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落下音 ポスター

落下音

2.9 155分 2026年04月03日(金) 公開
ドラマPG12ドイツ
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あらすじ

1910年代、アルマは同じ村で、自分と同じ名を持つ幼くして死んだ少女の気配に気づく。1940年代、戦争の傷跡が残る中、エリカは片脚を失った叔父への抑えきれない欲望に気づき、自らの得体のしれない影に戸惑う。1980年代、アンゲリカは常に肌にまとわりつく“何か”の視線に怯えていた。そして現代、家族と共に移り住んだレンカは、自分の存在が消えてしまいそうな孤独感に蝕まれていく。百年の時を経て響き合う彼女たちの<不安>が、この北ドイツの農場を静かに覆いつくしていく。

場面写真

予告動画

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キャスト・スタッフ

監督
マーシャ・シリンスキ
キャスト
ハンナ・ヘクト/レア・ドリンダ/レーナ・ウルツェンドフスキー/レーニ・ガイゼラー ほか
配給
NOROSHI/ギャガ

クチコミ

怖くないフェミ映画

- 6ヶ月前

思ってたのと違った 死後記念写真と聞いて、映画「アザーズ」の雰囲気を想像していたけど、ホラー映画というよりは家族の歴史? 女性の悲しい人生みたいな作品だった 時代がコロコロと変わる上に登場人物の関係性を理解するのに時間がかかる 予習して行かないと一度見ただけでは理解できないかも

kkk ネタバレ

過去の記憶をより戻しながら

- 7ヶ月前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む

落下音 点のまま散りばめられたイメージと音は、最後まで明確な線を結ぶことなく漂い続ける。物語を理解しようとする思考はたびたび空を切り、その代わりに、観る者の内側に沈んでいた記憶や感情が静かに引きずり出されてくる。これは筋を追う映画ではなく、どこか曖昧な過去に触れるような“体験”そのものだった。 断片を繋ぎ合わせようとするたびに、自分自身の記憶の不確かさに気づかされる。人はなぜ過去を振り返るのか、そしてそこに何を見出そうとするのか。本作はその問いを提示するだけで、決して答えを与えようとはしない。だからこそ、この作品はスクリーンの中で完結せず、鑑賞後もなお思考の中に居座り続ける。 しかし、その時間は決して安らかなものではない。描かれるのは人間の陰影であり、不快さを伴う音や映像が執拗に積み重ねられていく。救いと呼べるものはほとんど差し出されず、観る者はただその不穏さの中に取り残される。 この断絶や不快さを自らの感性で受け止め、意味を見出せる者にとっては、深く沈み込むような余韻を残す作品なのだろう。だが自分にとっては、その沈降に身を委ねることができず、長い上映時間も相まって、ただ消耗していく感覚の方が強く残った。

空も飛べるはず

- 6ヶ月前
肥沃なフランスからは遥かに北。隣りはロシア。北ドイツは農地と農民は厳しかった土地柄だろう。元はプロイセン王国で封建制度下の農奴としての扱いもロシア並。 若い人に信じ難いと思うが、日本でも戦前の東北地方では、不作の年には、娘を女郎屋に売って… 続きを読む

肥沃なフランスからは遥かに北。隣りはロシア。北ドイツは農地と農民は厳しかった土地柄だろう。元はプロイセン王国で封建制度下の農奴としての扱いもロシア並。 若い人に信じ難いと思うが、日本でも戦前の東北地方では、不作の年には、娘を女郎屋に売って飢えをしのぐ。なんてことがざらにあった。男の子は河童にされて川に沈められた。(口減しである。)二二六事件の主犯格青年将校達のほとんどが、故郷は東北地方で、家族は不作の年は激貧に泣いていたという。(健さんと小百合さんの映画「動乱」見ると判ります。) 4つの時代の女性(女の子達)のあまり幸せでない風景。各時代に関係性がありや無しやわからないが、特に幼い子が、ラスト落下音は鳴らないが、きっと遠くに飛んでいってしまった。時代越えの、血縁や縁戚関係もあるようだが、はっきりしない。 1910年ってのは、ロシア革命の後、第一次大戦の直前。戦後はドイツが多額の賠償金と飛んでもないインフレに苦しみ、やがてヒトラーが現れる。当時5歳だった子は今年121歳ぐらいである。

