構想35年!漢映画の巨匠ウォルター・ヒルのネクストステージ『レディ・ガイ』インタビュー

ミシェル・ロドリゲス×シガニー・ウィーバー共演のアクション映画『レディ・ガイ』が、2018年1月6日(土)より公開される。この度、ウォルター・ヒル監督のインタビューが到着した。

レディ・ガイ

ストリート・オブ・ファイヤー』『48時間』などで知られるウォルター・ヒルが監督を務める本作は、性転換手術で女にされた殺し屋の復讐劇を描いたアクション映画。性転換手術で女にされた殺し屋・フランク役に『ワイルド・スピード』シリーズのミシェル・ロドリゲスが扮し、男時代のフランクも自ら演じている。フランクを女に変えた天才マッド・ドクター役を『エイリアン』シリーズのシガニー・ウィーバーが演じる。

レディ・ガイ

ウォルター・ヒル監督 インタビュー


Q:このプロジェクトはどのように始まったのですか?

A:1970年代の後半までさかのぼります。デニス・ハミルが書いた「Tomboy」という原案が、エージェントから送られてきたのです。奇抜な設定のアイデアが気に入りましたね。

Q:それから映画化まで35年もかかっていますが、どうしてですか?

A:しばらく何もしなかったんだ。でも、このアイデアが頭から離れることはなかったよ。1990年ごろ、デニスに電話をかけ、脚本の映画化権を取ったんだ。私が脚本に書き直したんだが、納得のいくものができなくてね。で、またそのままにしておいた。そして、また10年ほど何もしなかったんだ。でもある日、自宅の地下室にいたとき、デニスの原案にふと目が留まったんだ。もう一度読み直した。そしてデニスに電話をかけ、映画化権はまだ空いているか聞いたんだ。そしてもう一度映画化権を買い、脚本に取りかかった。2週間で書き上げたね。そしてその脚本からグラフィックノベルを作り、映画を作った。フランク・キッチンとレイチェル・ジェーン外科医というキャラクターを描くのは、実に面白かったよ。2人は社会的立場も話す言葉も全く違う。だからプロットを削って、できるだけシンプルにしたんだ。

Q:本作に男優を起用するという考えはありましたか?

A:それも検討した。だが男優がこの役を演じると、さらに課題が増えると思ったんだよ。メイクがさらに重要になり、メイクばかりが注目される映画になるのはいやでね。

Q:手術のシーンはまるでホラー映画のようですね。

A:ああ、確かに。手術を受けているフランクの視点から撮っている。手術のシーンは、この映画にとって課題でもなければ、トランスジェンダー政策を支援するものでもない。現代医学を描くには、この方法が適切だろう。

Q:マンガのコマのようなフレームを、何度も映像に挿入しているのはなぜですか?

A:ストーリーが展開する中で、これは現実に日常で起こることではないと示唆するためだ。マンガやグラフィックノベルのように、 自由なストーリーにしたかったんだ。

映画『レディ・ガイ』は2018年1月6日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次公開

【CREDIT】
監督:ウォルター・ヒル
出演:ミシェル・ロドリゲス、シガニー・ウィーバー、トニー・シャルーブ、アンソニー・ラバリア、ケイトリン・ジェラード
英題:THE ASSIGNMENT
配給:ギャガ・プラス

©2016 SBS FILMS All

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