沼 沼
美女と野獣とサマーウォーズ
starstarstarstarstar - 5年前
歌がただただ良かったです。
あと声優陣ほぼ普段俳優されてる方でしたが、さすがだなーと思いました。説明難しいけどアニメアニメしてないというか、やりすぎてTHEアニメキャラみたいになってる声優さんがいなかったので、全体的にちょうど良い人間味があ… 続きを読む
歌がただただ良かったです。
あと声優陣ほぼ普段俳優されてる方でしたが、さすがだなーと思いました。説明難しいけどアニメアニメしてないというか、やりすぎてTHEアニメキャラみたいになってる声優さんがいなかったので、全体的にちょうど良い人間味がある雰囲気で良いなと思って見れました。
ストーリーは美女と野獣とサマーウォーズ足して割ったような感じ?です。面白くないわけじゃなかったけど、え急に誰?なぜ?みたいな展開が少しあったり、主人公の吃音みたいなアーとかウーみたいな唸ってるだけのところが多くて私には感情移入しきれませんでした。なので内容でいうとやや消化不良ですが、歌の威力でカバーされてる感じです。
サマーウォーズみたいにロードショーで見るより、映画館の広いスクリーン・良い音響で見たほうが歌に没頭して楽しめると思います。
ど どするん boltネタバレ
ユニバースの"U"
starstarstarstarstar - 5年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
待望の細田守監督作品。
3年おきの公開を毎回楽しみにしている。
前作の未来のミライは正直全然わからなかったので
今回こそは、と期待していた。
細田作品一位ではないがやはり良かった。
映像のディテールは過去作同様にとても綺麗。
高知の自然豊かな景色も水面に映る風景も繊細だった。
特に冒頭、ベル歌唱シーンの唇や目、眉の動き一つ一つは圧倒的だった。
ただ、細かすぎて大きなスクリーンだと情報量が多く処理しきれない感。
また、ストーリーは立ち止まってしまう部分も多く、感情が追いつけない箇所も散見される。言葉足らず感。
あれ?どっか見逃した?ってストーリー迷子になるシーンがまあまあある。
たぶん結構シーン数をカットしてる気がする。
この作品は1人の少女が母の死を乗り越える成長物語。
母を事故で亡くし父と2人の生活はどこか気まずい、田舎のどこにでもいる女子高生すずが、Uというもう一つの世界で歌姫として誕生する。
歌がアレンジされ拡散されたり、BellがBelleと意味を持たされたり、すずとは違う歌姫ベルが作り上げられて行く。
コップが欠けたままなのは母の死を受け入れられないことを暗示してるのかな。なぜ自分を置いて知らない子を助けたのかずっとわからなかったし、母の死をきっかけに音楽に対して距離ができてしまった。
幼馴染で憧れの忍くんへも周囲の目を気にして話しかけられない。自分の意思よりも周りの目を気にして抑圧された日々を過ごす。
そんな陰キャのすずが潜在的な歌唱力をUで発揮し、ベルという別人格を手にする。
忍くんはすずの母が亡くなった時、すずの手を握った。あの時から自分がすずを守ると誓ってずっと見守ってきた。だから、"歌えるよ"とすずを信じてあげられたのかな。
(カミシンとルカちゃんのくだりは正直長かった。2人もUの世界でベルを助けるとかサマーウォーズ的な展開を期待してた。ヒロちゃんもネット弁慶そのものですずの味方というより扇動してるだけだった。ベルをプロデュースする過程が全然ないからかな…)
そんな中、謎の竜が登場してベルは竜を気にかけ始め、竜のオリジンを探して救い出す。
なぜベルは竜が気になるのか描写が少なくわかりにくが、恐らく亡くなった母のように何も知らない人々から責められ孤独になって行く自分ともしくは母と重ね合わせたのかな。
