相撲道は揺るがない
大相撲のドキュメンタリーとしては世界初の映画作品。 元大関の豪栄道(現・武隈親方)や関脇・妙義龍所属の境川部屋と、明朗でイケメンの関取・竜電関擁する高田川部屋でのドキュメンタリーを基に、アニメーションを用いた歴史の紹介や興行の細部に至るまで… 続きを読む
大相撲のドキュメンタリーとしては世界初の映画作品。 元大関の豪栄道(現・武隈親方)や関脇・妙義龍所属の境川部屋と、明朗でイケメンの関取・竜電関擁する高田川部屋でのドキュメンタリーを基に、アニメーションを用いた歴史の紹介や興行の細部に至るまでを描き、スポーツと神事の間を行く唯一無二の国技・相撲に迫る。 『マツコの知らない世界』の総合演出・坂田栄治がメガホンを取った。 同番組での特集をきっかけに相撲の魅力に取り憑かれ、今回のドキュメンタリーを制作するに至った。 バラエティ畑なだけに、世間とのクリスマスの過ごし方の対比や力士のお茶目な一面を映し出すなど、構成の緩急に余念がない。 内容としてはテレビの特別番組のようなレベルであったが、何しろ肉と肉がぶつかる音まで臨場感を持って伝わってくるその迫力は劇場鑑賞の醍醐味と言えよう。 『バキ』などでもよく目にする「相撲最強説」を観客は目の当たりにすることになる。 行きすぎた「かわいがり」がワイドショーを賑わすこともあったが、その過酷な稽古が、力士を力士以上の存在、すなわちサムライへと成長させていくのだ。 劇中、36人の力士で焼肉屋に行ったら2時間半で店の肉を全て食べ尽くすことができるという驚愕の実験結果が明らかとなる。ちなみに代金は80万円。 撮影が行われたのは2018年から2019年である。奇しくも、新型コロナウイルス感染症で亡くなった勝武士は、高田川部屋の力士であり、国内初の20代、また日本のプロスポーツ選手で初めての同感染症による死亡者となった。