ゆ ゆきがめ boltネタバレ
他人の器になるのは、もうたくさんなんです。
starstarstarstarstar - 9年前
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この映画、賛否両論でしょうね。うん、解かります。これ、言葉のトリックで、勝ちにこだわる弁護士とか、強盗殺人とか、それに惑わされてしまうと、本当に映画が言っている事に辿り着けないんです。裁判とか、法廷とか、そんな事は関係無く、これ、人の考え方は人それぞれなんだって事なんですよ。裁判で被告となる男の真実なんて関係無いんです。その周りに居る人々や、それを外から見ているマスコミや、マスコミを通して見ている一般の人々が、どう考えるかによって、全く見方が違うんだよっていう事なんです。真実はどうだって良い。殺してようが、殺していまいが、どーでも良いんです。
そして、三隅は「生きる価値の無い人間がいる」と言いますが、それって、誰でもない、自分の事なんです。それは、酷い罪を犯した人間だというだけでは無く、自分で自分として生きられない、人の器となるばかりで自分の意志で生きてくることが出来なかった男の悲しい訴えなんです。本当は娘と暮したかっただろうし、幸せに生きたかったんです。
殺された社長は、家族も居て、会社も経営して、表向きは素晴らしい人間に見えたかもしれないけど、食品偽装はしているし、前科者を雇って経費を浮かし、娘を欲望のはけ口にして、社長の妻は、そんな夫の罪を見て見ぬふりをしている。
法廷では、三隅が罪人ですが、本当は誰が罪人なんでしょう。手を下した人間か、見て見ぬふりをした人間か。そしてそれを勝手に解釈して、1つの事件だからと受け流している裁判関係者か。そうです、誰も、三隅の真実なんてどーでも良いんです。辻褄を合わせて、自分の思い通りの物語が作れれば良い。誰もが、三隅なんて人間を必要としない、生きている価値の無い人間とみなしているんです。
凄い映画だと思いませんか?三度目の殺人は、裁判を見ている人々が犯している罪なんです。三隅は、自分でその方向に結末を向けさせたけど、手を下したのは、裁判官であり、検察であり、弁護士であり、証人であり、マスコミであり、その裁判を見ていた一般人なんです。真実など関係無い。誰もが利己的であり、そこに愛なんて無いんです。
社長の娘だけが、無垢な心で真実を話そうとするのですが、三隅はそれを望みません。ここから本当のネタバレになります。
三隅は社長を殺したと思います。もちろん、娘がレイプを受けていたからです。その上、前科者を雇って利益をむさぼり、食品偽装を行っていて、何処までも自分の欲望だけを追求した人間だったからです。妻に頼まれたと話したのは、娘がレイプされているのを知っているにも関わらず、見ない振りをしていたからです。十字架なのは、裁きです。そして、最後に自分は殺人をしていないと言ったのは、娘を助ける為と、自分が死ぬため。娘がレイプを告白してしまったら、その後の社会生活が出来なくなるでしょ。
三隅は、もう、死にたかったのだと思います。誰かの器として、周りの人間の勝手な考え方で理解されたと思われるのにうんざりして、疲れたのだと思います。最初の殺人だって、結局、酷い取り立て屋を殺したのは、みんなが苦しめられていたから、その為に代表で殺したみたいな思われ方をして、情状酌量で懲役刑になった訳でしょ。真実は、違ったかも知れないのに、勝手な思い込みで減刑されて生きている。きっと、三隅の真実の言葉なんて誰も聞かなかったのだと思います。
そんな社会に絶望して、死を望み、そうなるようにワザと殺人を否認に転じて、情状酌量の余地を持たせなくしたのだと思いました。
おおー、ガッツリ、ネタバレを書いてしまった。だって、殺人犯の話じゃないのに、犯人は誰とかって話になっていて、イヤになっちゃったんだもん。こんなにスゴイ内容を訴えているのに、理解してあげなかったら勿体無い。凄い社会問題でしょ。人間の根本に関わる話なのに、惑わされないで欲しい。
