国内最大級映画チケット予約サービス アプリで開く
レンタル・ファミリー ポスター

レンタル・ファミリー

4.3 110分 2026/2/27 (金) 公開
ドラマGアメリカ
チケット予約

あらすじ

東京で暮らす落ちぶれた俳優フィリップは、日本での生活に居心地の良さを感じながらも、本来の自分自身を見失いかけていた。そんな中、“レンタル家族”として他人の人生の中で“仮の”役割を演じる仕事に出会い、想像もしなかった人生の一部を体験する。そこで見つける、生きる喜びとは?

場面写真

予告動画

レンタル・ファミリーの予告編を再生

キャスト・スタッフ

監督
HIKARI
キャスト
ブレンダン・フレイザー/平岳大/山本真理/柄本明/シャノン・ゴーマン ほか
配給
ウォルト・ディズニー・ジャパン

クチコミ

どするん ネタバレ

嘘が創り出すもの

- 12ヶ月前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む

  レンタルファミリーを通じて日本文化に触れてハッピーエンドを迎えるヒューマンドラマかと思ってたが、もちろんその部分もありつつ、もう一歩踏み込んだ作品だった。 日本に来て7年、俳優業を仕事にしたいフィリップはふと舞い込んだ生前葬のエキストラから多田の経営するレンタルファミリーを知る。 最初は結婚式の新郎役としてアサインされるが、式の直前になって本当に嘘の新郎をしていいのか悩みトイレに立て篭もる。新婦の家族を騙すことになるし、本人にとっても良くないのではないかと、そこに同僚の愛子がやってきて、彼女家族は思い出を、彼女自身は自由を手に入れられる。むしろ式が成立しなければそれこそ彼女の人生を壊してしまうと説得する。新婦の父親ともハグを交わして何とか無事に式は終わる。新婦は同性愛者で本当に好きなパートナーと結ばれる。 しかし、愛子は途中で仕事を投げ出したフィリップに怒りを向ける。愛子にレンタルファミリーをなぜやっているのかとフィリップは問い、仕事をしていく中で必要とされる感覚を自身も体感していくこととなる。 中学受験のために父親になって欲しいという依頼では、娘の美亜に本当の父親であることも依頼される。娘を捨てた父として当然反発されるが、自身の生い立ちを話したり一緒に時間を過ごしていくことで連絡先を交換するまで距離が縮まる。受験当日には本当の父親のように美亜のことを話す。 かつて有名俳優であった父喜久雄をインタビューして欲しいという娘からの依頼でも徐々に信頼を得ていき、一緒に外出をする。しかし、娘は父に認知症の症状が出ていて、それを本人が知って傷つくことを気にしていた。娘から無断で外出は二度としないようにと釘を刺されるが、喜久雄からは生ま育った天草へ連れて行って欲しいと相談される。最初こそ断るものの脱獄計画を実行し、2人で天草の地まで赴く。喜久雄の育った母屋で一晩を共にして、翌る日の朝、巨樹の下に残した今は亡きかつての想い人との記憶を掘り起こす。喜久雄は記憶が無くなる前に大切な記憶と再会することができて涙を流す。 しかし、帰り道に喜久雄が倒れ、フィリップは誘拐犯として捕まってしまう。会社の社長多田はフィリップを責め立てるが、愛子らはフィリップを救おうとして多田と対立する。愛子はレンタルファミリーとして謝罪サービスを行うことにも疑問を持ち、フィリップを助けようとしない社長にも嫌気がさして、謝罪サービスの途中でネタバラシをして会社を辞めてしまう。多田もまたレンタルしていた妻と息子に強く当たってしまい自身を顧みる。 そして、喜久雄のもとへ弁護士に扮して訪れると、同じくフィリップ助け出そうとして刑事になりすました多田と鉢合う。フィリップは釈放されるが、その後喜久雄の訃報が届く。 フィリップは2年前に亡くなった実父の葬式に出れておらず、喜久雄を自身の父とも重ねていた。喜久雄の葬式で一緒に掘り起こした若き日の喜久雄を棺桶にしまう。 また、美亜は受験に合格するが、フィリップが俳優で実の父親ではないことを知り母を問い詰める。時間はかかったが、嘘をついた母の気持ちにも理解を示して仲直りをする。中学入学後に会いに来たフィリップとも改めて名乗り合い握手を交わす。 フィリップは多くのレンタルファミリーを経験したことで、それまで知らなかった日本文化に触れて、最初はしていなかった鳥居で礼をして柏手を打ち、手を合わせた喜久雄を真似る。神棚には神鏡があり、そこに映し出されたのはフィリップ自身で、笑みをこぼして本作は幕を閉じる。 本作はレンタルファミリーによって一時的に理想的な状態が作られ、それ自体にも意義を示すとともに、問題の根本的な解決にはなっていないことも描く。 レンタルファミリーは喪失を浮き彫りにする。 恋人や家族や友人がいないことを再認識させるきっかけとなり、問題自体は決して解決しない。ただ、喪失を知ることで前に進むことができるようになる。 問題自体は依然として目の前に横たわっているが、問題に向き合って受け入れる端緒となりうる。 神が自分自身の中にいるように、解決できるのは自分自身でしかなく、答えはいつも己の中にある。 本作には綺麗事だけではない、前向きにメッセージが込められているように受け取った。 結婚式の嘘もバレて親から訴えられるとか、替え玉受験がバレて合格取消しになるとか、そんな展開もあり得ただろうし、喜久雄の葬式が冒頭の生前葬と同じくフェイクだったとか、俳優業の仕事を蹴らずにそっちの道へ進むという展開もあり得たと思う。作品の展開としてはちょっと物足りなさも正直あったし、ちょっと説明が足りていない部分もままあったように思う。でも、本作はレンタルファミリーを通して日本の文化を国内外に発信する作用がある。 海外から見たThis is JAPANが至る所に散りばめられていた。時間通りに出発する電車や人が行き交う交差点、木造の日本家屋に小さなマンション、神前式やお受験、おにぎりにお好み焼きに、祭りにTEAM LABOに、富士山に桜。日本の象徴的な画が盛りだくさんだった。 一方で文化的な内面も描かれていて、同性愛者が家族に言えず偽装結婚式をする家族観、白人と括られるような日本人以外は全員外国人という人種観、学校の求める答えを周到に準備して受験に臨む教育観、八百万の神が至る所にいる宗教観など海外からは恐らく理解されにくいだろう日本の文化も多く反映されている。 これさアメリカで活動する日本人のHIKARI監督ならではだと思うし、国内よりも国外に対して大きな価値のある作品になっていると思う。 レンタルファミリーですべてはが丸く収まってハッピーエンドとはならないけど、誰もが誰かを必要としていて、レンタルによって生み出された思い出が人生を前に進めてくれる力となる。

