見ごたえあり
なかなか、伝記的でもあり、ドキュメント的でもあり、TVによくある単純な戦争批判ものでもなく。
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1938年フランス、リー・ミラー(ケイト・ウィンスレット)は、芸術家や詩人の親友たちソランジュ・ダヤン(マリオン・コティヤール)やヌーシュ・エリュアール(ノエミ・メルラン)らと休暇を過ごしている時に芸術家でアートディーラーのローランド・ペンローズ(アレクサンダー・スカルスガルド)と出会い、瞬く間に恋に落ちる。だが、ほどなく第二次世界大戦の脅威が迫り、一夜にして日常生活のすべてが一変する。写真家としての仕事を得たリーは、アメリカ「LIFE」誌のフォトジャーナリスト兼編集者のデイヴィッド・シャーマン(アンディ・サムバーグ)と出会い、チームを組む。1945年従軍記者兼写真家としてブーヘンヴァルト強制収容所やダッハウ強制収容所など次々とスクープを掴み、ヒトラーが自死した日、ミュンヘンにあるヒトラーのアパートの浴室で戦争の終わりを伝える。だが、それらの光景は、リー自身の心にも深く焼きつき、戦後も長きに渡り彼女を苦しめることとなる。
©︎ BROUHAHA LEE LIMITED 2023
なかなか、伝記的でもあり、ドキュメント的でもあり、TVによくある単純な戦争批判ものでもなく。
とても深く考える事の出来る、そして戦争の悲惨さを改めて思い出させてくれる作品ですね。 感動しました。もう一度観たい作品です。
戦場カメラマンとしての ひとりの女性としての 母親としての リーミラー。 痛みに耐えるための酒薬タバコ。それでも戦争の悲惨さを伝えようとした
ファッションモデルの奔放な女性→泥臭い従軍写真家の物語。 本当に実在する写真がとてもこの世のものではないように感じる惨たらしいもので、彼女とチームを組んで活動していたLIFEのジャーナリストと共に深い心の傷を負ってしまったようですね。 亡くなったあと、屋根裏から大量の写真が見つかってそれが再評価されて世に広まったことから、息子に打ち明ける形でのストーリー展開でした。
戦争をしている人、戦争を起こしている人、起こそうといる人に観てもらいたい映画。 戦争を客観的に見ていた人を主人公にした映画で、残った写真から想像して物語にした作品でした。 作った人がその写真から想像したそのストーリーに共感できました、ただヒットラーの浴室で撮られた写真の意味?言いたいこと?何であの写真をリーが撮ったのか映画での解釈には納得出来ずに色々と想像してしまいました。 戦争写真を見てかわいそうとか色々思う事はありますが映像で見ると伝わり方が違います。ラストにリーの白黒の写真が映し出されますが、映画を観た後に見た時に写真しか見ていなかったなら同じ感情ではなかったと思います。
プロデュースしたケイト・ウィンスレットの想いがこもっている。 男性優位社会で消費されたリー・ミラーの感情を理解し、自分に落とし込んだのは、世界的に大ヒットした映画タイタニックでヒロインだった自身の経験とも重なるのか。 エイジズム、ルッキズム、セクシズム。 戦場カメラマンとして前線に向かったミラーの原動力は、この映画をつくったウィンスレットの原動力でもあったと思う
モデル→戦場カメラマン→料理人彼女の人生濃すぎる。映画見た後は要チェック。 デヴィッドが時折気の毒に思った笑
良かったです できない約束 強靭さ 女性 確認のためもう一度観てみたいのですが始め鮮やかだったのに段々と彩度が低くなるんです リーの撮る写真がモノクロだからというだけでなくかつての生きる衝動が失われてしまったかのように 「関心領域」と「シビル・ウォー アメリカ最後の日」がこの「リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界」でつながります 観たことのある構図によって参照してることが窺われますし町山智浩さんの解説で「シビル・ウォー」の伝説の先輩女性写真家の名前が「リー」だというのを知れば尚更 ケイト・ウィンスレットがとても良くて そういえば「タイタニック」も年老いたヒロインが昔のことを思い出しながら語る映画でしたね
リーミラーという人物を全く知らずに鑑賞 戦争の愚かしさは人々に深い傷を残して、その後の人生に多大な影響を及ぼす この世界から戦争がなくなればいいと切に思った
いたんだ…! ケイトウィンスレット大好きで、 彼女のルッキズムに対する考えも知っての上で 思ったのが、この役と今の体型があまり マッチしてなかったかも。特に冒頭の若い頃。 そこだけちょっと気になっちゃいましたが、 こんなタフな女性、本当にすごい。 そしてエンディングでこの人たち、 本当にいたんだよな、と思ってグッときました。
なので、その先の対象を映すことがメインではなく、「映像の世紀」が苦手な私でも見られました。だからこそ、エンドロールのリー自身の手による写真は必見です。 デイヴィッド・シャーマン(アンディ・サムバーグ)とのコンビが感動的で、まさに盟友ですね。あの出会いがなければ、全てがああなってはいなかったのだろうと想像します。 並行する後年のジャーナリストとのインタビューは、経過を振り返りながらリーの考えや思いを確かめることに関心が寄せられているように感じましたが、問いの意図を確認しながら慎重に応えるリーとの空気感は、単なる取材を超えてこの二人が何をしようとしているのか、観ながら考えずにはいられませんでした。 最後なるほど!な構成に、歴史の証人としてのリーの彷徨いが、こうして時と人の手を経てようやく着地点を見出したようにも思われました。
主演のケイト・ウィンスレットは今回も魅力的で演技が素晴らしかった。ブラーヴァ!
