力強い愛に包まれる
starstarstarstarstar - 4年前
噂どおりの問題作。
カンヌでは途中退室者続出と耳にしましたが、実際キツかった〜。
痛いの苦手なんで。薄目で鑑賞。
でも、実際には映っていなくても痛さを感じるって凄いですよね。映像力!
痛いのが苦手な方は注意した方が良いですが、それを乗り越え… 続きを読む
噂どおりの問題作。
カンヌでは途中退室者続出と耳にしましたが、実際キツかった〜。
痛いの苦手なんで。薄目で鑑賞。
でも、実際には映っていなくても痛さを感じるって凄いですよね。映像力!
痛いのが苦手な方は注意した方が良いですが、それを乗り越えてでも見る価値はあると思います。
『オールドボーイ』『嘆きのピエタ』『オンリーゴッド』あたりが大丈夫なら問題ないレベルかと。
しかし、これをパルムドールに選ぶとは、さすがはカンヌ。
ぶっ飛んだ映画ですが、ラストは今まで感じたことの無い、ものすごい愛情に包まれます。
あらすじでは「アレクシアの体には重大な秘密があった」までしか書かれていないので、この先はネタバレか。
要点をぼかして書きますが、気になる方は読み飛ばしてください。
ツッコミどころ満載のぶっ飛んだ展開についていけるかどうかで賛否が分かれるかと思いますが、私はメタファーとして受け止められました。
「車」はどう考えても女性ではなく男性の象徴でしょうが、この映画では父親として描かれていたと思います。
父親との確執に始まり、父親を求め、父親の愛で終わる。
それに、これまで女性が母性と言う名の幻に言いくるめられてきた感覚には、ものすごく共感できます。
一応、経験者なので。自分の体への違和感や自分でハンドリングできない恐怖に気づかないように麻痺させて、やり過ごすしかない。
グロテスクな肢体から目を逸らすのに重宝するのが“母性愛”
“チタン”は私たちに後から埋め込まれた“固定概念”そのもので、逆説的に説いていると感じました。
女性が乗り越える過酷な変化に対して綺麗事で蓋をせず、「気持ち悪い」や「怖い」と感じてしまう事を責めないで欲しい。
それに母性を賛美しておきながら、そのくせ職場(社会)では身体に異変が無いフリを暗黙のうちに強要される。体調が悪くなろうものならポジションから外されかねない。(と本人がプレッシャーを感じることも)
その辺の現代女性が抱える問題にも切り込んでいると感じました。
そして、それと同時に、滑稽に感じていたフォルムが美しく愛おしく見える瞬間があることも描かれています。自分の体を受け入れる瞬間が見事です。
じゃあ、男に父性は無いのか??
もちろんその問題にも言及しています。
時として他者を排除してでも失いたくない存在がある。
私たちは、良くも悪くも愛に依存出来る。
そして私たちは、男であっても女であっても、
この未知なる得体の知れないものを無条件に愛で包み込むことが出来る。
そんな力強いラストに震えました。
ふぅ~
starstarstarstarstar - 4年前
冒頭から退席しようかと思ったが結局最後まで観た。キツいけど後を引く。体内の金属が何のメタファーなのか数日考えている。
それにしても子が生死不明のまま行方がわからないって、親にとって相当むごいことなんだな。人を拉致して返さない北朝鮮はやはり一回壊れないといけない。
衝撃的な作品であることは認める
starstarstarstarstar - 4年前
女性監督とは思えない殺人描写と、 女性監督だからこそ
の変態性。
どうやって幕を下ろすのかと案じたが女性監督ならでは
の結末。
衝撃と意外性は楽しめたが、この愛情や哀しみは分から
なくても、いいかも知れない。
スティーブン・キング『クリステ… 続きを読む
女性監督とは思えない殺人描写と、 女性監督だからこそ
の変態性。
どうやって幕を下ろすのかと案じたが女性監督ならでは
の結末。
衝撃と意外性は楽しめたが、この愛情や哀しみは分から
なくても、いいかも知れない。
スティーブン・キング『クリスティーン』やクローネン
バーグの『クラッシュ』に始まり、女性に宿る性はやはり
出産で終止符を打つ。
冒頭、運転するお父さんの背中を蹴る、性格のキツい
女の子は悪魔かと思ったが、
悪魔で間違いなかった。
フランス映画ってこういうの多い感じするなーと
starstarstarstarstar - 4年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
フランス映画の偏見ですが、こういう意味不明系映画結構多い気がしますね。
マジカルガール思い出しました。
気持ち悪さの点で言えばミッドサマーとかも気持ち悪い系ですが、アレはまだ宗教的な理由付けがなされていてまだ理解出来た。
本作は、
なぜ人を殺しまくってるのか?
なぜ妊娠したのか?
なぜ体からオイルが出てるのか?
最後のあの背骨は?
もはや意味などなかった。
最初は頭に強い衝撃を受けた結果の暴走かと思ったがそういう描写もなかった。
幼少期、退院した際に頭に衝撃与えないでと医者に言われていたのが伏線かと思ったが、それが理由ではないみたいだ。
この、理屈で説明できない手法が許されるのはホラー映画だけだと思いますので、本作は幽霊の出てこないホラー映画という位置付けが最もふさわしい気がします。
幽霊は出ないけど乳首は出ます........
母性、父性のメタファーというか、そういうメッセージ性もあるのかもしれないが疑問が尾を引きすぎて分からなくなる。
完全怪作
starstarstarstarstar - 4年前
今作で女性監督単独で初のカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したジュリア・デュクルノーによる衝撃作。
映画初主演のアガト・ルセルを、『ティエリー・ドグルドーの憂鬱』のヴァンサン・ランドンが支える。
子どもの頃交通事故に遭い、こめかみに金属(… 続きを読む
今作で女性監督単独で初のカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞したジュリア・デュクルノーによる衝撃作。
映画初主演のアガト・ルセルを、『ティエリー・ドグルドーの憂鬱』のヴァンサン・ランドンが支える。
子どもの頃交通事故に遭い、こめかみに金属(チタン)を埋め込まれたアレクシア(アガト・ルセル)は、大人になりモーターショーで官能的なパフォーマンスを行うショーガールになっていた。
ある夜、彼女をストーキングしてきた男をヘアピンで殺害したアレクシアが返り血などを処理すべくシャワー室に入っていたところ、意志を持った一台の車に誘惑され、そのまま車内で激しく交わる。
その後も性にも生にも奔放な暮らしを送るアレクシアだったが、自らの膣内からエンジンオイルが垂れ、妊娠していることが判明し困惑する。
自宅に住む両親を焼殺し、行き場のなくなった彼女は、10年前に失踪したという少年アドリアンになりすますことを思いつくのだが…。
グロ描写、性描写という点では今まで観た中でもトップクラスだった。
アート系グロ映画としては、『ネオンデーモン』あたりを想起。痛々しさと北欧という点で『聖なる犯罪者』も。
これを最高賞にするカンヌ映画祭もすごい。完全なる怪作である。