石橋静河×池松壮亮『夜空はいつでも最高密度の青色だ』特報第2弾が公開、原作・最果タヒからコメント到着

舟を編む』『ぼくたちの家族』『バンクーバーの朝日』などで知られる、33歳の気鋭・石井裕也監督最新作『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』が5月13日を皮切りに封切られる。この度、本作の特報映像が到着した。

夜空はいつでも最高密度の青色だ
(C)2017「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会

2016年に出版された最果(さいはて)タヒの同名詩集を原作に描く本作は、2017年の東京を舞台に、看護師として病院に勤務する傍ら夜はガールズバーで働く美香と、工事現場で日雇いの仕事をしながら死の気配を常に感じている慎二を軸に繰り広げられるラブストーリー。

主演に池松壮亮、石橋凌と原田美枝子の次女で本作が映画初主演となる石橋静河が抜擢。言葉にできない不安や孤独を抱えながらも、誰かに甘えることもせず日々をやり過ごす美香を石橋静河が、どこかに希望を見出そうとひたむきに生きる青年・慎二を池松がそれぞれ演じる。共演に佐藤玲、三浦貴大、ポール・マグサリン、市川実日子、松田龍平、田中哲司が名を連ねる。

夜空はいつでも最高密度の青色だ
夜空はいつでも最高密度の青色だ

解禁された特報映像には、青色に光る月光に照らされた美香(石橋静河)と慎二(池松壮亮)が、自身が抱える漠然とした不安や絶望に共鳴し合う姿や、「私/俺と一緒だ」と互いに同じセリフを発し、東京で生きる2人が奇跡的に自分と少し似た人に出会い、想いを通じ合わせる瞬間が切り取られている。

映画化にあたり、原作者の最果から「愛おしい不器用さに溢れた、この映画が私の詩集をもとに作られたという、そのことが光栄でなりません。願わくは、多くの人に観てほしい。自分自身の『今』を不器用な手つきで抱きしめようとするすべての人に」と喜びのコメントを寄せている。

最果タヒ コメント全文


今という一瞬でしかない時に、全身を投げ出すようにして生きる人々の映画でした。

どんなに親しくても、そばにいる人たちの過去に何があったのか、すべてを思いやることなんてできないし、

同じ未来を生きることなど約束できるはずもない。

だからこそ、せめて、彼らの「今」に不恰好でもいいから、取り繕わずに飛び込みたい。器用であることや、人生そのもののつじつま合わせのように透明になって生きていっても何も残せないだけだ、誰の記憶にも残りやしない。

この映画には、無根拠で無遠慮な明るさなんて一つもないけれど、でも「今」という生に対して、ひたすらにポジティブだった。みっともなくてもぶっきらぼうでも、それでも「今」そのものを生きたとき、それはきっと愛らしい姿をしている。そう、強く信じることができる映画です。

愛おしい不器用さに溢れた、この映画が私の詩集をもとに作られたという、そのことが光栄でなりません。願わくは、多くの人に観てほしい。自分自身の「今」を不器用な手つきで抱きしめようとするすべての人に。

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夜空はいつでも最高密度の青色だ
夜空はいつでも最高密度の青色だ
夜空はいつでも最高密度の青色だ

夜空はいつでも最高密度の青色だ
夜空はいつでも最高密度の青色だ

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』は5月13日(土)より新宿ピカデリー、ユーロスペースにて先行、5月27日(土)より全国公開

【CREDIT】
監督・脚本:石井裕也
原作:最果タヒ(リトルモア刊「夜空はいつでも最高密度の青色だ」)
出演:石橋静河 池松壮亮 佐藤玲 三浦貴大 ポール・マグサリン/市川実日子/松田龍平/田中哲司
エンディング曲:The Mirraz「NEW WORLD」
製作:テレビ東京、東京テアトル、ポニーキャニオン、朝日新聞社、リトルモア
配給:東京テアトル、リトルモア
公式HP:http://www.yozora-movie.com/

(C)2017「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」製作委員会

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