子の鷹司靖子を招いてディナーを振る舞う。後輩が教えてくれたバー「夜間飛行」でデザイナーの湯島と酒を飲む。そこで出会ったフランス文学を専攻する大学生・菅井歩美に会うためでもある。できるだけ健康でいるために食生活にこだわりを持ち、異性の前では傷つくことのないようになるだけ格好つけて振る舞い、密かな欲望を抱きつつも自制し、亡き妻を想い、人に迷惑をかけずに死ぬことへの考えを巡らせる。遺言書も書いてある。もうやり残したことはない。だがそんなある日、パソコンの画面に「敵がやって来る」と不穏なメッセージが流れてくる。いつしかひとり言が増えた儀助の徹底した丁寧な暮らしにヒビが入り、意識が白濁し始める。やがて夢の中にも妻が頻繁に登場するようになり、日々の暮らしが夢なのか現実なのか分からなくなってくる。「敵」とは何なのか。逃げるべきなのか。逃げることはできるのか。自問しつつ、次第に儀助が誘われていく先にあったものは。

場面写真

予告動画

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キャスト・スタッフ

監督
吉田大八
キャスト
長塚京三/瀧内公美/河合優実/黒沢あすか/中島歩/カトウシンスケ/髙畑遊/二瓶鮫一/髙橋洋/唯野未歩子/戸田昌宏/松永大輔/松尾諭/松尾貴史 ほか
配給
ハピネットファントム・スタジオ/ギークピクチュアズ

クチコミ

たんくん ネタバレ

日本の老後は哀しいのだ 

- 1年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む

元大学教授だとしても、1人身で身軽でも人間は老いてゆく。過ぎてゆく。親から貰った自宅と、貯金と年金があるだけましなのでは?無い人もたくさんいる。高齢でもいつまでも仕事ある人の方が少ない。 この映画のテーマを一言で述べよ。「夜間飛行は、足元の明るいうちに」にかな。お気楽な映画である。評点の星は長塚さんの熱演だけに この映画が現在に評価される理由は何だろうか?筒井康隆さんが原作を書いた頃は、「敵」の存在は架空だっただろう。「敵」を恐れるのは老人性痴呆症の為だと。今や現実的に老人の1人暮らしは「敵」狙われる時代がやってきてしまった。老いてボケてる暇もない。奴らは古いガラスをハンマーで叩き割りながら入ってくる。カネの為なら無抵抗な老人を夜中に殴りつける時代である。特別流動性犯罪=トクリュウの老人狙いの犯罪が多発して止む気配もない。闇バイトや運び屋などの手先ばかり捕まるが、肝心の指示役はいっこうに逮捕のニュースを聞かない。 「警察は、いったい何をやってるのだろう?」 映画作者の狙いとは、全然関係ないところに怒りが湧いてきた。そうか、 官製の映画祭は警察の怠慢をつまびらかにするためにこの映画に賞を与えたのか?そんなわけ無いが、この映画以上に実生活の「敵」は弱者から酷税をもってまんべんなく簒奪を繰り返している。 本当の「敵」は誰か? だから日本人の老後は哀しいのである。

老いと孤独

- 1年前

純文学作品を商業エンタメ化せず文字のままに映像にした様な作品。長塚さん程の年齢ではないけど、僕も少し前から不意に頭に浮かぶ10代の頃の記憶がある。孤独、老いに襲いかかる過去の記憶、悪夢、幻覚。平穏な生活に襲う敵は外的なものより厄介。傑作であると共に少し残酷な物語の気もする。

悲喜劇に昇華したことで観客から笑いが漏れていた

- 1年前
NHKで放送された「100分de筒井康隆」を観て、媚びない実験的な作品を次々と発表してきた彼に興味を持った。彼の作品の一つが映画化ということで、今回の鑑賞となった。原作は未見。 睡眠、食、性といった人間の本能ともいえる"欲"を、老いを通じて… 続きを読む

