ど どするん boltネタバレ
エゴと愛
starstarstarstarstar - 3年前
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愛だったな、愛が溢れてた。
恋人と親子と、愛の話だった。
同性愛とかは正直どっちでもよかった。もちろんそれが2人の愛を強めただろうが、男性性や女性性が意味するものも2人にとってはさして重要ではなかったから。
好きな人を想って尽くす彼に返ってくるのは残酷な現実。好きな人を失い、好きな人の母も病に倒れ、自分の行いが元凶で不幸が巡ってるかのよう。天国も信じていないリアリストだからこそ苦しい現実に救いがない。
でも、
彼を専属として買ってあげることも
毎回お母さんへのお土産を持たせることも
ハンドクリームを塗ってあげることも
ドライヤーで髪を乾かしてあげることも
寝ている好きな人の頬を撫でることも
車の座席を調整してあげることも
好きな人の母を想って支援することも
あげたジャケットをまた着ているのも
全部愛だった。
本人は愛が何かわからないと言ったけど、自分のわがままでしかないと、見栄やエゴだと思っていても、受け取り手がそれを愛だと感じればそれは愛へと変化する。
与えるという行為だけが愛にも思えるけど、
受け取るという行為もまた等しく愛に違いなかった。
最後の"まだ帰らないで"と言うわがままは
彼にとって、きっと愛だったはず。
流れる時と、静かな夜と、強い愛。
う うちゃ
胸震える鈴木亮平の演技
starstarstarstarstar - 3年前
鈴木亮平圧巻の演技とともに、全編悲しさとやるせなさが漂い、心がひりついた。原作の高山真さんを存じあげていなかったが、まるで憑依していたようだった。
なお東京国際映画祭にて一般公開より先に鑑賞。監督Q&Aセッション付き。主演俳優ファンの為… 続きを読む
鈴木亮平圧巻の演技とともに、全編悲しさとやるせなさが漂い、心がひりついた。原作の高山真さんを存じあげていなかったが、まるで憑依していたようだった。
なお東京国際映画祭にて一般公開より先に鑑賞。監督Q&Aセッション付き。主演俳優ファンの為のミーハーセッションになるかと思いきや、そうではない活発セッションとなり、大満足。
LGBTQ作品だと実際にその役者を使うべきではという論争になりがちだが、日本の文化はまだそこまで成熟していないので日本では難しい。しかしそれらについては議論を大いにしてほしい。そして理解を深めるきっかけとなれば、という監督の意見に大賛成。
色々な意味で、心揺さぶられる作品。
3 3ta boltネタバレ
もう一度観たい映画
starstarstarstarstar - 3年前
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東京国際映画祭で観ました。
鈴木亮平さんの演技の素晴らしさと宮沢氷魚さんの美しさがギュッと詰まった映画です。
愛することとは何か、考えさせられる作品で
鈴木亮平さんが誰といるかでコロコロと変わる表の姿、打ち解けた人との姿、愛する人の前での姿に魅了されました。
後半は涙が止まらず、最後は心がすっとしました。
監督のお話を聞くことができ、その中で
「キャスティングの理由は、人として役にないものをゼロから演じてもらうのではなく、鈴木亮平とは以前から友人で、その人が持っているそもそもの姿というものを知っていたから」というようなお話を聞けました。(ジェンダーというわけではなく、誰の前でどういうキャラクターであるか、ということです)
又、対話のシーンでは言ってもらうワードだけを伝えて後は全部アドリブでやってもらったシーンがいくつもあるとのことで
多くの人との会話があった作品だったので、公開されたらもう一度そこに注目してみたいと思いました。
性描写のある映画なので興行収入とか大ヒットというものにはならないかもしれませんが
そこに囚われず感じていただける方に観てもらいたい作品です。
