嘘と真実
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
とても良かった。 これをエンタメとして消費していいのか葛藤があるが正直面白いと思ってしまった。 何が嘘でなにが真実か明確に語られる訳ではない。 平手脱退の真相もグループ解散の経緯も明言されているわけではないが、メンバーのインタビューやTAKAHIROさんの話からその輪郭が見えてくる。 何より劇中は多くLIVE映像が映し出される。 誰かが語るよりもパフォーマンスのほうが多くを物語っているようにさえ思えた。 直近の乃木坂、日向坂とドキュメンタリーを見てきたが欅坂のドキュメンタリーが一番良かった。 乃木坂はとても好きなグループだが、映画を通して何を伝えないのか分からなかったし、 日向坂は多くのメンバーに焦点が当たっていたがアイドルのドキュメンタリーとしては良くある成長譚の形だった。 一方で欅坂は、平手を中心としたグループの形がほかのメンバーを通して見えてくる。 平手に依存していた他のメンバーや自分の納得できる表現が出来ずに悩む平手も、メンバー全員が弱い部分を持っていてグループが瓦解していくのがとても人間らしい。 弱い部分があるからこそ、強くあろうとする姿がパフォーマンスにも表出している。 グループが終わりを迎えると決まってからはメンバーが正面を向いてインタビューに答え、前に進んでいるように映る。 誰も悪者なわけではない。平手がいたから欅坂という形になったし、それは他のメンバーも全員同じ。 唯一、平手を手放せなかった大人たちに責任がある。 今後の彼女たちはもっと強くなれるんだと思う。