NHKで放送された「100分de筒井康隆」を観て、媚びない実験的な作品を次々と発表してきた彼に興味を持った。彼の作品の一つが映画化ということで、今回の鑑賞となった。原作は未見。 睡眠、食、性といった人間の本能ともいえる"欲"を、老いを通じて描いているのだが、悲喜劇に昇華したことで観客から笑いが漏れていた。クライマックスは筒井康隆らしいドタバタ劇で、思わずニヤリとさせられた。タイトルにもなっている"敵"についてだが、主人公の認知症による妄想などという単純な答えではないだろう。つまり、観客に委ねられている。 後、キリッとしたルックスのモノクロ映像は、その構図の安定感もあり、心地よい鑑賞につながった。 朝食を抜いての鑑賞だったが、登場した美味しそうな料理にお腹が鳴ってしまうほど。空腹での鑑賞はお勧めしない('25/01/20)。

tsuntsun ネタバレ

お腹すきます

- 1年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む

人は老いてもエロは切り離せないものなのか…。 冒頭で生活費を合理的に計算していたのに、可愛い女子大生にお願いされたらコロッと300万出してしまう。 スマートな大学教授でもあんな感じだとすると、自分はどうなるのかなと考えてしまいました。 それにしても階段とかに集まってくる黒い軍団、もうちょっと何とかならなかったのかな。 なんか愛嬌があってあんまり怖くなかったw 白黒映画なのに料理が超絶美味しそうで、お腹が鳴ってしまいました。 帰りは鍋の材料を買って帰りました

自分には解らない

- 1年前

ストーリーは前半までは理解できたが、後半は正直よく解らない… ただ俳優の方々の演技は、モノクロだけど不思議とカラーに見えた 俳優さんの演技ってスゴい

教授の生活感の余韻

- 1年前

前半はリタイアしたフランス文学教授の日常が続き、一見単調に思えるが、自炊や食事シーンから品のよさを感じて見入ってしまう。 そのあとは、徐々に交流関係者が出てきて、主人公の死生観などをふくめた脳裏の中をめぐっていく。 教授の生活感の余韻が強く残る作品。 それは長塚さんの魅力でもある。

白黒/黒白の対比

- 1年前
めちゃくちゃ面白かったです! 凄いもの見ました 吉田大八監督といえば「桐島、部活やめるってよ」だったのですが塗り変わりました コントラスト強めの白黒 人生の「上がり」の見えてきた、PERFECT DAYSの平山のような少しずつ移り変わ… 続きを読む

めちゃくちゃ面白かったです! 凄いもの見ました 吉田大八監督といえば「桐島、部活やめるってよ」だったのですが塗り変わりました コントラスト強めの白黒 人生の「上がり」の見えてきた、PERFECT DAYSの平山のような少しずつ移り変わりながら繰り返される日常の愛おしさ…かと思いきやほんのりトチ狂った変態翁でいろいろ身につまされます 基本的に白バックで黒く描かれるのですがそれだけじゃなくて時々差し挿れられる黒バックで白く描かれるシーンとの対比も。 例えば小津監督作品は中間トーン(グレー)の階調がきめ細かくてそれによる画の柔らかさが登場人物たちの優しい印象を強めていると思うのだけど それと対比的に本作は(多分デジタルだからこそできることだと思うのですが)中間を削ぎ落とした「黒の階調」「白の階調」が見事で中間のつながりを捨てて両極をきめ細かく表現することで、それが儀助の悲喜の、夢と現実の、生きながらえることと生きることの、二面性を強めていたと思います 死なずにいること/生きていること そんなわけないと分かっているのにまだ性的な存在である(ありたい)という妄想 誰かのことを想いながらひとりでするような 映画のあとで筒井康隆「敵」を読んでみたのですが… 儀助は原作の方が老人男性の偏屈さや頑固さといった嫌なところがより明確で却って対比的に丁寧さ・細やかさや弱さも際立っているように感じました 映画の儀助は映像の強いコントラストよりも柔らかく「いくらか独りよがりだけどかわいいところもある愛すべきひと」 原作の描写が精緻で丁寧なだけにもしも先に原作を読んでいたら儀助の硬さや虚実の明確さが印象づけられてしまっていたのではないかと思います 映画の方が余白が多く、先に映画を観て良かったと思いました

身につまされる

- 1年前

ダンディズムを標榜する学者が、世の中での役割を終えて居所を無くしていく悲哀を描く。 つい自分を投影して見てしまうほど、リアリズムに溢れた場面が連続する。現実と妄想が交錯して見ている方も引き込まれてしまう。

長塚京三が渋い

- 1年前

前半のパーフェクトデイズに似た渋い展開から、老人の妄想かアルツハイマーか分からない展開にいつの間にか変わっていく。

スタイリッシュな老後、リアルな現実

- 1年前

主人公は教養も常識も生活能力も、なんなら少しばかり余裕もある老人。けっこうかっこいい。 この映画、見た人の人生経験によって感想は異なると思う。 若い人には全く意味不明な映画だが人生なかばを過ぎた人にはリアルに感じられるのではないか。

