笠智衆氏も当時49歳でしたが70歳近い初老を見事に違和感なく演じきり、老け役の真骨頂を発揮していましたね。
starstarstarstarstar - 1年前
早稲田松竹さんにて『小津安二郎監督特集 紀子三部作 ~NORIKO TORILOGY~』(25年1月4日~10日)と題した特集上映開催中。
本日は『晩春』(1949)、『麥秋』(1951)、『東京物語』(1953)のそれぞれ4Kデジタル修復… 続きを読む
早稲田松竹さんにて『小津安二郎監督特集 紀子三部作 ~NORIKO TORILOGY~』(25年1月4日~10日)と題した特集上映開催中。
本日は『晩春』(1949)、『麥秋』(1951)、『東京物語』(1953)のそれぞれ4Kデジタル修復版を英語字幕付きで鑑賞。
英語字幕付きのためか外国の方や若い方の来館者も多く、70年以上前の作品にも関わらず150席の館内はほぼ満席でしたね。
『東京物語』(1953)
『晩春』(1949)『麦秋』(1951)に続く紀子三部作の最終作、国内外で高く評価されている監督の代表作。
本作品での笠智衆氏と原節子氏の役柄は戦死した次男の父親とその次男の未亡人という設定。笠氏より6歳年下の山村聰氏が長男・幸一、2歳年下の杉村春子氏が長女・志げを演じておりますが、笠氏も当時49歳でしたが70歳近い初老を見事に違和感なく演じきり、老け役の真骨頂を発揮していましたね。
本作はレオ・マッケリー監督『明日は来らず』(1937)というアメリカ映画を下敷きにしているようで当初から西欧での評判も意識した模様。確かに劇中の少々強めの子どもたちの自立や独立、親離れといった側面は西欧色が濃いですが、それぞれ家族ができ、月日を経て徐々に薄れていく親子の絆や人生の悲哀は万国共通なのでしょうね。
個人的には本作をオマージュしたジュゼッペ・トルナトーレ監督、マルチェロ・マストロヤンニ主演、音楽エンニオ・モリコーネの『みんな元気』(1990)も大傑作で大好きなのですが権利の都合上、日本国内ではDVD未発売、配信もされていないのが非常に残念ですね。
※2009年にロバート・デ・ニーロ主演でリメイク
笠智衆氏も当時49歳でしたが70歳近い初老を見事に違和感なく演じきり、老け役の真骨頂を発揮していましたね。
starstarstarstarstar - 1年前
早稲田松竹さんにて『小津安二郎監督特集 紀子三部作 ~NORIKO TORILOGY~』(25年1月4日~10日)と題した特集上映開催中。
本日は『晩春』(1949)、『麥秋』(1951)、『東京物語』(1953)のそれぞれ4Kデジタル修復… 続きを読む
早稲田松竹さんにて『小津安二郎監督特集 紀子三部作 ~NORIKO TORILOGY~』(25年1月4日~10日)と題した特集上映開催中。
本日は『晩春』(1949)、『麥秋』(1951)、『東京物語』(1953)のそれぞれ4Kデジタル修復版を英語字幕付きで鑑賞。
英語字幕付きのためか外国の方や若い方の来館者も多く、70年以上前の作品にも関わらず150席の館内はほぼ満席でしたね。
『東京物語』(1953)
『晩春』(1949)『麦秋』(1951)に続く紀子三部作の最終作、国内外で高く評価されている監督の代表作。
本作品での笠智衆氏と原節子氏の役柄は戦死した次男の父親とその次男の未亡人という設定。笠氏より6歳年下の山村聰氏が長男・幸一、2歳年下の杉村春子氏が長女・志げを演じておりますが、笠氏も当時49歳でしたが70歳近い初老を見事に違和感なく演じきり、老け役の真骨頂を発揮していましたね。
本作はレオ・マッケリー監督『明日は来らず』(1937)というアメリカ映画を下敷きにしているようで当初から西欧での評判も意識した模様。確かに劇中の少々強めの子どもたちの自立や独立、親離れといった側面は西欧色が濃いですが、それぞれ家族ができ、月日を経て徐々に薄れていく親子の絆や人生の悲哀は万国共通なのでしょうね。
個人的には本作をオマージュしたジュゼッペ・トルナトーレ監督、マルチェロ・マストロヤンニ主演、音楽エンニオ・モリコーネの『みんな元気』(1990)も大傑作で大好きなのですが権利の都合上、日本国内ではDVD未発売、配信もされていないのが非常に残念ですね。
※2009年にロバート・デ・ニーロ主演でリメイク
日本の暑い夏に汗をかきつつ見た
starstarstarstarstar - 2年前
「およろしかったら」って使ってみたい。
言葉遣いもだけど、身体表現も興味深い。終盤母親が亡くなって、弟が帰ってくる場面。玄関で妹が泣いても、抱きしめたりはしないし、肩をそっと撫でるとか、そういう身体的接触を全くしないんだな。今でも日本人てそ… 続きを読む
「およろしかったら」って使ってみたい。
言葉遣いもだけど、身体表現も興味深い。終盤母親が亡くなって、弟が帰ってくる場面。玄関で妹が泣いても、抱きしめたりはしないし、肩をそっと撫でるとか、そういう身体的接触を全くしないんだな。今でも日本人てそうかな。人によるだろうけど。韓国とか中国とかとも比べてみたい。どうなの?
それにしても、終戦から8年。たった8年だが、子供たちは元気に学校に通って、皆んな大変ながらもそれぞれの充実した人生を送ってる。原節子が「私ずるいんです」と泣きじゃくるのも8年という月日が経ったから。時間の経過による記憶の風化が、人を救いもするし、自責の念にもつながっていく。
いま戦争中のウクライナやガザのことを思ったりする。
鋭い人間洞察に基づく深いメッセージ
starstarstarstarstar - 8年前
家族とは何か、という重厚なテーマを突きつけられる映画。
血縁よりも重要な絆がある的な結末かと思いきや、原節子演じる紀子の一言にさらにグサリと切り込まれた。
シャープなカメラワークやシンプルな脚本の中に、鋭い人間洞察に基づく深いメッセージを込める小津調に感服した。
記憶の懐かしさ
starstarstarstarstar - 8年前
記憶にあるおじいちゃん、おばあちゃん、昔住んでた家がこんな感じ。似てるとかじゃなくて、映画みたいなアングルで1枚の絵として頭の中に残っている。懐かしい!向かい合って話して顔見て。人の視線はそんなに激しく動かないから、登場人物と距離が近く感じた。