故郷とは
starstarstarstarstar - 8年前
冒頭のシニカルなスピーチで権威や名誉を批判し、堂々と作家道を述べた主人公。国際人として成功を収め、何を血迷ったか痛々しいほどの現実の中に生きる故郷の人々のもとへと自ら赴く。それは「中心」としてのヨーロッパと「周縁」としての南米が向き合う瞬間… 続きを読む
冒頭のシニカルなスピーチで権威や名誉を批判し、堂々と作家道を述べた主人公。国際人として成功を収め、何を血迷ったか痛々しいほどの現実の中に生きる故郷の人々のもとへと自ら赴く。それは「中心」としてのヨーロッパと「周縁」としての南米が向き合う瞬間でもある。しかし、「周縁」に生きる人々のあからさまな欲望に触れると、作家自身が権威や名誉の側に堕ち込んでしまっていたことを我々は知る。消防車に乗って拍手喝采を受けながら街をゆく作家と、旧友のトラックの荷台に乗っけられて非難の言葉を浴びせられる作家の姿は、世界は常に表裏一体であることを思い知らされる。
最後の展開がなければ、諦観に満ちた世界で生きるしか方法が無いように思えるけれど、この映画は違う。「周縁」によって押し上げられて初めて作家が描く真実には強さが滲む。
クスッと笑っちゃう
starstarstarstarstar - 9年前
ノーベル文学賞を受賞したヨーロッパ在住の作家が、生まれ故郷のアルゼンチンの田舎の名誉市民となり数十年振りに帰郷するお話。
ゆっくりでブラックでシニカルな展開は大好き。
作家の言うことや考えはいちいち正論でスジが通っている。でも、矛盾が生じ… 続きを読む
ノーベル文学賞を受賞したヨーロッパ在住の作家が、生まれ故郷のアルゼンチンの田舎の名誉市民となり数十年振りに帰郷するお話。
ゆっくりでブラックでシニカルな展開は大好き。
作家の言うことや考えはいちいち正論でスジが通っている。でも、矛盾が生じたり気持ちが揺れ動いてしまうのは、本当に「あるある」な事で、生きているなら必然なことだ。
そして、そういう人に対して矛盾をつついて攻撃したり、自分の正論でねじ伏せようとするのも「人間あるある」だ。
小さく閉鎖的なコミュニティから抜け出したとしても、そこもまたコミュニティに過ぎない。そこを抜け出してもまた、、、なのだ。
人間の根本はコミュニティであり、抜け出しても抜け出せなくても、抜け出すという考え自体が無くても、常に縛られて生きているのだ。
それをきちんとわかっていて、転んでもタダで起き上がらない機転を持っている人が、いわゆる成功者なのかな、、って思った。
故郷は遠くに在りて思うもの
starstarstarstarstar - 9年前
いや、男の嫉妬は恐ろしい。けっして故郷に錦を飾ろうなんて思っちゃいけないとよくわかりました。
2025/12/6アマプラ
starstarstarstarstar - 10ヶ月前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
アルゼンチンの映画が観たくてネットで調べたら出てきて面白そうと思って観てみた。かなり反逆的な思想を持った主人公で、そこは共感して観ていたが、途中から故郷アルゼンチンの小さな町の人々の様々な面が見えてきたりして、最後はまさかの終わり方。観ていてだんだん怖くなってきて、、全く予想していなかったエンディングだったし、こういう映画を初めて観たと思った。かなり良かった。アルゼンチンは行ってみたい、スペイン語圏なら、スペイン語も少し習ってみたい(話せるようになりたい)と思った。