kkk ネタバレ

嘘や偽りの光と影

- 8ヶ月前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む

レンタル・ファミリー 有楽町朝日ホールにて試写会鑑賞。招待状には舞台挨拶の明記はあったものの、ブレンダン・フレイザーが登壇するとは思っておらず、鑑賞前からテンションが一気に上がった。非常に貴重な経験である。 予告編の通り、本作は「レンタル人材派遣」として依頼者の求める人物像になりきり、契約時間を共に過ごす物語。作中ではデリヘルや、今は存在するのか分からないが一時期話題になったレンタル彼女・彼氏、退職代行など、現実社会と地続きのサービスが登場し、強くリンクしている。 ただ、それらと大きく異なるのは「互いが偽りの存在であると知らない」点にある。嘘をついたまま人と接することで関係性が生まれ、やがてそこに歪みや弊害が生じていく。この“嘘を前提にした人間関係”は、誰しも一度は経験があるもので、日本特有の文化とも言えるのかもしれない。 真実や本質を突くことで相手を傷つけてしまうからこそ、人はオブラートに包んだり、嘘をついたりして相手を守ろうとする。しかし結局、その嘘は相手だけでなく、自分自身をも深く傷つけてしまう。本作はその過程を丁寧に描き、心に強く訴えかけてくる。 一方で本作は、嘘のネガティブな側面だけを描く作品ではない。嘘や偽りがきっかけとなって人と人が結ばれたり、誰かが救われたりするという、ポジティブな側面もしっかりと描かれている。嘘の是非を断じるのではなく、そこから生まれる光と影の両面を対比的に、ストレートに描いている点が非常に分かりやすく好印象だった。 とはいえ、そのポジティブな側面に頼りすぎてはいけない。オチで描かれる社長の姿が象徴するように、嘘はどこまでいっても嘘であり、欲望を完全に満たすことも、根本的な問題を解決することも難しい。フィリップの最後のセリフが示す通り、嘘とは問題から逃げるための一時凌ぎに過ぎないのだ。 大なり小なり、誰もが経験してきた嘘や偽り。自分自身のこれまでの人生を振り返り、自問自答しながら鑑賞できる、とても濃密でいい時間を過ごせる作品であり、また人に強く勧めたくなる作品であった。

