The Sparring Partner
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
夫婦バラバラ殺人事件の実行犯(実の息子)と共犯(その友人)をめぐる裁判を、彼らとその家族、弁護側、そして陪審員たちと複数の立場から見る。実行犯ヘンリーと共犯アンガスの背景と彼らが抱く後ろ暗さ、各弁護人の対照的な態度や取り調べ時の警察の横暴、陪審に臨む人々のそれぞれの思惑等、複雑に入り組みながらもこんがらがることはない。この映画を始めとして近年の香港映画に法廷ものが多いのは、正義が決して単純ではないこと、激変していく社会情勢で、司法が守られてほしいという願いも込められているのだろうと思う。 しかし、結審を迎えたラスト近く、この事件に端の方で関わった人々が微かな違和感を抱いたり、ある人物の兄弟が打ち明けたことに何か明かされなかったことがまだまだあるような気になってしまうんだけど。