居場所
もしも もしも 心許せる少年が彼の側にいたなら、あるいは”永い眠り”につかなくて済んだかもしれない‥‥‥ 彼の”孤独”があまりに切なく、やるせない
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監督は『Mommy マミー』や『マイ・マザー』のグザヴィエ・ドラン。主演のジョンを演じるのは、TV シリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」のキット・ハリントン。舞台はニューヨーク。大ヒットTVシリーズに出演し、一躍スターの座へと駆け上った、人気俳優のジョン・F・ドノヴァン(キット・ハリントン)が死んだ。自殺か事故か、あるいは事件か、謎に包まれた彼の死の真相をにぎる鍵は、世間で一大スキャンダルを巻き起こした、11歳の少年ルパート(ジェイコブ・トレンブレイ)との100通以上に渡る秘密の文通。手紙から明かされる、華やかなスターの光と影、スキャンダラスな世界の表と裏。若くして世を去った美しきスター、ジョン・F・ドノヴァンの死と生を巡る物語。
もしも もしも 心許せる少年が彼の側にいたなら、あるいは”永い眠り”につかなくて済んだかもしれない‥‥‥ 彼の”孤独”があまりに切なく、やるせない
見逃したのかな。なぜあの女性に書いてもらいたいのか、分からない。あの女性もなぜ興味を持ち始めたのかも分からない。
11歳の少年&人気俳優の文通という意外なアプローチで描かれる2組の母子、表現者としての生き方は、スタイリッシュな音楽と映像に監督の″大好き″がいっぱい詰まった苦悩と解放の美しい物語☆ 呼応し合う優しく孤独なふたつの魂にひき込まれ魅了されました⭐ お気に入りは、ダンブルドア先生に姿を変えた厨房の天使&お風呂のシーン&読み上げられるふたつの手紙☺ 若き巨匠の集大成的挑戦でもあるようです✨
グザヴィエ・ドランっていうのは常に「母と子」なんだよな。 まず、『GOT』ファンの私には、ドラマの大スター役がキット・ハリントンってところで絶対見ようと思ってたんだけど、登場シーンでファンから「最終回、最高でした」って大いなる皮肉(?)から始まるところがもう最高!(撮影時期は『GOT』シーズン7の前後だったそうだから、偶然そうなったわけだけど(^^)) だいたいドラマが大ヒットして一躍スターになった俳優って役柄がキット・ハリントンに丸かぶり。本人もあまりに自分の境遇に近いので、奇妙な出来事だったと語っているが、役に共感できるからこその、彼にしかできない演技だったろう。 で、この大スター、ジョン・F・ドノヴァンと文通していた少年ルパートが、もう子役と言ったら彼しかいないんじゃないかって勢いのジェイコブ・トレンブロイくん。本作でも流石の芸達者ぶりを見せてくれる。 で、ストーリーは、大人になったルパートくんが、雑誌の取材を受けて、かつてのジョン・F・ドノヴァンを回想する形で進む。この時の記者役がドラマ『ウェスト・ワールド』のタンディ・ニュートンなのも海外ドラマファンとしてはうれしいところ。 最初にグザヴィエ・ドランは「母と子」って書いたけど、本作では、このルパート少年と母(ナタリー・ポートマン)と、ジョン・F・ドノヴァンと母(スーザン・サランドン)の2組の「母と子」の物語が語られる。(ジョン・F・ドノヴァンについては単に母と子の関係だけではなく、性的指向やその他も含まれるけど) 『マミー』や『たかが世界世界の終わり』でのぎすぎすした親子関係は見ていて不安になったが、本作では母と子はやっとわかり合える。グザヴィエ・ドランらしくないと捉える向きもあるだろうが、ちょっとホッとした。 憧れのスーパースターにファンレターを送ったら返事が来た!って着想は、グザヴィエ・ドラン自身が『タイタニック』を見た後にレオナルド・ディカプリオにファンレターを送ったという実話から来ているそう。 そして物語は、その、少年にとっては夢のような出来事だったことが、世間に露見したあたりから、ジョン・F・ドノヴァン自身の境遇にも大きな変化をもたらすことになる。 ただ、どうなんだろうなぁ? 最近の映画って、LGBTは純愛で、男女の恋愛は複雑だったりしない? まあ、そこだけの映画じゃないからいいんだけど、LGBT、多過ぎ! あと、音楽の使い方が最高! アデル、グリーン・デイ、そしてザ・ヴァーヴ。