人生で大切なものとは。孤独な老人の末路かな
仕事を優先するあまり人生で一番大切にすべきものを失った老人クリント・イーストウッド。家族を失なったことに気づいた頃には遅く「時間はお金で買えない」が肩に重くのしかかる。家族との深い溝が埋まりかけたが、その罪を償うように自ら離れる老人。その閉塞感はなんだろう。 それとメキシコの麻薬組織が一掃されずに終わる。良いのか。 2022.12.19
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誰と関わるでもなく孤独に暮らす87歳の老人、アール・ストーン。商売に失敗し金もなく、自宅も差し押さえられた時、彼は、ただ車の運転さえすればいいという仕事をある人物から持ちかけられる。それはメキシコの麻薬組織、シナロア・カルテルの運び屋だった。
仕事を優先するあまり人生で一番大切にすべきものを失った老人クリント・イーストウッド。家族を失なったことに気づいた頃には遅く「時間はお金で買えない」が肩に重くのしかかる。家族との深い溝が埋まりかけたが、その罪を償うように自ら離れる老人。その閉塞感はなんだろう。 それとメキシコの麻薬組織が一掃されずに終わる。良いのか。 2022.12.19
80 歳代で麻薬カルテルの運び屋になった男が転落人生を送ることになる実話に基づくストーリー。 主人公の悪行はの数々は、イーストウッド自身のこれまでの人生を反映させたものとしか言いようがない。この映画は間違いなくイーストウッドの贖罪映画と考えていい。 90歳近くになっても演出の手腕や演技が衰えず、現役を続けているイーストウッドは凄いとしか言いようがない。
クリントイーストウッド監督のカラーがすごく出てる作品だった。観終わったあとは、淡々さを感じて「まぁ、良かったね」ぐらいの感じ方だったんだけど、時間が経つにつれ深みが押し寄せてくるというか、人生ってこんなものなのかなぁって思った。家族を顧みなかった主人公が、家族を思いある行動をするが、家族には相手にされず、でも家族を顧みなかったことで培われたセンスが功を奏し、最終的に自分を顧みられたのかなと。 結局は人生ってただの遠回りなのかもしれないな。でも遠回りすれば直線よりも景色は色づいてるし。
昔はチヤホヤされてたが、事業が失敗してからは家族からもそっぽを向かれる主人公。 なんとか金を得るために運び屋を始める。 これが思わぬ大成功。運んでるブツの危険度も相まって大金を手に入れる。 大金を得ると、何故か分からないが使いたくなる。そして、使うとみんながチヤホヤしてくれる。 どんどん仕事を任されるが、ある日事件が… ストーリーも良かったが、一番良かったのは最後の独白だと思った。 これがクリントン・イーストウッドの伝えたかった事だろう
家族を顧みずに仕事に明け暮れてきた年老いた男が麻薬の運び屋になる。運び屋として麻薬組織集団のチンピラたちとのコミュニケーションもみるみる噛み合っていき、人として相手を信頼させてしまう主人公は魅力的だ。大金を手にして、それを人のために使う。 しかし、金よりも社交性よりも大事なことに気がつく。家族との時間だ。ラストのセリフ「他のあらゆるものはすべて金で買えたけれど、時間だけは買えなかった」というセリフは、ゲーテの古典『ファウスト』を彷彿とさせる。ファウストも悪魔に魂を売り、最後には「時よ止まれ、お前は美しい」と言う。 家族との絆にやたら収束して美化しているところに、イーストウッド自身の老いを感じる。