古き良きアメリカ
子供の頃、週に2、3回なんたらロードショー的な番組が放映されていて、映画好きな父は映画好きな私の夜更かしを唯一許してくれる至福の時間だった。 その頃見た作品で、多分途中で何度か微睡みながら見ていた為か あまりに強烈なラストシーンのみが脳裏に… 続きを読む
子供の頃、週に2、3回なんたらロードショー的な番組が放映されていて、映画好きな父は映画好きな私の夜更かしを唯一許してくれる至福の時間だった。 その頃見た作品で、多分途中で何度か微睡みながら見ていた為か あまりに強烈なラストシーンのみが脳裏に焼き付き、かなり大人になった今までちゃんと見ていなかった。 この機会に(コロナの自粛も終わった事だし)見ておかねばっ!と劇場へ。 まず、冒頭でフェイ・ダナウェイの美しさに驚く。 フェイ・ダナウェイがボニーを演じていたのは知っていたけど、クライドって誰だったっけ? ウォーレン・ベイティって、監督としてよく目にしてた名前だったが、とってもチャーミングな男優さんでこれまた驚いた。 このルックスで粗野だけどスマートな男性が平凡な毎日に突然現れたら、そりゃ惹かれるわ。 このまま平穏なだけの毎日をただ死んだように生きるくらいなら、この人となら明日は死んでもいい。と思うほど刹那的に身を投じていくボニー。 クライドもまた、一目でボニーに惹かれながらも「どうせ自分は女を幸せになんか出来やしない」とコンプレックスを抱きながら落ちるところまで落ちてもいい。と刹那的に生きている。 銀行強盗が仕事で何が悪いのさ。 世界恐慌が去り、富める者だけが生き残れる世界。 実在したボニー&クライドは、生きて、死んだ。 フェイ・ダナウェイのファッションがとにかく素敵。 登場シーンの素朴なリネンのワンピースもオシャレだったけど、 どんどんセンスが磨かれて素材もデザインもゴージャスになるにつれ、ファッションに見合ったエレガントな女性へと変貌していく。 クライドのファッションもどんどん洗練されて、ますますセクシー。 50年以上前に制作されたと思えないほど画面から生き生きとエネルギーが満ちている。 それにしてもウォーレン・ベイティはすっかりおじいちゃんになったけど、昔からジーン・ハックマンはジーン・ハックマンなのにまたまた驚いた。歳を取らない人だ。 相変わらずいい味出してた。