風景もよかった

- 8ヶ月前

主役のBフレイザーの表情もよかったけど ミア役の子役もしっかりしていた。 そしてさすが柄本明は貫禄が。 日本の美しい風景もあって外国の人が見たら日本に行きたくなるでしょう。

家族の映画の多くがすでに

- 7ヶ月前
レンタルファミリーだったと改めて気付かされた本作。面白いのは会社として組織的にやってるところ。顧客(クライアント)の本質的な悩みの解決まで気づいてしまうと、会社としての営業品目としてはすり合わなくなっていく、、、 アカデミーに残った「セン… 続きを読む

レンタルファミリーだったと改めて気付かされた本作。面白いのは会社として組織的にやってるところ。顧客(クライアント)の本質的な悩みの解決まで気づいてしまうと、会社としての営業品目としてはすり合わなくなっていく、、、 アカデミーに残った「センチメンタルバリュー」より、こっちの方がリアリティーもあり、繊細。その繊細さはアメリカ人には理解不能だったのでしょうね。同様の物語は、これまでに何度も繰り返されてる擬装家族モノ。例えば是枝監督作品でも、「万引き家族」も、「誰も知らない」も「怪物」も近しい素材。擬装してるウチに本当に大切な事に気付かされてく。 この作品の素晴らしいのは、くそ真面目に見えるブレンダン・フレイザーと、初演技だという、シャノン・ゴーマン。驚愕のお芝居であり、演技にさえ見えない。この子伸びやかに育って欲しい。この映画も、アカデミー賞主演男優賞受賞俳優のブレンダン・フレイザーも未来には、シャノンの為に用意されたかようなキャスティング。

この国は心の病気に触れにくい

- 8ヶ月前
よくある題材だと思っていた。 使い古されてるやろうと思いながら見た。 しかし、である。 よくできてる!(偉そうですみません笑) まだこんな伸びしろがあったのかと。 いろいろチグハグしている。 第一にこの映画ではアメリカ人が日本でレンタルされ… 続きを読む

よくある題材だと思っていた。 使い古されてるやろうと思いながら見た。 しかし、である。 よくできてる!(偉そうですみません笑) まだこんな伸びしろがあったのかと。 いろいろチグハグしている。 第一にこの映画ではアメリカ人が日本でレンタルされる主人公であること。なかなかないでしょう需要が。日本人にしていても問題なかったような気がしたが、違う。 一番遠いところから始まる日本の再構築。 説明がしやすい、日本の文化様式。 「この国は心の病気に触れにくい」 日本人の監督で海外資本。 監督は海外を主戦場とする者。 日本の季節風景を短いカットで繋ぐ。 邦画であればねちっこくじっくりと魅せるのにと対してこちらは淡白な映像手段。 そこに至る説明も最短でいろいろバッサリとカットしている(理由を描かないということ)。 いろいろチグハグさが目立つ。 なのに、この高揚感はなんだ!?。 日本を描くのにこの手段が一番いいように思えてきた。誤解を恐れずに言うと、洋画のフォーマットに邦画を埋め込む(ここまで言うと言い過ぎか)。 邦画を荒治療したと言えるかもしれない。 ブレンダンフレンザー。 はっきりと物言うアメリカ人が控えめで謙虚な姿勢を持つ。 これもチグハグしてる(笑)。 チグハグしてるけど混ぜ合わさってるって感じが。これが「抱括」だろうか。 トランプの反DEI(多様性、公平性、包括性)のまたその反対をいく。 時代に求められている映画です。

チケット予約
ページ上部へ戻る