chakemo ネタバレ

観て良かった

- 6ヶ月前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む

一切考察などを読まずに自分だけの解釈と感想なのでだいぶ間違ってるかもしれません。 女性の性と、それに直結した死の物語。 多くの女性の、時代を超えた内なる苦しみ。 恐ろしくおぞましく美しく、とても苦しいお話。 ばらばらのように見えて繋がっているし、後半で回収するところが多い。 いただいたキャラクターチャートが助かります。 異なる時代を音で繋げる構成も面白い。 時代背景が強く出るのは1910年と1940年代の話。 特に敗戦直後にドイツ女性がソ連から受けた大規模な性被害は多くのトラウマと自殺者数を生み、高齢まで生きた女性も死ぬ間際まで語ることが難しかった背景がある(と以前某番組で観た)。 エリカが何故入水自殺したかはそう考えました。 1910年代の女性。 「女の務めを果たせ」(ナニソレ) このセリフにつきます。 母、娘、女中。 もしかしたらおばあちゃんも。 選択肢が他になかった(ないと思わされた)。 1980年代のお話は、これは時代・場所に限らないところで起こっていること。 アンゲリカの母イルムも、もしかしたら姉エリカと同じ被害にあっていたのかもしれないし、アンゲリカの被害をわかってたのに何もしなかったのかもしれない。 (ひどすぎる) 2020年代。 これは正直よくわかりませんでした。 妹ネリーちゃんはどうしてそんなにも死に惹かれる?というのが腑に落ちなかった。 姉レンカがカヤに惹かれたり、母が母性を強いられたりというのは理解できたのですが。 覗き見るような、見られるような。 俯瞰するような。箱(建物)自体が見て記憶しているような。 気分の良い作品ではありませんが、155分は決して苦痛ではありませんでした。

はぐらかす。

- 6ヶ月前
らっかおん。 ひらがなにした時の丸文字が似合うかわいらしい字面と口に出した時のリズムある響きとは裏腹に、この映画の中では不穏に不快に不満ありげに鳴り響く。ただの音ではなく心に直接突き刺さる。両手で両耳をふさいで大声で叫んでも回避できそうにな… 続きを読む

らっかおん。 ひらがなにした時の丸文字が似合うかわいらしい字面と口に出した時のリズムある響きとは裏腹に、この映画の中では不穏に不快に不満ありげに鳴り響く。ただの音ではなく心に直接突き刺さる。両手で両耳をふさいで大声で叫んでも回避できそうにない。 落下の音なんだろうか。それとも危険を知らせるサイレンのようなものだろうか。 いずれにせよ大幅に心乱されることには違いない。 四世代で四様のそれぞれの少女たち。 どうなるのか。全然予想がつかない方向に行く。血は繋がっている感じはわかってるがなんとなくで登場人物も誰が誰かはっきりしなくて ぼんやりした関係性が見られて、随所になんかあるのかという雰囲気になりつつも最終的にははぐらかされる。これが人間関係と出来事とさらに時代もバラバラにくるのでさらにはっきりとしたものがない。 いやそのシーンの主人公はわかる。たくさん人がいる中でその人の視点はブレない。その視点の中で決定的なものは掴むことはできない。はぐらかされる。 そうですね、「はぐらかされる」がポイントかもしれない。全部そう。 現実世界でも捉え方としてもはっきりと答えがわかるのは少ない。「はぐらかされて掴めないもの」が身の回りを取り囲んでいる。 そこに「はぐらかす」という誰かの意志が入る場合もあるし自然にそうなっている場合もあるなあ。でもそれは神の意志という捉え方もできるか。自然と導かれてるような…。 いろいろ混乱してきました笑。 こうして映画を解き明かそうとする気持ちもはぐらかされてると言えますかね。 こういう自分の内側に向かってくる映画が大好きです。 はっきりと「女性の生きづらさ」は感じられる作品にはなっていて、当然女性監督。 こんな感覚は男性にはない。 今とても印象に残っている言葉はこれ。 「足をあげようと思えばあげれる。 手をあげようと思えばあげれる。 心臓を止めようと思っても止めれない。」 それでも手と足をあげようと思ってもあげれないような時代を生きてきているし、それを無理やり強いられてきた歴史がある。 心臓を止められないという絶望のその何歩も前に留まっている感覚を忘れたくないと思いました。 最終的にいろんな種類の「落下」があるのですがそれらがいろんな形で繋がっていることが救いのような気がしました。 男性であることの罪悪感も感じつつ。到底これらに及ぶものではないでしょうが。

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