だ だるまん 前半は普通の恋愛の話で、後半はより複雑に、、
starstarstarstarstar - 3年前
前半は普通の恋愛話です。
ゲイということを抜かせば。
ストレートに置き換えると、よくある話なのかなと。
ただ、ラブシーンは結構強烈です。「窮鼠はチーズの夢を見る」並のインパクトでした。ある程度覚悟が必要かと。
後半はちょっと複雑になります… 続きを読む
前半は普通の恋愛話です。
ゲイということを抜かせば。
ストレートに置き換えると、よくある話なのかなと。
ただ、ラブシーンは結構強烈です。「窮鼠はチーズの夢を見る」並のインパクトでした。ある程度覚悟が必要かと。
後半はちょっと複雑になります。「エゴイスト」というタイトルの意味がわかります。
私も人を援助して(援助交際ではありませんが)貯金が減っていって不安になったことがあるので、妙に共感してしまった。
単純に良い話ということでもなく、悪い話でもない。本当にどちらとも取れる繊細なストーリーになります。
2回、泣きそうになりました。
ネタバレにならないように、、、
病院のベンチのあとのシーンは何故泣いているのか。
単純に病気に対して泣いているようにも見えるし、同時にホッとしている自分に悲しいのか、見る人によって違ってきそうですね。
鈴木亮平は、流石の憑依ですね。本当にゲイに見えるので。また、宮沢氷魚もさすがです。本当に、可愛いらしく守りたくなるような男の子という感じでした。
また、ただ、2人で歩くシーンも、手持ちカメラでアップにされて、とても丁寧な演出でした。映画っぽくて好き。ちょっと酔うけど。
映画として高評価に納得でした。
蛇 蛇鶴八歩 タガタメエゴイスト
starstarstarstarstar - 3年前
裏切るものだと思っていた
きっとどこかで誰かが裏切るものだと思って見ていた。こっぴどく傷付くのだろうと思っていた。
なので、それ相当の覚悟で見ていた。
極度の緊張の中、力を入れていた。
腹筋に力を入れていると殴られても痛くないという覚悟。
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裏切るものだと思っていた
きっとどこかで誰かが裏切るものだと思って見ていた。こっぴどく傷付くのだろうと思っていた。
なので、それ相当の覚悟で見ていた。
極度の緊張の中、力を入れていた。
腹筋に力を入れていると殴られても痛くないという覚悟。
ある意味、裏切られたと言えるが、まさかこんなことになるとは。
誰も心が汚れている人はいなかった。
ただ1人いるとすれば、それはオレだろう。
きっとそんな見方しかできなかったオレの心が汚れているのだろう。
映画は文字通りそれぞれの顔面に寄り添って進む。
アップの連続。
ほどんど俯瞰で捉えた場面はない。
ベランダから手を振る時ぐらいであるが、それも俯瞰ではなくそれぞれの視点なだけだ。
「サウルの息子」を思い出した。アウシュビッツ強制収容所の様子を同じく顔面に寄り添い撮られた映画で、ガスで殺される悲惨な様子などバックでピントが合ってない。
ジャンルも手触りも全く違うのだが、撮り方だけではなく、この表現方法に至った精神も近いような気がした。
とあるお金を渡すシーン。
こんなシーンをじっくり見せることはあり得ない。
推し問答で1ターン返されるがその後もう一度。
ここの気持ち。
丁重に完全に断られた。
普通ならばこれ以上やると迷惑になるだろうと引き上げる。
しかし諦めない。
ここがエゴイストたるゆえんであろうがどうだろうか。
普通引くであろうことをあくまで押し切ることは、その行為に対する思いがそれ以上に強いということ。
迷惑であろうがなかろうがどうしても渡したいという強い思い。それを受け入れてもらえたのはやはりそこに気持ちが入っていたからであろう。
自分中心のエゴイストと誰かの為のエゴイスト。
この違いは大きい。
映画には2種類あって、人生に影響を及ぼすものと及ぼさないもの。この映画は明らかに前者だ。