萬斎VS猿之助の演技合戦は必見!
4月4本目の試写会は野村萬斎主演「花戦さ」。信長〜秀吉の時代を生きた、華道の祖「池坊専好」の知られざる物語。 何も予備知識なく見始めたのだが、まず豪華すぎるキャストにびっくり! 主人公の池坊専好に野村萬斎、豊臣秀吉に市川猿之助、織田信長に… 続きを読む
4月4本目の試写会は野村萬斎主演「花戦さ」。信長〜秀吉の時代を生きた、華道の祖「池坊専好」の知られざる物語。 何も予備知識なく見始めたのだが、まず豪華すぎるキャストにびっくり! 主人公の池坊専好に野村萬斎、豊臣秀吉に市川猿之助、織田信長に中井貴一、前田利家に佐々木蔵之介、千利休に佐藤浩市、石田三成に吉田栄作etc。さらにポップなポスターから最近はやりの「超高速〜」みたいなコメディ時代劇だと思って見始めたのですが…。 織田信長〜豊臣秀吉の時代。茶の湯が流行し、千利休が表舞台で活躍するようになる、というのは日本人なら誰もが知る歴史だ。だが、この3人に池坊専好なる僧が絡んでいたという話となると初耳だ。 冒頭、信長の前で華をいけてみせるところなどは、予想通りの野村萬斎的笑い満載で、このまま楽しく進むのかな〜と思ったら… どんどん暗く重たくなっていきます。当然ですが、信長が死に、秀吉の世になり、利休も秀吉によって自害させられるという時代ですから。そして、そんな時代にこの池坊専好は何をしたのか? 若い頃からの専好の描写は、誤解を恐れずに言うなら「ジミーちゃん」のような、ちょっと足りない、でも良い意味で場の空気を読まない、自由奔放な男。この専好を演じる野村萬斎が魅力的だ。前半の楽しいコメディパートから、後半、特にラストの猿之助秀吉との対決シーンまで、萬斎と猿之助の一歩も引かぬ演技合戦は必見だ。 そして何より本作の魅力となっているのは、時代の節目節目に池坊専好が生ける「華」だ。池坊監修の元で作られた巨大なアートは スクリーンの中で圧倒的な「美」を見せてくれる。 「花」にも、「色」にも、「人」にも、みなそれぞれに、それぞれの良さがある。専好の信じる美の真髄は秀吉の心に届くのか? テンポは良くない。コメディを期待して、実は結構重たかった。それでも、その重たいラストの萬斎&猿之助のバトルは映画ファン必見の出来。バランスは悪くても、魅力的な作品だと思う。