無題
前半、主人公夫婦の多面的で生々しい他者比較と、ジョシュ夫妻の生活のサブカル描写に“笑えない、息苦しい、痛々しい、なんでこんなに比較して窮屈に生きる必要があるんだろう”って思ってましたが‥。全てを覆すストーリー展開が細かくてシニカルで見事だっ… 続きを読む
前半、主人公夫婦の多面的で生々しい他者比較と、ジョシュ夫妻の生活のサブカル描写に“笑えない、息苦しい、痛々しい、なんでこんなに比較して窮屈に生きる必要があるんだろう”って思ってましたが‥。全てを覆すストーリー展開が細かくてシニカルで見事だった。たとえば、袖にキャンドルの火がついたから水をぶっかけたシーンの投影感とか‥上手いなあと。嫌気が差す部分は自分にも心当たりがあるから。蓋をしておきたい人間の感情をあれだけアッパーにさらけ出すなんて、羨ましくもあった。 自分は自分でしかないんだから比較には意味がないと思って生きてはいるつもりだけど、そんな高潔でさっぱりした生き方なんか無理。周囲が羨ましかったり嫉妬したりして何とか生きてるし、若さは恐怖だし。でもなんとか折り合いをつけながら自分の納得いくように世界を捉え直していたりする。‥っていうような複雑な主観がぐるりときれいにまとめられてあった。帰り道に友人が「アダム・ドライバーはサブカルくそ野郎と中二病を演じさせたら右に出るものはいない」と言った。納得、そして爆笑。