現在進行形の現実
再現映像なし。 撮影自体が命を賭したドキュメンタリー。 先日『宝くじの不時着』を観て南北融和の花畑脳になった私を一気に厳しい現実に引き戻してくれました。 映像の緊迫感もすごいのですが、脱北者が語る向こうでの生活の壮絶さは断片的に知っていた知識を遥かに超えるものでした。 裏金作りと選挙ではなく、拉致被害者を取り戻すことに血道を上げてほしい人達に見てもらいたいものです。
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韓国で脱北者を支援するキム・ソンウン牧師の携帯電話には、日々何件もの連絡が入る。これまでに1,000人以上の脱北者を手助けしてきた彼が直面する緊急のミッションは、北朝鮮から中国へ渡り、山間部で路頭に迷うロ一家の脱北だ。幼い子ども2人と80代の老婆を含めた5人もの人たちを一度に脱北させることはとてつもない危険と困難を伴う。キム牧師の指揮の下、各地に身を潜める50人ものブローカーが連携し、中国、ベトナム、ラオス、タイを経由して亡命先の韓国を目指す決死の脱出作戦が行われるー。
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再現映像なし。 撮影自体が命を賭したドキュメンタリー。 先日『宝くじの不時着』を観て南北融和の花畑脳になった私を一気に厳しい現実に引き戻してくれました。 映像の緊迫感もすごいのですが、脱北者が語る向こうでの生活の壮絶さは断片的に知っていた知識を遥かに超えるものでした。 裏金作りと選挙ではなく、拉致被害者を取り戻すことに血道を上げてほしい人達に見てもらいたいものです。
1/24 シネプレックス平塚 3年前『愛の不時着』を初めて観たとき、純朴で素直な国民性を描かれていて少し北朝鮮という国の見方が変わったのを今でも覚えています。 しかしやはり本作のような魂の籠ったドキュメンタリーを鑑賞すると、それはあくまで物語の世界だけだったと感じました。 ロ一家の過酷な脱北の旅は言わずもがなですが、個人的に一番恐怖を感じたのは国民放送局で垂れ流されている洗脳映像。特にまだあどけない子供に『アメリカ出ていけ!』とお遊戯をさせている映像。 こんな嘘のプロパガンダを生まれた時から植え付けられていれば、あんな状況下でも『金総書記万歳』という思考になるんでしょうね。 なのでロ一家のように、危険を冒してまでも祖国を捨てる決意ができる行動力を持てる事は幸せな事だとも感じました。 『宝くじの不時着』を観よう思っていましたが、今回はスルーする事にしました。
海外の作家ばかり上手い。 日本では、ドキュメンタリーは 「映画では無い」と思われているからなんですな いつまでもそんな扱いなのが、残念 いい人材も育たない。 変わんなかったんだな
何より印象的だったのは、脱北する家族のお婆さんのインタビューだった。 国は無残な有様で自分達も酷い状況なのに、なお「偉大な指導者」と礼賛してしまう。周りから何を言われても、そう主張してしまう。それで国が発展しないのは国民が悪い、と言ってしまう。 国家と人間の深い闇を見たようだ。
北朝鮮での生活と自身の脱北の経験を発信する女性。 脱北を試みる二人のこどもと高齢者を含む5人家族。 国に残した息子を脱北させようと奔走する、かつて脱北した母親。 北朝鮮の実情と脱北の様子を伝える複数の証言と映像は、非常に貴重であるとともにあまりにも過酷だった。 世襲制による一人の男性の神格化と権力の独占。米国は鬼畜残虐で憎むべき敵国で、我々は素晴らしい国に住んでいると信じる、あるいは信じ込まされている、いや信じないことが許されていない。報道や選挙や法律の体はあれど機能していない。 国民が飢えようと国のリソースを軍事に投入し続ける最高指導者に万歳を叫び、彼の肖像画は命懸けで守らなければならない。近隣者同士で監視と密告が行われ、秘密警察に摘発されれば命さえ落とす見せしめに遭う。 あまりにも異常な閉鎖国家の様相に、そう遠くない昔の日本を想起した。同時にきっと北朝鮮も変わる可能性があるはずだとも。ただ、どうかかつての日本と同じく、追い詰められた指導者がもたらした戦火によって焼けた地の上に訪れる「変化」ではないことを祈らずにはいられない。 《余談》 被写体にフォーカスできるよう制作側の声や姿を見せない手法もあると思うが、むしろ本作は脱北する家族に撮影・映像化して良いかと交渉ないし説明する場面こそ映すべき(カメラを拒否されたなら録音や交渉内容を字幕で伝えるとか)ではなかっただろうか。 (可能ならブローカーとの交渉も。録音も含めて拒否されると思うが) 二人のこどもと高齢者という明らかな「ハンデ」を連れた5人家族――その上この家族の一人はアメリカを「憎きアメリカ」というワンフレーズで呼ぶ国で80年も生き、「お母さん、もう本当の気持ちを言っていいのよ」と促されてもすぐに自らの呪縛を解放できない人物だ。 そんな人が1000人以上の脱北に携わったキム牧師に密着取材している人たちとはいえ、自分たち家族の命懸けの逃亡にシンプルに邪魔になる可能性のある「憎きアメリカ」の映画制作チームといきなり顔を合わせて受け入れられるのだろうか。拒んだり疑ったり葛藤したりすることも牧師に「この人たちは誰か、大丈夫か」と確認する様子もなく、脱北後しばらくした家族の様子も相まって「ご都合感」が強くなってしまったように思う。 あと川とか緊迫感のあるシーンだからこそ劇伴は一切入れないでほしかった。 (字幕翻訳:西岡省二)