ちょっとだけいい人
世間に気づかれない所でちょっとだけいい事をする。東京、況してや世界を変える事なんて出来ないのは痛いほどわかっている。そんな彼らを救うのは恋だった。こんなありえそうな事でさえ、夢物語になってしまう現代が怖い。
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2017年の東京。昼は看護師、夜はガールズバーで働きながら日々をやり過ごしている美香と工事現場で日雇い労働として働く慎二は、ガールズバーで出会う。偶然に出会ったふたりは、その後も様々な場所、様々な場面で出会いながら、少しずつ距離を縮めていく。
世間に気づかれない所でちょっとだけいい事をする。東京、況してや世界を変える事なんて出来ないのは痛いほどわかっている。そんな彼らを救うのは恋だった。こんなありえそうな事でさえ、夢物語になってしまう現代が怖い。
ポエム要素が強く あまり共感ができない
石橋静河の佇まいかっこいい。たくさんの死が目の前を通過していって抗うことは出来ないのだけどそれを承知で救いを求める。 アンドレスの隣人が壁を叩くシーンのあの感じなんなんだろう。
なにが起ころうと日常は続いていく。 生きる、頑張るしかないと思わされた。 主人公の目線だけを映したり、音楽もとても良かった
運命を感じても、なかなか縮まらない距離感のリアル。 労働と対価。消費と生産。不条理と充足感。こんなに頑張ってるのに報われないとか、社会に認められている気がしないような虚しさ。 数年前によく見ていた風景がたくさんあって、現代の都会に生きる若者の現実。 でも、救われる出会いってたまにあるよね、と。
自分は好きな作品だったけど、好き嫌いが分かれそうだな。 下北沢トリウッドで見たけれど、見た後に下北沢の町に飲まれそうになった。
実際にいそうなキャラクター設定。 ただ、セリフからは実在感はない。 あんな言葉の選びは普段しないし、さすが詩集を元に作った映画だなと感じられる。 池松さん、田中さんの役にハマってる感じが個人的に好き。
この街の空気は酸素が少ない。これが当たり前でない人は酸欠になる。どうぞどうぞと迎えてくれる訳でもないし、かといって追い出しもしない。生きてる喜びを感じる訳でもないし、かといって絶望を撒き散らす訳でもない。溢れてるようで、何もない街、それが東京なんだと思う。 そんな何もない街で、何かを見つけたくて、頑張って生きてる人に寄り添う映画だと思う。
この映画をハタチで観たならきっととても感動したのだろう。 人が生きること、死ぬこと、その普遍性すらも彼らを苦しめる。 オトナになると苦しまないわけではないけど、受け取り方が違ってくるように思う。 中二病に近いような患ったままハタチを越えてまだなおみつからない答えにならないこたえをさがして都会を彷徨う慎二と美香。彼らを取り巻く人間たちの対比もより彼らを変人に見える。 日雇い労働で生計を立て職場や仲間内で、マシンガントークで周囲からうるさがられる慎二 左目の視力がほとんどないことから、彼が見ているのは 『半分ノ世界』 ファーストカットは彼の視点から、画面の左半分が黒みになっているが、これは後から慎二によって語られることでわかる。 看護師の職がありながらも実家で働かずパチンコにはしる父とリア充の高校生の妹のためにガールズバーで働く美香。 美香の母の、患者の、共通の友達の、おなじアパートに住む独居老人の死が彼らの心に落とすもの。 都会の味気なさ、無機質さと人との関わり。 彼らが街に出ると遭遇するストリートミュージシャン。 がんばれ、がんばれとことあるごとに表れては歌っている。 (監督が作詞したらしいその曲のありふれたメロディもダサすぎる歌詞もちょっといただけなかった) さらには急に差し込まれるアニメーションなど理解に苦しむところもあった。 これはほんとなくて良かった。 彼らは不安に狩られながら日々を生きるけど、やがて傷を舐め合うようにだけど2人で生きようと、静かに朝を迎えた先にかすかな希望をみつけたようにみえた。 でもきっとそれも束の間だろう。 そう思うのはわたしが都会の空気に慣れすぎているのか、オトナになりすぎたゆえかはわからないけど。 面白くないわけではない。 池松くんも松田龍平くんも田中哲司さんも素晴らしい。 石橋静河さんの投げやりで切りっぱなしのままのようなショートカットの媚なさもいい。 が、そんなに東京は、渋谷と新宿はダメなのだろうか? 渋谷も新宿も、雑多で汚くて煮ても焼いても食えない感じなのは 一部分でしかないと思うのだけど。 (そんなに嫌ならあえてそこにいる選択をしていることがまずもっての謎だったりするので根底から覆る)
