別れるまでを楽しむとは言うが
町がさびれたと言うけれど、さすが南仏、地中海の海辺の町。美しい海を眺められる美しいバルコニー、表情さえ動かない寝たきりの父親の介護も悲惨にならない。このところ、高齢者映画を立て続けに見たけど、ロバートデニーロのもアンソニーホプキンスのも、こ… 続きを読む
町がさびれたと言うけれど、さすが南仏、地中海の海辺の町。美しい海を眺められる美しいバルコニー、表情さえ動かない寝たきりの父親の介護も悲惨にならない。このところ、高齢者映画を立て続けに見たけど、ロバートデニーロのもアンソニーホプキンスのも、この映画も、家が立派だし、日本映画に出てくる老人のようなみじめさはない。中でもこの映画は、父親の介護はあるけど、これからまだまだ人生はやりたいことがあって、波乱がありそうで、全然、老後という感じじゃない。移民の少年、少女も美貌。観光開発も始まりそうだし、この人たち、この町、この後どうなるか。特に、別れが来ること前提で年下と付き合い始めたけど、実際そうなったとき、どう思うか気になる。ところで、日本映画「椿の庭」では、家を手放すしかない事実への抵抗として、薬を飲まず、ゆるやかな自殺を図る。この映画の老夫婦は、自分たちの生き方を貫くため、また一人生き残る寂しさを回避するために死を選ぶ。どこか似ていると思った。