最近は80年代のロックを使う映画が多いけど、本作では90年代〜2000年代の、それよりちょっと若い層に向けたオールディーズ、グザヴィエ・ドランが聴いてきたであろうヒット曲が作品の肝心なところで印象的に使われている。 今までのグザヴィエ・ドラン作品と比して、アート感は薄まった反面、間口は広がった印象。手紙を介して、会ったことのない大スターと小学生がお互いの人生に影響を与え合う、複雑だが絶妙な脚本。そして何より、自らの境遇と重ね合わせてジョン・F・ドノヴァンを演じたキット・ハリントンの魅力! 良くも悪くもグザヴィエ・ドランが大人になったと捉えることもできるけど、私は彼の作品で一番好きです。
新宿ピカデリーにて試写会鑑賞。 少し期待し過ぎたせいか思ってた作品とは違い少し退屈に感じることはあった。 詩的なセリフが多かったり哲学的なセリフや描写も多いと個人的には感じた。 予告を見るとジョン・F・ドノヴァンの死は自殺か他殺か、それとも病死なのか。その鍵を握っているのは文通を行っていた少年であり彼が全てを知っている。 そんな感じで期待をして鑑賞したのだが、正直この辺りはあまり深く関係なかったように思う。 ジョンも文通相手となった少年ルパートも互いに自分の気持ちや考えていることを押し殺し、偽りの人生を送り日々生きてる実感のない人生を送っている事に悩む。 文通をする事でではな互いになにか刺激をしあうのかと思いきやそのような強い描写はない。 ルパートはジョンのファンのため文通自体に幸せを感じてはいるが、それが日々の生活になにかプラスになるような事に取り組めてはいない。 ジョンもルパートも根本的には周囲のこと、世間のことを第一に考えて嘘を重ねて生きているのだがその嘘がかえって周囲を傷つけそして最後は自分が苦しむことになってしまっている。 ジョンは世間を気にし同性愛の恋人と別れ、そして世間に漏れたルパートとの文通のやりとりも否定し、ルパートを傷つけた。 最後は自分の行いを省みて、反省し歩み寄るがやはり相手も人間だ。彼らも反省し素直に生きるジョンを理解することはできても受け入れることはできなかった。 そしてジョンは死を選択する。 一方ルパートはN.ポートマン演じる母親に素直な気持ちを打ち明け、夢である俳優の道を今まで以上に頑張ることと同時に、家族愛を言葉で伝え合うことで関係を修繕させた。 そして同性愛である事を今は当たり前の幸せとして堂々と生活を送ってる事が描かれて終わる。 互いに共通したもの同士が最後は対比的な終わり方をしているのはとても現実的に描かれていたように思う。 劇中でも語られていたが嘘とは時には周囲を幸せにし、時には美しい事もある。 しかし同時にこの作品でも描かれていたように時として相手を傷つけ、自分をそれ以上に傷つけるものでもある。 過ちと気付いた時に反省しすぐに改めた行動をすることはもちろん大切な事だが、しかしそれが周囲に受け入れてもらい回復するかはまた別問題である。 許してもらったり、理解をしてもらってもその時自分が生きる環境は壊れてしまいマイナスからの再スタートになる事もある。 人を貶める嘘はもちろん誰しもが悪いという事は分かる事だ。では人を傷つけない嘘は問題ないのか。 そういった事を考えさせられ楽しむ作品なのかと個人的には捉えて楽しませてもらった。 正直これがポピュラーな楽しみ方かどうかは分からず自信もないが、少なくとも少しでも偽りのない、そして素直な人生を歩めるようにしていきたい。そんなことはこの作品から学ばさせてもらった。
若干31歳にしてすでに長編を6本も撮っている グサヴィエ・ドラン監督。 初の英語作品。しかも英語字幕は彼自身が手掛けたとか。 「Mommy」も「たかが世界の終わり」も好きだ 今作は彼自身が集大成と語るように両作品と兄弟のよう。 母と息子の奥底にある確執や家族との関係。 そしてLGBT。 超が付くイケメンで有名俳優。 全米で誰もが知る大スターのジョン。 彼にとてつもない憧れを抱くルパート少年。 子役としてオーディションを受けながら大人の世界に住み 昼は学校でごく普通の少年として過ごさねばならない 感受性の強いルパートは相手の感情も理解出来てしまうが故 自分の感情を押し殺してしまう。 嘘をついたんじゃない、聞かれなかったから言わなかっただけ。 