ちなみに、勝ちにこだわる弁護士って、悪い事じゃないですよ。仕事なんだから、勝ちにこだわるのは当たり前。こだわらない弁護士なんて必要ありません。重盛は素晴らしい弁護士です。でもね、この三隅に関しては、関わってはいけない人だった。三隅を切り捨てられる、機械的な弁護士でないと、彼に飲み込まれて、この後、弁護の仕事が怖くなるかも知れない。途中で助けてあげたくなりました。
福山さんも、役所さんも、マジで凄かった。その他の共演者の方々も、凄かったですよ。やっぱり是枝監督作品、スゴいわぁ~。好きだわぁ~。グイグイ来るもんね。邦画としては、ここ最近では一番かな。これはシンドイ映画でした。でも、凄いです。これ、出来るだけ、皆さんに理解して欲しいなぁ。理解出来ると、TVでやっている事件全てが、違って見えて来ると思います。あ、不倫問題もね。ゴメン、一言、斉藤由貴さん、不倫で叩かれているけど、演技は上手いと思いました。悪い事をしたかも知れないけど、彼女の仕事まで酷いと言わないで欲しい。勿体無いです。もっと良い演技を見せて欲しい。
私は、この映画、超!超!超!お薦めしたいと思います。賛否が分かれていて、深い理解が出来ない方もいらっしゃるかも知れませんが、少しでも、理解してくださったら嬉しいです。人間とは、社会とは、と考えてみて欲しいです。ぜひ、観に行ってみて下さい。
さ さーえ
難しい
starstarstarstarstar - 8年前
重きを置いているのは真実ではないということ。
いろいろ考えさせられることがあった。
正直モヤモヤした所もあった。
人によって感じ方は違うなと思う。
私が泣いている横で、一緒に行ったともだちは後半、呆れてしまったらしくポップコーンをずっと食べていた(笑)
観てよかったと思う。
イ イリ17チャーリー 男が犯した3度の殺人は…
starstarstarstarstar - 9年前
裁判もののサスペンスでありながら、「命」、「罪」、「信頼」への普遍的な問いがあり、さらに我々の選択の外にある命の選別という形而上学的な命題を描いた本当に素晴らしい映画である。
『渇き。』とは対照的な役所広司の冷静で知的な演技からなるセリフ… 続きを読む
裁判もののサスペンスでありながら、「命」、「罪」、「信頼」への普遍的な問いがあり、さらに我々の選択の外にある命の選別という形而上学的な命題を描いた本当に素晴らしい映画である。
『渇き。』とは対照的な役所広司の冷静で知的な演技からなるセリフは、観客の心にいちいち突き刺さる。「生まれてこない方がいい人間はいる」、「存在するだけで周りを傷つける人間」という言葉は人は薄々その通りだと気づきながらも、偽善的にそんな事はないと言っている。また「裁く者を決める者は何者か」というのも印象的だ。それは司法?しかし司法に問題があったら?司法に携わる人間に問題があったら?
この作品は、命のあり方、人間の信頼関係、罪と裁きといった事に関する人間の偽善に挑戦した近年の邦画に稀に見る作品だと思う。
ぶ ぶんず 圧倒される
starstarstarstarstar - 9年前
人の奥深い心情が絶妙に描かれてる心理サスペンス。なので脳がフル回転。鑑賞後にちょっとした疲労感。タイトルを振り返り意味を知るとぞわぞわと心が揺れる。もう一回観たくなった。余韻すごい。役所広司すごい。重いけど深い作品。やっぱり是枝監督の作品好… 続きを読む
人の奥深い心情が絶妙に描かれてる心理サスペンス。なので脳がフル回転。鑑賞後にちょっとした疲労感。タイトルを振り返り意味を知るとぞわぞわと心が揺れる。もう一回観たくなった。余韻すごい。役所広司すごい。重いけど深い作品。やっぱり是枝監督の作品好きだな。好き。
音響効果や光や風の撮り方が素敵。樹々が風で揺れる音とか好き。雪のシーンも素敵。
拘置所での2人芝居シーンが印象的だったんだけど、背景は殺風景なので役者自体の演技力の凄さが際立ってて圧倒されたな。共演者の魅力をも引き出す…やっぱり役所広司すごい。何度でも言う。役所広司すごい。
Y Y boltネタバレ
何が3度目の殺人なのか考えた結果
starstarstarstarstar - 8年前
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この映画のタイトル
なぜ3度目の殺人なんだろう…?