白黒映画

- 1年前

色がない映画、、、令和の時代なのに、、

心理的な妙が際立つ

- 1年前

モノクロ映像で展開される独居老人の生活そして周囲の変化から想像から妄想へと変化していく様が描かれている。言えば普遍的なテーマなのかもしれないが、孤独感が人を変えてしまうものか。どうなんだろう。

ホラー仕立て

- 8ヶ月前

以前観たもの。原作では時代設定はパソコン通信があった時代。ホラー仕立てになってる。敵とは自裁予定の主人公が意識化できない死の恐怖のことか。

フランス映画でも観ているようだか手に汗にぎれる

- 1年前
どこかで賞を取ったニュースというを聞かなかったらみてなかったかもしれません。 老人の日々の営みがひたすら描かれます。一人暮らしなので喋る事もなく淡々と毎日。今日 焼き魚、今日はそうめん…観ていて全然飽きません。 まるでフランス映画のようで… 続きを読む

どこかで賞を取ったニュースというを聞かなかったらみてなかったかもしれません。 老人の日々の営みがひたすら描かれます。一人暮らしなので喋る事もなく淡々と毎日。今日 焼き魚、今日はそうめん…観ていて全然飽きません。 まるでフランス映画のようです。 老人の動きがキビキビして無駄がなく何日も繰り返しやって来た事がにじみでています。 元仏文科の教授で、その本棚からも権威である事も窺えます。初めの頃はしょっちゅうあった講演会の依頼も段々となくなって、メールも広告か詐欺がもっぱら。老いるとは、社会から遠ざかる事である。初老の男は貯金を切り崩しながら細々と暮らし、来るXデーをまっている。 そして届いた敵からのメール。ここからサスペンスタッチになり、教え子の色っぽさとともにスクリーンから目が離せない。筒井康隆の原作と聞いたがまるで時代を感じさせない。 敵とは? 老いるとは? 考えさせられると言うより、面白かった。 ドキュメンタリーみたいだった。 役者もそれぞれ個性が際立ち素晴らしかったな

私にはどんぴしゃ

- 1年前

筒井ワールド好きな私にはまさにどんぴしゃ。面白かったし、瀧内さん魅力的でした。自分もああいう妄想しちゃうと思います。 モノクロなのにあの焼き鮭の美味しそうなこと! また観たいです。

Teki cometh

- 1年前
老年期で自らの「終活」として日々を生きる儀助を脅かす「敵」とは何か。計画性があり、いわゆる丁寧な生活を見せるように綴られる日々に忍び込む不穏さは、直接的には語られない過去の些細な罪であったり、若者に対する微かな恋慕であったり、性的な欲望であ… 続きを読む

老年期で自らの「終活」として日々を生きる儀助を脅かす「敵」とは何か。計画性があり、いわゆる丁寧な生活を見せるように綴られる日々に忍び込む不穏さは、直接的には語られない過去の些細な罪であったり、若者に対する微かな恋慕であったり、性的な欲望であったりで、それが「敵」として妄想に乗じて現実を撹乱するようだ。これは確かに筒井康隆作品だよなーと感じさせるところもあるし、儀助の周囲だけで展開するだけでも観たことのない世界を描いてる。TIFFでトニー・レオンやジョニー・トーが賛美したのも単に日本映画好きって理由だけではないのだろうな、と思うけど、もう少し何か感じたものもあるのかな。個人的には老年期の女性が主人公の『おらおらでひとりいぐも』と比較して観たくなった。

長塚京三祭り

- 1年前

瀧内公美は出るだけで色気が凄い

最後は人はヒトなんだな

- 1年前

人間として生きて、多くの人と出逢い、多くを成し遂げ、多くを喜ばせ、多くに助けられ、多くを無駄にし、多くを犠牲にしてきた。 衣食住(食、性、住まい)だけは最後までこだわるヒトにもどる。安全を脅かすものが敵。 複雑に思えて至極、単純明快である。

はて?

- 1年前

何が言いたかったのか。 妄想から狂気? ただひたすら眠かった。

似ているようで似ていない

- 1年前

自分も妻も亡くし一人暮らしの老人だか サラリーマンだった自分に比べ教え子が 来訪したり羨ましいくなる。料理も自分よりちゃんとしていている。プライドがあるのかAVに 行かずに教え子とかに行くのは現実ぽい あそこで河合優美はずるいけど、お金出しそう。 そこは一致

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