N NUMAYA
家族が欲しかった男と、それを許さない社会の物語
starstarstarstarstar - 5年前
いわゆるゴッドファーザー的なヤクザの“ファミリー”だけではなく、様々な家族が描かれていました。
エンドロールで、よりテーマが強く浮かび上がる親切設計なので、最後まで席を立たずに余韻に浸って欲しい!
人生を踏み間違えた奴の再生物語はよくある… 続きを読む
いわゆるゴッドファーザー的なヤクザの“ファミリー”だけではなく、様々な家族が描かれていました。
エンドロールで、よりテーマが強く浮かび上がる親切設計なので、最後まで席を立たずに余韻に浸って欲しい!
人生を踏み間違えた奴の再生物語はよくあるけれど、企業がコンプライアンス厳守で、反社チェックと公務員にピリピリしているこのご時世に、よくもまあヤクザ側にスポットを当てた映画を作ったもんだ。
ちょっとでも取り扱いを間違えたら大事故になりそうな領域に、わざわざ自ら斬り込むなんて!
『新聞記者』に続き、社会から抹殺されていく側の声なき声をすくい上げる、監督の漢気(おとこぎ)が胸熱。
しかも商業映画の規模で社会に噛みつく映画を撮れるのは、藤井監督ぐらいしか居ないのではなかろうか?
三つの時代が描かれますが、現代のパートに全てが繋がり集約されています。
行き場を無くしたヤクザ達は、人生をやり直す事もできない。
SNSで情報が拡散され、巻き込まれたくない者たちは、単純に“排除”を選択する。
もちろん反社会的勢力は、いて欲しくない存在だし、
いろんな権利を剥奪して「ああはなりたくない」と思わせる事も大切だけど、
社会的信用が無く、携帯も契約出来ずに、サウナにも行けない彼らは、いったい何処に居場所を見つければ良いのか?
結局は同じ世界から抜け出せず、巧妙に形を変えた犯罪が生まれるだけなのでは?
それに、復讐といった負の連鎖にも同じ事を感じます。
未来の為には、どこかで断ち切らなければならない!社会がすべきことは、もっと前の段階…道を踏み外す前の段階にあるのでは?
バイクの音が聞こえるシーンが切なく、
「だから三つの時代を描いたのか…」と府に落ちました。
主人公が命をかけてでも未来に残したかったものが出会うラストは、胸が締め付けられる思いの中で、暖かい涙が流れました。
とにかく綾野剛くんが可愛い!!
ヤバイ目つきのヤバイ奴ですが、ファミリーを得て守る者が出来てから表情が豊かになって、むしろ止められない感情に、こっちまで引きずり込まれます。
仲間を失った時の表情とか、たまらん。
母性本能をくすぐられると言うか、尾野真千子でなくても守ってあげたくなりますわ〜(*´Д`*)
舘ひろしが渋い!もちろん組長としてのオーラもありますが、恐ろしさと言うよりダンディが勝っている感じで素敵でした。
焼肉屋の寺島しのぶも良いし、尾野真千子は圧巻でした。
とくに職場で否定するシーンが最高!
『新聞記者』は青い炎のような映画だったけど、こっちは赤い炎のような映画。
アクションシーンはもちろん、大きく動くシーンが多くて楽しんで撮っている感じがしたし、ものすごく役者の演技に任せている部分もあって、違ったイメージで楽しめました。
う うちゃ
反社の生き方
starstarstarstarstar - 5年前
いわゆるヤクザカッコ良いの映画ではない。暗くて辛いシーンが多く、向いてない人は見ないでください。でも良い邦画の見本のような、日本人ならではの作品だと思います。本心を言うと、ぜひ見てほしい邦画です。
豪華な俳優人はもてあますことなく良かった… 続きを読む
いわゆるヤクザカッコ良いの映画ではない。暗くて辛いシーンが多く、向いてない人は見ないでください。でも良い邦画の見本のような、日本人ならではの作品だと思います。本心を言うと、ぜひ見てほしい邦画です。
豪華な俳優人はもてあますことなく良かった。舘ひろしは予想通りとして、豊原功補もはまり役として、北村有起哉(まだ一括漢字変換できないが、じき出来るようになるだろう)、菅田俊(渋カッコ良い!)、康すおん(顔と名前はまだ一致できないが)、磯村勇斗(目力演技凄し、ラストシーン最高)、市原隼人のかっこよさ再認識。綾野剛は言うことなし。
最後に少しだけネタバレ。反社を扱う映画なので、コンプラ的にハッピーエンドにするわけにはいかないだろうと予測して覚悟して見ていたが、悲しくも感動してしまうラスト。まあこの終わり方しかないか、、。
と とうこ 変わるもの変わらないもの
starstarstarstarstar - 5年前
前半の抗争シーンは、かなり血生臭く、正直苦手
いわゆるヤクザ映画なのかと思って観ていたら、後半は全く違った趣き
14年後の世界(2019年)
世の中も人も、すっかり変わって、もう一度問われる
さて、オマエは何処で生きるんだ?
大切なモノは何… 続きを読む
前半の抗争シーンは、かなり血生臭く、正直苦手
いわゆるヤクザ映画なのかと思って観ていたら、後半は全く違った趣き
14年後の世界(2019年)
世の中も人も、すっかり変わって、もう一度問われる
さて、オマエは何処で生きるんだ?
大切なモノは何なんだ?と
20年に渡る物語を殆ど同じ役者さんが演じているのも見どころ
髪型、髪色、服装はもちろん、話し方、表情、歩き方、声の出し方…それぞれの変化
いろんなモノが変わっていく中で、憎しみだけは消えずに、むしろ増幅して連鎖していく
磯村勇斗くん、歯切れのよい啖呵、怖いもの知らずの眼差しもしびれるけど、それとは対照的な終盤の表情がとても良い
何かを察して、その溢れる想いを言葉にできずにいる
あの後、2人はどんな話をしただろうかと考える
ほ ほんちゃん
任侠映画にあらず
starstarstarstarstar - 5年前
大好きな藤井監督の作品だけど、あまり暴力シーンが得意ではないので少し躊躇していましたが、クチコミ点数高いので行くことに…
単なるヤクザの話ではなく、それを取り巻く人達や、過去と未来にも目を向けた大変おもしろい映画でした。
反社会的という言葉をよく耳にするけど、そんな人たちにも人権はあるし、すべてにおいて反社会的なのか?
疑問を持ってしまった。
蛇 蛇鶴八歩 それでも作った
starstarstarstarstar - 5年前
久々にガツンと骨のある映画に出会った。
映画館を出た時に景色が違って見えたらそれはいい映画だ。ああそうか、こんな社会か。
ヤクザ映画の到達地点。打ち止め。
有終の美を飾った。これで終わっていい。
それにしてもこの時期。反社擁護と受け止め… 続きを読む
久々にガツンと骨のある映画に出会った。
映画館を出た時に景色が違って見えたらそれはいい映画だ。ああそうか、こんな社会か。
ヤクザ映画の到達地点。打ち止め。
有終の美を飾った。これで終わっていい。
それにしてもこの時期。反社擁護と受け止められるこの映画をなぜ作ろうと思ったか?反社が資金を出したとも受け止められかねない。
「それでも作った」
この一点だけでも、この映画を作らなければならない、世間がどう思おうと関係ないという断固たる決意が感じられる。
断固たる決意の元で作られた映画はいい映画だ。