恵くんは知くんのヒーローになるために力を獲得したんだろうけど、お尋ね者になる経緯もナレーションベースだし、残虐性や反社会性も感じにくかった。そんなに悪いことをしてると思えない。
ただ、子どもたちにはキングカズマのようにヒーローとしてうつっている。ここでも二面性を強調してるのかな。
竜に対してラブソングを歌い踊るシーンでは、
まだ忍くんが竜だと思っていたかもしれない。
ただ、すずが抱く忍くんと竜への愛は少し違う。
竜へは助けてあげたいという母と同じような愛だった。
竜のオリジンを探すために自らアンベールされて歌を歌う姿は亡き母と重なった。すずも他者を救うために自分を犠牲にできる尊さを持っていたし、母と同じ想いをすずも持てたことですず自身が救われたんじゃないかな。
この瞬間がこの映画のハイライトだった。
なぜ母が子どもを救ってまで亡くなったのかようやく理解できた時、すずも成長できたんだと思う。
今作はサマーウォーズ同様、現実世界と仮想世界にそれぞれ別の人格を持つ登場人物と、現代の匿名性の高いネット社会を重ね合わせてメッセージを届けようとするものに違いない。
細田監督がインタビューで
美女と野獣をモチーフにしたのは野獣のもつ凶暴性とその本来の姿に二面性があり、ネットを匿名で利用する我々と通ずるものがあると言っていた通り、
竜も現実世界での姿が隠れているに過ぎない。
インターネットの普及によって人々は距離も時間も関係なく繋がりやすくなった一方で、広がり続ける世界で人間関係は希薄化して孤独を感じやすくなっている。
Uの世界も50億という存在がいて、いわば宇宙〈ユニバース〉なのかなと思う。
作品の中では、Asのような分身で本来の身を隠し、誰彼構わず誹謗中傷が繰り返されるインターネットのマイナスな部分を生々しく描きつつも、簡単に繋がれる環境のおかげでインターネットが大きな力を生むプラスの側面も描かれる。
特に映画終盤、世界中の子どもたちが竜を応援する中、それを嘲笑う大人たちはとても印象的に映った。
自身が正しいと思い込み強い言葉を躊躇いなくぶつける。
自警団のAsジャスティンと虐待をする父親が重なるように
自分が思う正義を振りかざして他を抑圧する姿は正義の暴走であり、大人たちへの批判にも感じた。
#UnveilTheBeast といいつつ自警団にも動物がいるのは皮肉なのかな。(カミシンのAsも犬だけど…)
武器や地位を利用することでしか力を行使できないことは弱さであり、すず〈ベル〉に気圧される姿は情けなかったし、すず〈ベル〉の力強い眼差しこそ本当の強さだと訴えかけてくる。
思いやりを持って人に親切にできるすずは母に似たとても強い子に成長したんだと。
登場人物はみな少なからず孤独を抱えている。
母を失ったことで心を閉ざし声を失ったすずも
人気者だけど孤高の存在である忍くんも
学校の姫なのに孤独なすずと惹かれ合うルカちゃんも
1人でカヌー部に励むカミシンも
知くんを自分だけで守ろうとしていた恵くんも。
高知県を舞台にしたのは、仁淀川や鏡川など川が綺麗だから。
川は生と死が存在するから、と監督は言う。
川は母を失った場所でもあるが、
本編最後には皆んなで川辺を歩き歌を唄う。
歌が導いた。
みんな、もう、ひとりじゃない。
(Uの世界がコードハープをモチーフにしてるのは最後の大合唱への伏線だったのかな。それと唯一忍くんはAsが出てこないがもしかしたらあの鯨なのかな、なんて。)
作品全体を見て思うことは、"難しすぎる"ということ。
ボディシェアリングという馴染みのない技術がベースにあって、その上、ラブロマンスやアクション、ネット社会への批判まで。
一回では、咀嚼しきれない。
声優に対する批判も毎回のことだが、
ネットの声とかは逆に下手なのがリアルで良かったと思う。
登場人物もほとんど違和感はないが、染谷将太だけは顔が思い浮かんで集中できなかった。
ストーリーで行き詰まる部分があったのは確かだが、