と疑問に思ってたんですけど
他の人のレビュー見て
ああなるほど…
と解決した反面
私的な解釈があるので記載しておきます
3度目の殺人は
社会や法廷や人々が
真実も知らずに三隅を死刑へと追いやる
死刑の殺人
2度目の殺人は
三隅が社長を殺した(神の代わりに人を裁く)殺人
ただここからが私はこう考えます
1度目の殺人は
三隅が取り立て屋を殺した殺人
ではなく
父親が(自身の私欲を満たすために)
娘の心を殺した殺人
(役の名前わからなくてごめんなさい)
多分なのですが
すずちゃんがレイプを受けていたのは幼少の頃からです
すずちゃんが工場の屋根から飛び降りたのは
そんな幼い頃からレイプを受けていたから
だと思います。
工場の屋根から飛び降りたという嘘
って、周りはそれを嘘だと言っていますが
きっとすずちゃんが言った
工場の屋根から飛び降りた
のが真実だと思うんです。
でもそれだとなぜ飛び降りたのか
と周囲が怪しむので父親や母親が
すずちゃんはホラ吹きだと周りを欺いたのでしょう。
すずちゃんは、工場の屋根から飛び降りた時に
もう死にたかったのでしょうね。
この時に、もう1度目の殺人は行われていたのです。
3度目の殺人。
単純な解釈だと
三隅が取り立て屋2人を殺した後の3度目の殺人なので3度目の殺人
と捉えられてしまいそうですが
そうではないと思います。
そしてこの3度の殺人の中で
唯一許されるものがあるとしたら
三隅が社長を殺した殺人のみ。
だと思うのです。
3度目の殺人
真実を知らずに
中身を知ろうともしないで
理不尽に流されていく人々の無情さ。
私はこう思いました。
みなさんはどう思いましたか?
この映画を見て
みなさんが福山さんのようになってくれたらいいな
祈っております。
音 音の絵本 難しいけどいい映画
starstarstarstarstar - 8年前
一回観て分からない部分が知りたくて本を買って読み、その後もう一回観ました。
裁く側も裁かれる側も罪がるのではないかと観る側に投げかけられる、そんな映画です。
広瀬すず演じる咲江が判決のあとに「ここではだれも本当の事を話さない」と言う言葉が… 続きを読む
一回観て分からない部分が知りたくて本を買って読み、その後もう一回観ました。
裁く側も裁かれる側も罪がるのではないかと観る側に投げかけられる、そんな映画です。
広瀬すず演じる咲江が判決のあとに「ここではだれも本当の事を話さない」と言う言葉が印象に残った。
咲江は三隅を、三隅は咲江を庇い合い結局は三隅が罪を被る事になる。
「三度目の殺人」とは、もしかしたら殺していない人を司法の上で裁く事が今回の三度目の殺人なのではないか?
面会室での役所広司と福山雅治の鬼気迫る演技は見応えがありました。
もやもやしている人は是非本を読んでみてください。細かい部分がわかります。
t toe boltネタバレ
司法とは何を守るためのものなのか
starstarstarstarstar - 8年前
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面白かった〜
一度目の殺人で、娘につらい思いをさせてしまい
二度目の殺人で、娘の願いを叶え
三度目は自己犠牲で娘を守った
殺人犯の三隅
主人公の弁護士・重盛は娘のそばにいられない自分と三隅を重ね合わせ
冷静な判断をくだすことができない
本来なら、法廷が市民を守るべきはずなのに、「善悪」よりも「勝ち負け」にこだわるあまり、真実に蓋をし、彼らが決めたシナリオに沿って、裁判は進められていく
結局、本当に裁かれるべき人間は、裁かれないまま闇の中へと葬りさられる
この中で、救われた気分になっているのは、「自己犠牲」で神にその身を捧げた三隅かもしれない
真実は神様だけが知っている
g geta-yuki 「本当のことには興味ないか、茂森さんは?」
starstarstarstarstar - 8年前
まさに「珠玉」と呼んでいいのではなかろうか。
満点です。非の打ち所なし。
それほどに全編に見応えある映画でした。
一つの証言をきっかけにいろんな方面に
ミスリードされていくストーリーと
それに説得力を持たせる各俳優の
演技力の確かさ。
… 続きを読む
まさに「珠玉」と呼んでいいのではなかろうか。
満点です。非の打ち所なし。
それほどに全編に見応えある映画でした。
一つの証言をきっかけにいろんな方面に
ミスリードされていくストーリーと
それに説得力を持たせる各俳優の
演技力の確かさ。
映画を観てる最中、劇中のことだけを
常に考えさせられる映画もなかなか久し振り。
それほどに、ほんまに素晴らしかった。
主演の福山さん、役所さん、
さらに広瀬すずちゃんに
また新たな代表作が加わったかという印象です。
もちろん監督の是枝裕和さんにも。
とにかくいつもながらの
