パク・チャヌクってすごい
starstarstarstarstar - 7ヶ月前
主演は韓流四天王と呼ばれだ俳優の中で唯一人の生き残りイ・ビョンホン。ハリウッドのアクションもやり、去年は崩壊したマンションにこっそり住んだりする汚れ役。この役も二枚目イ・ビョンホンの汚れ役の芝居の系譜だろうか、日本だと遠藤憲一さんに少し顔と… 続きを読む
主演は韓流四天王と呼ばれだ俳優の中で唯一人の生き残りイ・ビョンホン。ハリウッドのアクションもやり、去年は崩壊したマンションにこっそり住んだりする汚れ役。この役も二枚目イ・ビョンホンの汚れ役の芝居の系譜だろうか、日本だと遠藤憲一さんに少し顔とポジション似てきたかな。
さて本作。何故かわかってしまった再就職先のライバル2人。ビョンホンがターゲットを絞った時に、いきなり片方の夫婦の物語が始まるが、これがなかなかに色濃い。
特に奥様との若い頃からの2人の映像が出てくるのが、AI映像を使ったかのようにリアルで他人には見えない。この夫婦のあり様もサイドストーリーとしては、描き過ぎてて面白い。ビョンホンと妻の物語と合わせて実年の夫婦の世知辛さがリアル過ぎて沁みる。
チャヌク監督はパルプマン賞をはじめ製紙業に関わる情熱も濃い。メールを使う事が製紙業への背信とは知らなかった。でもチャヌク監督のアートで偏執的なこだわりは、映画だと面白いが、身近にいたらつかれる人なんだろうな。
メッセージ性は好きだが…
starstarstarstarstar - 7ヶ月前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
しあわせな選択
社会風刺の効いたメッセージ性は非常に好みだった。
むしろ邦題よりも、原題の「No Other Choice(他に選択肢がない)」という言葉こそ、この作品の核心を突いているように感じる。
主人公は、家や家族(犬も二匹)、安定したキャリア、社会的地位と、いわゆる“完璧な中流階級の幸福”を手にしている。
しかし会社をクビになった瞬間、それらは一気に崩れ去りかける。
真面目に生きてきても、仕事を失えばすべてを失いかねない——。
果たして社会は本当に私たちに「選択肢」を与えてきたのだろうか。
実際には、生き残るか脱落するかという二択の中で、私たちは社会のシステムに踊らされているだけなのではないか。
そうした問いを投げかけてくる点は、この作品の魅力だと感じた。
一方で、ストーリーにはやや飛躍を感じる部分も多く、少し現実離れしている印象も受けた。
加えて、全体的にやや長く感じられたのも正直なところ。
普通に真面目に生きてきた人間が、ライバルを殺してしまうところまで追い詰められていく。
「暴力は人間の内部にある」というテーマは、監督のパク・チャヌクがこれまでの作品でも描いてきたモチーフであり、その点には共感できる。
ただ、本作ではその変化の過程が急激で、説得力という点ではやや弱く感じてしまった。
作品が伝えようとしているテーマ自体は興味深く、評価したい部分も多い。
しかし、物語としての完成度や展開の説得力という点では、個人的にはあまり好みとは言えない一本だった。
暴力を乱暴に扱うコメディ
starstarstarstarstar - 7ヶ月前
暴力とコメディは相容れない。
当たり前と言えば当たり前。
暴力を受けている時は笑っている場合ではないからである。
しかしさすがそこは暴力を扱うプロフェッショナル、パクチャヌク。復讐3部作(「復讐者に憐れみを」「オールドボーイ」「親切なクムジ… 続きを読む
暴力とコメディは相容れない。
当たり前と言えば当たり前。
暴力を受けている時は笑っている場合ではないからである。
しかしさすがそこは暴力を扱うプロフェッショナル、パクチャヌク。復讐3部作(「復讐者に憐れみを」「オールドボーイ」「親切なクムジャさん」)を経て暴力を自由自在に操る。
殺人が行われるが不謹慎とか忘れてしまうほどに笑ってしまう。暴力を乱暴に扱っている。モラルは少し横に置いて楽しみましょう。
それにしてもこの映画のテーマ自体も恐ろしく暴力的。急にリストラされた中年男の悲哀。急なリストラを暴力と言わずに何と言おうか。
その行く末も暴力的な未来。
舞台は製紙工場。紙の扱いのプロがその誇りを取り戻すべく再就職に励む。その道すがらに暴力がついてまわるという構図。
ラストはあるひとつの結果に辿り着くが、そこにはもう人間はいない。機械だけ。AIが支配する世界なのである。そしてその先には、そこで作り出す「紙」さえもいらなくなる。ペーパーレスが進む、本離れにより潰れていく本屋、コピーも必要なくなってくる。
見終えたあと、人間はどこに向かうべきなのかという大きな問題が暴力的に襲ってきた。
PS.学校で「プリントを後ろにまわす」という行為がなくなってくるのかと思うとなぜか無性に寂しくなった。もうすでにないのかもしれないね。
PS2.自閉症の娘。あまり全面には出てこないがとても印象に残った。ラストに感じた「先が見えない世界」では、この娘のような人間が1番暮らしやすいのかもしれない。現実的に今、このような人間が増えてきていることは、人類にとって必要になってきているということなのかもしれない。神の見えざる手によって。
途中が中だるみ
starstarstarstarstar - 7ヶ月前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
途中が中だるみで、退屈で帰ろうかと思ってしまいました。
他の有力な失業者を殺すことが、自分の再就職に繋がる明確な理由が分からなかった。だから、何故殺すのか納得できなかった。
ラストも何だか締まらないし、好きになれない作品でした。イ・ビョンホンは何故この作品に出たのだろう?と思った。
キャストは豪華だけど…
starstarstarstarstar - 6ヶ月前
厳しい社会状況かもしれないけど、主人公に賛同出来ないし、何とも後味の悪い映画でした。