伝記映画でもノーラン節
starstarstarstarstar - 1年前
日本人の感覚としてなのか、「よしよしオッピー可哀想だったねよしよし」とは全面的にはならないものの、ノーラン監督の描き方は真摯的だと思ったし、見てよかった、というよりは見なくちゃいけない映画だった、と思えた
伝記映画で音や映像なんて……と… 続きを読む
日本人の感覚としてなのか、「よしよしオッピー可哀想だったねよしよし」とは全面的にはならないものの、ノーラン監督の描き方は真摯的だと思ったし、見てよかった、というよりは見なくちゃいけない映画だった、と思えた
伝記映画で音や映像なんて……と思ってたけれど、やっぱりノーランだった。映像がとにかく凄い。IMAXでモッペンハイマーしたいと思った
戦メリでMr.ローレンス役だったトム・コンティのアインシュタインが激似で凄い
とにかく俳優陣は豪華も豪華で、それだけでも観る価値がある
オッペンハイマー
starstarstarstarstar - 2年前
※本文にネタバレがあります ネタバレを読む
1954年。スパイ容疑をかけられたJ.Robert Oppenheimer(Cillian Murphy)は、召喚された秘密聴聞会で自身の過去を吐露する。
1959年。合衆国商務長官に任命されたLewis Strauss(Robert Downey Jr.)は、上院での任命承認に係る公聴会でOppenheimerとの関係を追求される。
◆ FISSION《核分裂》
独特な世界観と巧みな脚本で人気を博するヒットメイカーChristopher Nolanが手がける伝記映画。合衆国の理論物理学者で《原爆の父》ことJ.Robert Oppenheimerの波乱に満ちた半生が描かれています。
第二次世界大戦下で苛烈を極めた核兵器開発競争。ついに敢行されてしまった原爆実験と水爆実験。そして合衆国で吹き荒れたマッカーシズム。激動の時代に翻弄された天才理論物理学者の栄枯盛衰を、監督は得意の「時系列のマジック」を駆使して巧みに描き出しています。
そして、今作では新たな切り口として「二人の人物の視点」が加わっています。時系列だけでなく一人称を変えながら物語を展開することで、より重厚な作品へと昇華していました。
第二次世界大戦中に合衆国政府が進めた原子爆弾製造計画(マンハッタン計画)に招聘されたOppenheimerは、ロスアラモス国立研究所の初代所長に任命され、1945年7月16日に人類初の核実験(トリニティ実験)を成功させてしまいます。非常に困難な仕事をやり遂げたメンバーたちの高揚感や達成感が描き出されており「恐ろしい兵器の製造」というよりもむしろ「輝かしい功績」としての側面が強調されていました。
のちに原爆の戦場投入による惨状を知ってしまったOppenheimerは核軍縮を主張。水爆開発に反対する立場を取ったことでアメリカ原子力委員会(AEC)のStraussと対立し、ソ連のスパイ容疑を掛けられ(赤狩り)社会的地位を失ってしまいます。
カラーとモノクロで描かれていた為、シーンが切り替わった事は比較的わかりやすいのですが、三時間におよぶ長尺作品の時系列を初見で繋ぎ合わせるには、史実について予備知識があった方が良かったです。
◆ FUSION《核融合》
本作は2006年に合衆国の優れた新聞報道や文学作品などの功績を讃えるピューリッツァー賞伝記部門を受賞した伝記本『American Prometheus』がベースになっています。
〝自然界の厳しさに震える人間を哀れみ、主神ゼウスの反対を押し切って人類へ火を与えたギリシャ神話の神プロメテウス。しかし、人間は火を用いて武器を作り、あろうことか戦争を始めてしまう。これを咎められたプロメテウスは長きに渡り地獄の責め苦を負わされることとなるー。〟
人類に原子爆弾という恐るべき火を与えてしまったOppenheimerはまさにアメリカのプロメテウス。程なくしてソ連も原爆実験に成功しており、Oppenheimerが開発せずとも原子爆弾は誕生してしまっていたのかもしれませんが、ソ連の実験成功の裏には「漏洩したアメリカの情報が不可欠だった」との情報も。いずれにせよOppenheimerによる人類初の核実験は、その前後で世界の在り方をガラリと変えてしまったことは否定できないよつに感じます。
1947年。ブリンストン高等研究所の所長に任命されたOppenheimerは、自身が開発してしまった原子爆弾によって世界は常に核戦争(人類の滅亡)のリスクに晒されてしまっていることを理解していました。ラストシーン、水面に映る波紋の中に核戦争の未来を垣間見ていた天才(Oppenheimer)と対比されていた凡才(Strauss)。被害妄想で嫌悪感を募らせる矮小さが痛烈に皮肉される形で締めくくられています。
◆ Explosion《核爆発》
今作の肝である原子爆弾についてですが、原爆投下およびその被害について本作ではかなり間接的かつ控え目な表現に留まっていました。この点について日本国内で賛否両論あるようですが、今作はあくまでも合衆国が制作した「原爆の父」の半生にフォーカスしたエンターテインメント作品であるという前提に立てば、世界唯一の被爆国たる日本が軽視されているとまでは思いません。
原爆投下について、合衆国の国民たちが上げた大歓声が広島・長崎で犠牲となった日本国民たちの悲鳴に聞こえるような演出がなされていました。歓喜に湧く講堂は天才の目というモノクロのフィルタを通すことで阿鼻叫喚の巷を想起させるものであり、これは原爆開発者の後悔や懺悔の念を表しているものと推察しますが、監督の表現に対する最大限の工夫と配慮を感じます。
戦後に生まれた私にとって、戦争はもはや伝聞のものでしかありませんが、世界唯一の被爆国に生きる者として本作に対するアンテナの感度は高くあったと思います。広島・長崎への原爆投下が最初で最後の実戦投入であることを願うばかりです。
ノーランの時間軸とピントにまたやられた
starstarstarstarstar - 2年前
原爆の父とされるオッペンハイマーの人生を劇中で目まぐるしく変わる時間軸のシーンに圧倒される。正直言って一回観ても半分もわからない。しかしながら彼の苦悩と天才ゆえの彼自ら陥ってしまう没落への道がなんとも罪深く思えてならない。日本人として多面的な視点で原爆について観てみるべき作品。
物足りない
starstarstarstarstar - 2年前
若干物足りなさはあるが、オッペンハイマーという人物を知る意味では見る価値あり。
良い映画だ
starstarstarstarstar - 2年前
侵略行為より原子爆弾は穏やかだ。