それを補うように、何より歌は素晴らしかった。
ベルとして堂々と歌う時は胸が躍り、
すずとして声を震わせながら歌う時は心が揺れる。
中村佳穂という存在がこの映画を支えている。
スペシャルPV〜あの夏を超える夏がやってる〜
https://youtu.be/_EOySi4Y7VY
これ見るとまた見たくなるので、オススメです。
映像ならIMAX、音響なら轟音が良いです。
m mi boltネタバレ
ささる人にはささる映画
starstarstarstarstar - 5年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
たしかに無理のあるところもあるなと感じるところがありましたが…
アンベールされトラウマを乗り越えた先に、母親がどうして自らを犠牲に子供を助けようとしたのか理解できたあの表情が、心に深く刻まれ泣きました。
電車の中での父からのメールも、とても愛情深くて涙が止まりませんでした。
たくさんの人間が匿名の仮面で、やりたい放題している現代で、人を信頼を得るには仮面を脱がなければならない。
人の心を震わせるのに仮面はいらない。
世界を、自らさえも変えていこう。
ささる人には鋭角でささる映画でした。
大 大吉くん こんな時代だから見てほしい
starstarstarstarstar - 5年前
人の為に自分を犠牲にする理由は?
この世に正解なんか無い。信念をもち、その純粋な本気に共感して感動する。自分勝手な正義や人の本気をバカにしたり、何も行動を起こさないくせに批判ばかりする奴が溢れる世の中で、人の心を動かし震わせるものは理屈や体裁じゃない、人を思いやる真っ直ぐな気持ちだけだ。
K KZK boltネタバレ
メッセージは共感するけど内容が薄く感じる
starstarstarstarstar - 5年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
当初は見る予定はなかったがやはりIMAXで鑑賞できるというのは映画ファンとしては擽られる。予告の歌の場面も非常に魅力的で急遽この度IMAXにて鑑賞。
基本的にアニメ映画は個人的にはそこまでハードルを上げた鑑賞スタイルではなく、またあまり細かい設定などを気にする見かたをする方ではないが今作においては期待していたハードルを下回りそして内容もだいぶ薄く感じた。
主人公のすずちゃんが地味で内気な性格でありUの世界でもう1人の自分を作り上げる事で内に秘めた美しい数々の力を発揮する。まぁこの辺りは昨今の映画ではよくありまぁ何度見ても魅力は感じる。
ただその発揮の仕方、発揮までの経緯が非常に薄っぺらい。
母の水難事故死のトラウマや父との関係性、幼なじみとの恋心などなど色々と心に抱える問題はあるのだがそれらを解決に導くまでの過程が非常に雑。結果ありきで事を強引に進めていく感が強く「なんでそうなるの?」という疑問を抱く展開が多い。
竜との関係やUの世界も同じく。このUの世界観があまりにも大雑把すぎる。世界全体のメディアでも大きく取り上げられるほど大きな世界のはずだが結局近い存在内でのごちゃごちゃでありやたらと個人を晒したがる、晒すことのできる環境下である事も意味不明。
竜との出会いや彼の存在に惹かれ合う展開もあまりにも急で駆け足すぎて全く魅力を感じない
。
結局は最初から最後までうちに秘めた素晴らしいものを発揮していく流れは変わらずでなんの裏切りも期待を超える展開もなかった。
加えて学校のマドンナとカヌーの友達の恋愛描写とかあまり本編と関係ない無駄な描写も多く感じる。
あと序盤から中盤にかけての美女と野獣感を覚える演出はなんだったんだろう。主人公のアカウント名のベルといい…最終的には全然違うし…
直近で見た作品の中では個人的にはなかなか合わない作品となった。
ただ作中の歌は非常に魅力的で心震えた。