ミイラ取りがミイラになってそのミイラ取りがミイラになる。
原田眞人監督。 この方の映画、大好き。 たくさん特徴があります。 そのひとつに全ての俳優がボソボソしゃべって聞き取れないことがある(あかんがな笑)。 しかしそれはあえて強調しないということだと思います。聞きやすいようなセリフ回しにはしないと… 続きを読む
原田眞人監督。 この方の映画、大好き。 たくさん特徴があります。 そのひとつに全ての俳優がボソボソしゃべって聞き取れないことがある(あかんがな笑)。 しかしそれはあえて強調しないということだと思います。聞きやすいようなセリフ回しにはしないという決意表明。我々の日常においても一言一句はっきり全て聞き取れることはなく、聞き取れなくてもなんとなく前後の空気やニュアンスで判断することってありますよね。それです。なので、リアリティ満載なのです。 「人は自分の中にストーリーを持っていてそれに従って生きる。検察側が自分のストーリーに沿って動くと犯罪に走る」(こんなニュアンスの言葉。一言一句同じではない)。 冒頭で自ら発して自分に返ってくる演出が恐ろしくうまい。そしてさらにその犯罪を追求する側も同じくミイラ取りがミイラになるが如く突っ走っていくのも面白い。 ミイラ取りがミイラになってそれを取るミイラ取りがまたミイラになる。 いろんな種類の正義がこの世にはあって、それぞれの形で自分の正義を貫こうとする。 こんなに頭にいい人たちでも、自分で完成させたストーリーは絶対になりその呪縛から逃れることができない。いやむしろ優秀過ぎて自分に自信があるからこそ逃れられないのかもしれない。いやー面白いなあ。 頭が悪くて自信がなくて俺ラッキー笑。 人を殺して穴掘って埋めるキムタク。 これを見るだけでも十分価値があるよ。