心にグサグサと刺さる名言も
ことあるごとに出てきて
観てる側に容赦なく突き刺します。
「真実ではなく事実」の証拠固めのために
数々の証言や裏取りを行っているつもりが
逆にどんどんと印象がボヤけていってしまう
被告人の周辺情報が、真相を知りたい、
近づきたいと思って観ている観客の心情を
まるで手玉に取るようにかき回す。
理解の落とし所をわざと与えないが如くに。
その構成っぷりも、悔しいほどに秀逸。
そして、これだけのストーリーを
説得力ある「絵」で見せてるくれる主演陣。
元裁判官の父を持ち、高邁な思想や真実よりも
いかに法廷で勝つための手段を考えることしか
興味がない男。そんな冷静な男だと
信じて疑わなかった自分自身が
被告人である三隅(役所)の証言に触れることで
同じ娘を持つ立場という面もあって
徐々に翻弄されていく心情を
目と佇まいで見事に表現してみせた
重盛弁護士こと、福山雅治。
証言をコロコロと変えて重盛(福山)を翻弄し、
その人となりをどうにも捉えどころのないよう
引っ掻き回し続けるのに
それでも多重人格なわけではなく
あくまでどれもが本人その人であることを
しっかりと感じさせてくれる名演を見せる
三隅被告こと、役所広司。
(つい最近、「関ヶ原」の家康役を観た後だけに
やたらと演技の奥深さを感じました、はい。)
殺害された被害者の娘として、
また足に病を持ついかにも薄幸そうな
少女でありながらも
ファーストシーンで物語のキーマンであることを
はからずも感じさせてしまう、
主演福山よりもピンの大写しショットが
これでもか!とさまになっている(w)
未だに女子高生役がまったく違和感のない
咲江こと、広瀬すず。
主演三人、三者三様。そのどれもが格別。
さらに脇に控える達者な演技人達も見逃せない。
終始シリアスな事件と裁判を扱う作品の中で
低く渋い声で重盛に協力し、時には叱咤し
しっかりとした存在感を見せる
摂津こと、吉田鋼太郎。
重盛の部下で新米ペーペー感が
分かりすぎるほど分かりやすいクリーン系弁護士
川島こと、満島真之介。
出番は少ないながら静かな演技で
観てるこっちを見事にミスリードしてくれる
スケバン刑事からは隔世の感のある(古っw)
被害者の妻こと、斉藤由貴。
巨災対以来、政府系スーツが板に付いちゃってる
冷静沈着でいかにも正義こそ唯一を自称しそうな
検察官こと、市川実日子。
小憎らしい演出で
ファーストカットではわざと姿を見せずに
声だけで映画にインしてきて
しかもすぐにその声で誰だか分かってしまう
橋爪功、品川徹の両重鎮。
そのどれもが一級品の演技で
ほば一辺倒とも思えるストーリーラインに
それぞれがそれぞれの力量で持って
いい意味でどしどしと割り込み、
結果、映画全体に深みを与えてくれています。
また、裁判にまつわるシーンにおいては
「怨恨」なのか「強盗殺人」なのか
といった弁護士が裁判を戦う上で争点に挙げる
主題を協議し、あるいは事前打ち合わせの様など
裁判の内容に疎い小生にもわかりやすいように
説明されるシーンもあり、観ている側の理解が
置いてけぼりならないようにする配慮も
さすがの一言。
それらが説明的な台詞にならずに
自然に会話シーンの中に
落とし込まれてるんだから
いやはや、脱帽です。
「真実」と「事実」
「嘘」と「戦術」と「裁き」
そして「信じる」ということ。
数多くの命題を分かりやすいストーリーに
"キラ星のごとく"な名台詞を散りばめられた中を
各俳優陣の名演で魅せる極上の2時間でした。
[8:50]新宿ピカデリー・シアター2️⃣
P.S.
あ!そういえば是枝作品といえば欠かせない存在の樹木希林さんが居なかったような…。どなたか、どこかのシーンで見つけた方いらっしゃいました??今回は居なかったのかな…。
あ あん
演技は皆良かったけど
starstarstarstarstar - 9年前
役所広司の演技が際立ってた。広瀬すずは『怒り』に続きもう立派な演技派女優の仲間入り
福山雅治は作品によって演技にムラがあるけど今回の弁護士役は良かった
個人的に好きな俳優の吉田鋼太郎さん出ているだけで嬉しく安心で見ていました。
是枝監督人気ですがこちらの作品はなかなか受け取り方が難しい見る側に考えさせる映画
豪華メンバーだけに惜しい
マ マッチョマン
残念ですが.....
starstarstarstarstar - 9年前
この映画を観ながら頭に思い浮かべた映画が
"羊たちの沈黙" 。クラリスとハンニバルの表面は穏やかながら内側は壮絶な心理戦で観客を圧倒した一流の作品です。
しかしながら、"素晴らしい映画"と呼べる作品の条件の中の一つ(条件の数は多いでしょうが?)結論は viewer
(観客)に任せない、作品が結論をだす。この点で最後の最後で私の採点は0点となってしまいました。
オッシイ〜!!