完成披露試写会で観ました。 池松さんと石橋さんの演技も自然で素敵な雰囲気を作り出していましたが、周りの俳優陣もとても素晴らしかったです。 まっすぐ生きれば生きるほど息苦しい、そんな池松さんの演技は本当に綺麗で涙がでました 明日何が起こるか分からない、明日不幸が起こるかもしれない、明日を知ることは出来ない怖さ、 そんな中でも頑張ろう、生きよう、いつか幸せになろう そんなメッセージが込められている気がしました とても観ていて心地良い作品でした。
新宿ピカデリーにて鑑賞。 原作が詩集なので一癖あるけど、東京の底辺に生きる男女が出会い、心を通わせてくまでを描いた純愛ストーリー。 また、震災以降、2020年東京オリンピック前の「今の東京」の記録にもなっていると思った。 しかも東京イコール新宿か渋谷である、みたいに割り切っているところが凄い。 新宿という街に愛着がある自分にとって、この映画は「自分の映画」として心に刺さった。
点と線を辿る繰り返し、誰もが経験し、経験しうるだろう日常がある。ほんのちょっとの勇気の無さや躊躇で相手を助けられないどころか自分が追い込まれる、みんな優しくて想いは一緒なのに。
石井裕也監督の作品が好きだ。 いい意味で期待を裏切ってくる。 共感出来るとは違うけれど、あっ、わかるな…その感覚や表現というのが随所に散りばめられていた。 今見るべき映画のひとつだと思う。 松田龍平さんと田中哲司さんが良いさじ加減で、個人的には惹き込まれた。
正直、入ってこなかった。 すごく日常を描いてるはずなのに、並べられる言葉はすごくポエティックで浮いていて。 ただ、入りのモノローグも映像も役者さんも好みでした。後半が不思議すぎたなあ。 歌は、どういう意図で使われていたのか… 耳につくため、引っかかるためなら正解な気もしますね。 一度詩集を読んで見たいと思います。
ごった返す人、ネオン、騒がしい東京 東京にはいろんな人がいて、様々な事情を抱えて生きている、もがいている。 人が列をなしてみんな下を向いて携帯をいじっている、まさに現代の象徴。そんな中、ふと空を見上げて初めて気付くこともある。 池松くん演じる慎二が優しくて愛おしくてたまらない。 スーッと胸に沁みる、観終わったあと少し前向きな気持ちになれる作品!
単なる恋愛映画ではなく、現在の東京を良くも悪くも表しつつ、深さを感じる、また観たいと思える映画でした。
新宿ピカデリー シアター8 F-10 原作は未読。 詩集が原作ということだが、 映像と言葉がグサリと突き刺さる。 理屈じゃなくて、感じてナンボの作品だと思った。 そして、もう一度観たいと思った。 東京の渋谷、新宿という自身にも馴染みのある街が舞台。 地方出身で上京して、生活しているから共感する部分が多い。 東京には、色んな人がいて、一見盛り上がっているんだけど、息苦しささえ感じる。 都会で生きることについて、考えさせられた。 都会の夜空は青色。 田舎の夜空は黒色。 同じ夜空なのに違う色。 納得した。 時に挫けて田舎に帰ろうかなぁと思ったりする時に、この映画を観るといいのかも。 少なからずとも、都会の閉塞感を感じてる人は自分だけでは無いと思わされたから。。。 石橋静河も池松壮亮も、この作品の空気感に合ってる。 偶然が重なって、近づく2人の出会いは都会では、有り得る話だ。 都会と田舎、生と死、そんな言葉がしっくりくる作品。
恋愛映画と言いつつ他の要素がまあまああると思います。 原作が詩集というのもあると思いますが、ストーリーの進行が私にはとてもスローペースな物に思えて少し退屈な場面もありました。 でも、2人の関係?接し方が変わっていく様は甘すぎない恋愛映画のように感じ面白かったです。
見てしまいましたが、途中で立とうかと思いました。幸福なのに、不幸ぶるみたいな感じがいやでした。
恋愛映画と言うよりは、人生を考えてしまうような映画でした。それぞれが抱えている虚無感や不安と幸せみたいなもののコントラストが美しいです。最後はとても気持ちがよい。