戦争の生々しさを、ファッション誌の女性カメラマンの視点を通して描いたドキュメンタリー。 我々日本人は日本の戦時下や終戦時のことは知っていても、欧州がどうあったのかあまり詳細は知らない人も多いのでは(自分もその一人)。渦中にあった普通の人々にとって、ナチス・ドイツとの戦いとはどんなものだったのか?それを主に女性たちの姿を通じて描いている。抗えども渦に巻き込まれて翻弄されていく姿、それでも息を潜め、謂れなき暴力に耐え忍ぶ者や、立ち向かい傷だらけになりながらも生きる意味を見いだそうとする者、様々な生き方がそこにある。 少しずつ伏線が回収されていき、ラストへと収束する脚本も非常に構成が良かった。おそらく男性が観るのと女性が観るのとでは、受ける印象が大きく違うだろうなと思う。 ケイト・ウィンスレットの演技が素晴らしく、迫力もあり繊細さもあって引き込まれる作品。
見応えのある作品。序盤で、リーが戦場を取材しているシーンで結構、情けない声出しながら逃げてるんだけど、そういう人物造形はかえってリアルなのかもと思う。解放直後の収容所に取材するシーンで、すごいのは、臭いの描写。何度も収容所の映像は見ているけど、到着したリーたちがむせながら、鼻を布で覆う描写は初めて見た気がする。大量の死体、糞尿、収容後、体を洗っていない収容者の体臭、それはすごいだろう。インタビュアーの仕掛けは、消化不良の気持ちもするし、そっちのドラマが奥行きを生んだ気もする。彼のエピソードで、記者人生のあとのドラマも気になり、ちょっと、散漫になった気もする。リーが自分の撮った写真を怒りに任せ壊したエピソードは、それは普通の家庭を築けるはずがないな、という感想にもつながる。PTSDもひどくて息子にとっては毒親になるのは想像つく。何で戦場に?本人も分からないというつぶやきがあった。目を逸らせない、というセリフがあったっけ?エンドロールで、実は彼女の写真をかなり忠実に再現してるので驚きます。
初めてホロコーストの現実を世に暴いた人。それが女性ファッションモデルだった。 センセーショナルな見出しでありながらもこの事実があまり表に出なかったというのがもう差別なのだろう。遅すぎるのではないか。 (映画化は権利を持つ息子さんが納得できる脚本に出会えなかったらしいが) 写真を撮られる側から撮る側へ。 なので、撮られる側の気持ちがわかる。きっとそれが役に立ったのだと思う。戦場で。 「お前に何がわかる」と言えないですよこの方には。ずっと戦場にいたのですから。 当初は華やかなモデルと戦争というアンバランスさを感じながらも、没頭していく様を同じように追想していくことで、そうなっていくことを妙に納得してしまう結果となった。なるほどこの方はそうなるよねと。 ケイトウィンスレットは使命感に駆られてようだった。運命的な出会いだったと想像する。自分がしなければ誰がするという覚悟が感じられた。 そんなお方が数々の写真や資料を人目に触れぬよう屋根裏に隠し、全てに沈黙していた。それは理解されない絶望だったのかもしれません。 そこには私のような凡人には到底理解できないような想いがあったのだと思います。 ラストはかなり映画的でせつない。やるせない想いを抱きながら物語は幕を閉じます。 写真から動き出す物語。写真の映画化と言えるかもしれません。写真という一瞬の背後世界は無限にある。 この映画は人生が乗っかってます。 軽々しく言葉にするのがおこがましいほどに。 もっと知りたい。この方を。