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『オペレーション:カブール 極限救出48時間』ゾンボル・ディガ監督「常に 100%の集中力を求められる現場だった」 オフィシャルインタビュー

A SARKANYOK PRODUKCIO KFT es az MTVA ©︎ 2025

〈カブール陥落〉を本格的に描いた映画、日本初公開!

2021年8月、米軍のアフガニスタン撤退によりカブール空港は国外脱出を求める人々で大混乱に陥る。そんな中、NATO加盟国として現地の治安維持にあたっていたハンガリー軍は、自国民と現地協力者200名を48時間以内に救出するという極限任務に挑む。さらに、作戦を率いるバーリント中尉は、命の恩人である女性医師エステルがタリバンに拉致されたことを知り、彼女の救出にも奔走する。タリバンによる空港制圧が迫る中、彼らは200名とエステルを無事救い出せるのか。本作は、ハンガリー政府主導のもと国防軍が実行した実際の救出作戦「シャーマン作戦」をベースに映画化。ハンガリー軍現代史において最も劇的な作戦のひとつとされる実話をもとに、空港を覆う緊張感、絶え間ないテロの脅威、そしてタリバンとの激しい攻防を圧倒的な臨場感で描き出す。さらに、世界を震撼させた〈カブール陥落〉を本格的に描いた作品が日本で初めて劇場公開される点も大きな見どころ。

ハリウッド大作で培った実力派スタッフ+ハンガリー国防省・国防軍の全面協力

『オデッセイ』『ブレードランナー2049』他錚々たるハリウッド大作が撮影地に選んでいるのがブタペスト。その成果は外貨の獲得にとどまらず、撮影や美術をはじめとする各技術パートの技量が飛躍的に上昇している。さらに『MCU』『DCU』『スター・ウォーズ』シリーズなどに参加のスタッフを擁するVFXのスタジオが相次いでブタペストで活動をはじめている。
本作ではそうした実力派のスタッフが結集しただけでなく、ハンガリーの国防省と国防軍が全面協力、実際の作戦に参加した兵士を軍事アドバイザーに迎え、俳優たちに所作や戦闘行動など指導した。さらに、ハンガリー軍の現用装備や軍用車両、軍用機を多数使用してリアリティを徹底追及した。すべてハンガリー国内で撮影された本作で、当時のアフガニスタンが見事に再現された。


★この映画の撮影は2024年に行われましたが、制作全体はいつ始まったのか?
プロデューサーのタマーシュ・ラホスが2024年1月に初めて「オペレーション・カブール」について私に声をかけ、3月に監督を依頼してきました。その後15週間でプリプロダクション全体をこなしましたが、この規模の映画としては非常に短い期間でした。しかし、カブールの気候と雰囲気を再現するために、一年で最も暑い時期に撮影を行い、直射日光を利用することが不可欠でした。キャストとスタッフ全員がすぐに撮影に取り掛からなければならなかったため、最高の映画制作者たちと協力する
ことで、この激しいペースに対応できました。

制作マネージャーのドーラ・パヨル、撮影監督のタマーシュ・ドボス、助監督のガーボル・ガイドス、プロダクションデザイナーのバラージュ・フイベルが、この映画の実現に重要な役割を果たしました。

A SARKANYOK PRODUKCIO KFT es az MTVA ©︎ 2025

★演出について
この物語全体は、兵士たちが全く未知の、予測不可能な極限状況に突然放り込まれ、そこで恐怖に耐えて踏みとどまり、任務を遂行し、文字通り命の危険にさらされながら戦うという物語です。そして、この「極限まで高揚した、張り詰めた感情状態」を、私たちは映画の最初から最後まで維持し続けなければなりませんでした。これが演出の絶対的な基本でした。

つまり、実際にはこの緊張感をベースとして維持した上で、さらにその上で、目まぐるしく変わるシーンの躍動感を登場人物たちの動きに反映させる必要があったのです。だからこそ、この映画の撮影は信じられないほど難しかったと言えるでしょう。撮影のすべてのカット、すべてのショットが、驚くほど難しく複雑な作業の連続でした。

A SARKANYOK PRODUKCIO KFT es az MTVA ©︎ 2025

実際には、本当に一瞬たりとも休む暇がなく、「どんなことがあっても、この10分間だけは気を抜いてリラックスしよう」なんてことは絶対にできない、常に100%の集中力を求められる現場でした。私にとって最も興味深く、そして演出として刺激的だったのは、「ごく普通の人々」が、このような恐ろしい極限状況下に置かれたとき、なおもどのように理性を保ち、他者のために行動できるか、ということだったのです。

また、ミリタリーアドバイザーチームの存在は、この映画全体のクオリティを決める非常に重要な要素でした。もちろん、映画製作サイドとしての私たちのニーズとしては、スクリーンの中でもっと刺激的で、もっと壮観で、ビジュアルとして美しい派手なアクションを見せたいという欲求が少なからずあります。多くの場合、「こういう派手な演出のほうが、一般的な軍事アクション映画の見栄えに合うかもしれない」という誘惑に駆られるのです。

しかし、この作品においては、そのような誇張表現はノイズになります。できる限り実際の現実に忠実であろうとすればするほど、映画的な嘘や派手すぎる演出は作品の誠実さに合わなくなるのです。ですから私たちは、「ハリウッド的な軍事アクション映画の派手なシーンを撮影する際、それが実際の現実からどれほどかけ離れてしまっているか」という感覚を、まず自分たち自身が身をもって学ぶ必要がありました。私たちはその現実のギャップを正しく理解しなければならず、常に「地に足をつけたリアルな描写」を貫こうと努力し続けました。

