心かき乱される傑作
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
シリアやアフガニスタン等からの難民 ポーランド側・ベラルーシ側双方の国境警備隊 人道支援家 国境近くに住む医師 それぞれの視点からその立場を分かりやすく描かれており、鑑賞時間は長いですがそんなことは気にならず、怒り、悲しみ、ショック、もどかしさ等の色んな感情で激しく心をかき乱されました。 今年観た中で1番か2番かの傑作と思いました。 ポーランドはウクライナ侵攻直後ウクライナ避難民を多く手厚く受け入れていた美談(列車で迎えて復路は支援物資を積んでいた)は記憶に新しいのですが‥。2021年時点でシリア難民にこんな衝撃的なことが行われていた(現在も?)反面、ウクライナ避難民にはペットの小鳥猫犬すら手厚く受け入れる対照的な姿を描いてありました。上映に圧力がかかったことも納得できる不都合すぎる事実。 大国に従属とも言える立場のベラルーシ、国内事情から難民を驚異とするポーランド双方の政策。 各国の難民政策に相違が大きく無力とも言えるEU。 EUマークが描かれた壁を背に、疲れ果てて座るシリア難民。家も無くし国も追われそれでも諸事情に翻弄される罪なき普通の家族。そのよるべの無い姿はとても悲しかったです。