雨にまつわるエトセトラ
昔から変なクセがあって、タイトルに「雨」が入っている小説はつい買ってしまう。家の本棚に雨小説のコーナーが出来るくらい。当然、この映画の原作もある。 遡れば、雨が好きだった。小さい頃から。暗いのが好き。頭が少しおかしかったと思われる(笑) … 続きを読む
昔から変なクセがあって、タイトルに「雨」が入っている小説はつい買ってしまう。家の本棚に雨小説のコーナーが出来るくらい。当然、この映画の原作もある。 遡れば、雨が好きだった。小さい頃から。暗いのが好き。頭が少しおかしかったと思われる(笑) 映画との組み合わせが抜群で、高校時代は1人で映画館に行き、最後の回を見て、エンドロールを全部見て、1番最後の観客として映画館を出て、そして雨が降っていたら世界最強の日だった。商店街のアーケードを叩く雨の音が気持ちよかった。 単純に「雨」というものが関連する作品に間違いはないように思う。雨小説や雨の降るシーンがある映画、雨の歌も然り。それは「雨」というものが持つイメージ。人間のもつ鬱屈や悲しみ、虚無感などマイナスだけれども惹かれるもの、味わいたいものか。よくわからない。 今回、原作も知っていたためまず大きなハズレはないだろうと踏んで、雨の予報の日まで待った。そして今日まんをじして鑑賞。 期待を超えてきた。原作も素晴らしかったがそれ以上。原作がよかった場合、それを超えることはまずない。明らかに原作者の意図と違う全然別物の映画になってしまった場合は除く。ブレードランナーや嫌われ松子の一生などがそれに当たると思われる(個人の感想)。しかし今回は常識を覆した稀有な存在。 味わってほしい。 全体を通してしとしと雨が降っている様。不快ではない雨。静かな雨。 きっと明日から何があっても生きていこうと思わせてくれる。そんな素敵な映画だ。 そして映画館を出て雨の中、車で帰った。窓ガラスを叩く雨を感じながら。 (出来れば商店街の映画館で見たかったが残念ながら今はもうない)