A SARKANYOK PRODUKCIO KFT es az MTVA ©︎ 2025

★9000人ものエキストラについて
撮影の最初は、この巨大なスケールの中で自分がここで何をしているのか、どうやるべきなのか、どうすれば映画としての最終目標を達成できるのか、全く手探りで分かりませんでした。でも、ありがたいことに、非常に優秀な各部門のプロフェッショナルたちが力を合わせ、それぞれの部署で素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、最終的に見事に一つにまとまりました。素晴らしいクオリティのセットがあり、そして何よりエキストラの存在がありました。

総勢で9000人ものエキストラが参加してくれたのですが、数字だけで聞くものすごい人数ですよね。確かに、総数で見ればとてつもない大群衆だったかもしれませんが、この映画の構造を細かく見ると、実は「たった2つの30秒のシーン」しか大がかりな全体像を映す場面はなく、メインの登場人物は2人だけです。それ以外のシーンは、すべてが狭い空間の中でうまく相互作用していたので、途切れることなく緊張感が続いていました。

私たちが撮影現場に作り出した「本物の環境」は、登場人物たちを演じる俳優たちにとても良い影響を与えました。彼らはカメラの前で演技ではなく、本当に環境の過酷さで疲弊していて、そこへ突然300 人ものエキストラの人々が、絶望のあまりリアルな大声で叫び始めるのです。こうした生々しい演出が、登場人物たちに本物の感情(ムード)を与え、彼らはその圧倒的な雰囲気に自然と引き込まれて、素晴らしい真実の演技をしてくれました。彼らは嘘偽りなく正直に反応することができ、その感情の流れに身を任せていました。

A SARKANYOK PRODUKCIO KFT es az MTVA ©︎ 2025

この映画に本当に必要だったのは、この「背景と主役が完全に一体化する複雑さ」だったのではないでしょうか。そして、それが現場でカチッとうまくいったとき、映画は本当に素晴らしい輝きを放ちました。だからこそ、メインの登場人物たちが感情をしっかりとスクリーンで表現できたし、同時に、背景にいる他のエキストラ全員も本当に、本当に自分自身をその過酷な役に100%込める必要があったのです。

最初にこの脚本を読んだとき、私の頭に真っ先に浮かんだのは、「エキストラの人たちは、この絶望的な避難民の役をどうやって演じるのだろうか?」という不安でした。なぜなら、この映画における救出作戦の最も大きな、ドラマチックな部分は、主役だけでなく、背景にいる彼らエキストラの「顔」にこそ表れる必要があるからです。

だから、演出は本当に難しくなるだろうと覚悟していました。私はこれまでのキャリアでたくさんの撮影現場でエキストラの方々に会ってきましたが、彼らは必ずしも演技力で有名になるわけではありません。多くの場合、複雑な感情などを表情で伝えることは彼らの本来の仕事ではないからです。

A SARKANYOK PRODUKCIO KFT es az MTVA ©︎ 2025

しかし、今回の映画ではそれが全員に求められるという、本当に難しい要求で、作中にはエキストラたちの顔の「クローズアップ」がたくさん含まれているのです。そして撮影初日、私が外に出て、一人のエキストラがリアルに設置されたフェンスに狂ったように身を投げ出して、絶望の叫び声をあげなければならない場面を見たとき、私はそのあまりの迫真さに身体が震えていました。そしてその瞬間、「ああ、この映画は大丈夫だ、完璧にうまくいく」と確信したのです。

言うまでもなく、そこに集まってくれた全員が公募のエキストラでしたが、明らかにアフガニスタンの人々の悲痛な魂を完全に表現できる、あらゆる国籍やルーツを持つ人々が集まっていました。そして、彼らの中には、過去に本当にそのような戦争の極限状況に置かれていた人や、とにかく命からがら故郷を逃げ出そうとした本物の経験を持つ人もいたと思います。必ずしもあの当時のカブールの場にいなかったとしても、人生において「何としてでもここから逃げ出さなければならない」という極限の状況を経験した人たちだったのです。だからこそ、彼らの演技からは本物の、嘘偽りのない感情がひしひしと感じ取れたのだと思います。

★実際に作戦に参加した兵士たちはこの映画を観たのか?もし観たとしたら、彼らの反応はどうだったのか?
映画に登場した兵士たちも、実際にカブールでの作戦に参加した兵士たちも、この映画を鑑賞し、その正確さとリアリティに感銘を受けていました。特に、カブール空港の雰囲気、混沌とした状況、大勢の群衆、そして息苦しいほどの雰囲気を絶賛しています。
ハンガリー国内の撮影で、実際の場所とはほとんど直接的な繋がりがないにもかかわらず、独自の文化、建築、衣装を備えた全く異なる世界を構築しなければならなかった私たちにとって、彼らの好意的な反応は非常に大きな意味を持ちました。

『オペレーション:カブール 極限救出48時間』は、9月11日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国公開。



オペレーション:カブール 極限救出48時間』は9月11日(金)より全国公開
監督:ゾンボル・ディガ
出演:ガボール・ヤスベレーニ/ブランカ・メサロス/タマーシュ・ボロヴィチ/デビッド・ハジマシ ほか
配給:彩プロ
A SARKANYOK PRODUKCIO KFT es az MTVA ©︎ 2025

公式サイト:https://operationkabul.ayapro.ne.jp/

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