母が抱える孤独や敗北感を子供ながらに感じ取り 母が悲しまないように、母が望むように振る舞おうと思う そんな日常がかき乱され、大好きな文通相手にも裏切られ… 感情が迸って、母に今まで言えなかった言葉の礫を投げつける。 ルパートの大きな瞳から溢れる涙が愛おしい。 世界的大スターとの文通。 あり得ない設定のようだけど、実際ドランが幼い頃に 映画「タイタニック」を見てディカプリオに憧れてファンレターを送った経験から今作の構想を得たという。 緑のインクで手紙をしたためるジョン。 そして母の指には緑のインク。 ドラン作品のカメラワークは独特でやたらと寄りの絵が多い。 女優さん達は大変だろうと思うけど ナタリー・ポートマンはどアップでも本当に綺麗。 そしてルパート少年を演じたジェイコブ・ティアニーくんの天才ぶりには舌を巻く。 彼の一挙手一投足全てが、今作をより魅力的にしている。 劇中、ジョンはほとんど笑わないが、傷心を抱いて幼い頃の記憶のままに母とふざけあうシーンで、心が解けたように見せる笑顔が目に焼き付いている。 何度か見たくなる作品でした。 初見ではルパートに寄り添って、 2回目はルパートの母に感情移入して、 3回目にはジョンの死の真相が分かるかも知れない。
そんな二人の気持ちがわかるし、テーマも設定もすごく良かった。 ただ、 ・文通の関係は意外とフォーカスされない ・中盤から親子の話になる ・ターナーの母親が、発言と行動がブレブレで共感しづらい ・進行のインタビューの会話が、台詞が難しくてわかりづらい 点が、私がついて行けず、気持ちが置いてけぼりになってしまいました… スタンドバイミーのシーンは特に…無理矢理感を感じでてしまいました。。 スターの苦悩って、きっとひとつじゃないし、ドノヴァンみたいに世間体や家族、孤独、色々抱えてでもカメラの前では笑っていなきゃいけない。 そんな二人の孤独が文通でリンクする…って言うシンプルな内容でも良かった気がする。
名実ともにキャリアの絶頂期にあった俳優ジョン・F・ドノヴァンが死んだ。 彼に発覚したある疑惑とともに、イギリス在住の11歳の子役ルパート・ターナーと5年もの間文通をしていた秘密も明るみに出る。 物語は、成長して俳優となったルパートがインタビューに応え、回顧していく形で進行する。 『マミー』のグザヴィエ・ドラン監督による初の英語作品。アデルの『Hello』のミュージック・ビデオを監督しているだけあって、初めにRolling in the deepが流れる。アデルがカメオ出演する案もあったと言うが。 ジョンを演じたのは、『ゲーム・オブ・スローンズ』のスノウ役で知られるキット・ハリントン。ターナー少年役は、『ワンダー 君は太陽』の天才子役ジェイコブ・トランブレイ。 今作においても母と子の関係性に言及しているが、感動する場面であるはずのStand by meにはどうしても乗れなかった。 個人的な作品に著名な俳優が出てくると引いてしまいがちだが、ナタリー・ポートマンの演技は結果的に良かった。『リチャード・ジュエル』のキャシー・ベイツもさすがの説得力。 ダイナーの謎老人役マイケル・ガンボンは完全に余計だったと思う。 ジェシカ・チャスティンも出演していたらしいが、全カットとのこと。プレミア上映後の評価は軒並み酷評だったそうだが、個人的な作品は深読みする楽しみがあるので嫌いではない。
少年とは。 まあこんなもんでしょう。
スターの死の謎。ある子供と文通を始めたことをきっかけにジョンがそしてその子供ルパートが人生と向き合う物語。 スターの謎の死に興味を持って観に行った。チラシに使われる緑と黒の字体も芸術的だった。 映画はジェイコブ・トレンブレイを中心に動いているようだった。いじめに立ち向かいながら生きる姿。母親の苦悩。子供の葛藤。最初のシーンでジョンfドノヴァンのドラマに発狂したあの時間に心を持っていかれた。私もこうやって生きたい。辛いことがあっても背を向けず一人で立ち向かう勇気を持てるようになりたい。そう思わせてくれるルパートだった。 キット・ハリントン演じるジョンは芸能界で働く人間ならではの孤独が如実に伝わってくる。本当の自分が受け入れられず、相手が喜ぶように生きる辛さがある。大人と子供、母親と子供の似ている、けれど違う感情が面白かった。 サヴィエ・ドランの映像美、音楽は素晴らしかった。他の作品も見てみたい。