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ビジランテ ポスター

ビジランテ

4.1 125分 2017/12/09 公開
ドラマR15+日本
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あらすじ

自主制作映画『SR サイタマノラッパー』の入江 監督による『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』以来のオリジナル脚本作品に大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太がトリプル主演を果たす。高校時代に失踪した長男・一郎(大森南朋)。印刷会社社長で町の自警団団長の二男・二郎(鈴木浩介)。デリヘル業経営の三男・三郎(桐谷健太)。別々の道を生きてきた三兄弟が父の死をきっかけに再会、その後、三人の運命は再び交錯し、欲望、野心、プライドがぶつかり合い、心に刻まれた、逃れられない悲しみが三兄弟を狂わせていく……。

場面写真

予告動画

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キャスト・スタッフ

監督
入江悠
キャスト
大森南朋/鈴木浩介/桐谷健太/篠田麻里子/嶋田久作/間宮夕貴/吉村界人/菅田俊 ほか
配給
東京テアトル

クチコミ

それぞれの"生きる"と"守る"の形

- 8年前
それぞれの"生きる"と"守る"形 正直観終わった直後はバイオレンスとエロの 分かりやすくも薄い味のオブラートに まんまとやられて「ふーん、こんなもんか」と ペラい印象だったのですが…。 映画館を出てから駅へ向かう道すがら 改めて映画の冒頭… 続きを読む

それぞれの"生きる"と"守る"形 正直観終わった直後はバイオレンスとエロの 分かりやすくも薄い味のオブラートに まんまとやられて「ふーん、こんなもんか」と ペラい印象だったのですが…。 映画館を出てから駅へ向かう道すがら 改めて映画の冒頭から内容を思い出し 一つ一つを頭の中でなぞっていくと ふと、ある大巨匠による 過去の超大作映画の持つ プロットがこの映画にやたらと ダブって思えてきてしまった。 これはかなりの異論を承知で書くのですけど その映画とは誰あろう黒澤明監督の 「乱」だったりする。 どちらの映画にも3人という思いの違う兄弟が それぞれの持つ考えや信条に 時に忠実に、時に翻弄され(特に他者によって) それでも自らが生きる道を、自らの手で選び 指し示していかなければならないということを 描いているように思う。 で、この映画『ビジランテ』。 確かに親の存在が早々に退場してしまったり、 あるいは長男までもが退場したりして 細かいことを言えば当然 『乱』とは違うわけなのだが、 それでも三人がそれぞれ 自分達が生きるために信じるべきものを 守って生きて行こうとする姿勢が 描かれているのには変わりがない。 (スケールは比べ物にならないけど) 親が死を迎えた時に何十年と行方不明だったが ふらりと帰ってきただけならまだしも 長男としての遺産相続権を当然のように要求し 先祖伝来の土地を守ろうとする長男・一郎(大森南朋)。 市議会議員となり、権力志向が強い妻に 毎日たしなめられながらも、真面目一辺倒に これまで築きあげてきた地位を守ることで 生きていこうとする次男・二郎(鈴木浩介)。 出張風俗のマネージャーの仕事をしつつ 生きるために底辺でもがく女の子と暮らし 自らも同じような立場でありながら 他者を守るという義の心を守って 生きていこうとする三男・三郎(桐谷健太)。 三人の思惑がそれぞれを理解しないまま空回りし やがてそれが取り返しのつかない事件に発展し 蟻地獄のように彼らを絡め取っていってしまう。 そんな中でも、三郎は二人の兄に対して 「三人で飯食おう(そしたら分かり合える)」 「アニキを助けてやってくれよ」 「遺産とかよりもっと大事なことがある」 と幾度となく呼びかけ、絆を取り戻させようと 諦めずに必死になって説得を続けるのだが どうしてもその想いは届かない。 そうして、三郎自身は満身創痍になりながら それでも人を助けたいと思い、願いながら 自らの信条に逆らわずに行動し続けてしまう。 それがとんでもない結果に繋がってしまうことを 彼は確実に知っていただろうに。 観客としてはとにかく三男の三郎に 肩入れして見てしまうわけなのだけど その正義感から比べると、まぁ次男の二郎は とんでもなく、とてつもないほどに無力。 でもきっと、この二郎こそが 小生を含めた"普通の人"の姿なんだろうな と思わないでもない。 逆に長男の一郎はといえば、 信条や心情にどうしても寄り添うことができず はたまた本当にこいつが一郎本人なのかも 最後まで分からずじまいで孤高な位置付け。 (人間のクズなのは確かなのだが) 結局、一郎が突如帰ってきたりしなければ この悲劇は起こらなかったのでは、と思えば 最悪のトラブルメーカーは一郎な訳だが それは死者となった三人の父親が 死してなお送り込んだ怨念が 形となって一郎に乗り移ったのではないか。 そうじゃなきゃ、あんなタイミングで 帰って来ないよ。 しかも、それが証拠に序盤に三郎が一郎を 一瞬かつての親父と見間違えるシーンがある。 それはでも、過去の経験が蘇ったことによる 見間違えという意味だけではなく 図らずも三郎が真理を見抜いた瞬間が 描かれていたのではなかろうか。 三者三様のピカイチの演技が光る上、 エロにバイオレンス、 さらには人種間の排他的な問題をも 取り込んで描かれる 振り返るとやたらと消化に悪い(いい意味で) 小生の2017年最後を飾る2時間でありました。 いやー、まだ胃が重たいw [10:50]テアトル新宿 :おまけ 〔パンフレット評:☆3.0〕A4判・全24頁|¥720 まず手に取っての第一印象は、率直に言って「薄い」です。中身も基本的な体裁でありながらも、映画全編をくまなく網羅したような形ではなく、監督及び主演3人のインタビューが中心の構成。小生はインタビューはもちろん好きですが、劇中シーンの画像をどれだけ切り取って載せてくれているかというめんをかなり重要視しています。断片的でもいいからシーンの数々が所狭しと並んでいてくれると、あとから内容を思い出す時にすごく有難いので。でも、このパンフはどうやらそんなサービス精神らしいところは微塵もなく、冒頭のインデビュー以外はスタッフ紹介とエッセイ(松崎武雄氏)が一本と内容も少なめ。例えばよくある舞台も見取り図や地域の全体図といった要素もなく、完全に"読み物"に徹してます(ま、"撤する"って聞こえがいい言葉ですが)。ただ、このパンフで唯一特筆すべき点があるとすれば、入江悠監督によるインタビューとは別の「オリジナルの映画を作るということ」と題されたコラムがあること。完成に向かうまでのさまざまな苦労や苦悩が赤裸々に文章にされていて、非常に感銘を受けました。このコラムを読むためだけでも¥720を払う価値あり!…と大々的に言えるほどでもないのですが、それでも楽しめました。なので、逆に言えば『ビジランテ』にどっぷりとハマってしまった方以外にはあまり購入をオススメできないかも、です。値段がもう百円安かったらこんな文句もないんだけどなぁ。

暴力と兄弟の憎悪と愛情

- 8年前

全体的に、暴力と性の表現が強いですが、嫌な感じは無かったです。 兄弟それぞれの憎悪と愛情が入り交じり、それぞれの立場や考え方があるのだと心が動かされます。 最後まで、この話はどうなるのか予想ができなかったし、引き込まれました。 特に桐谷健太さんはスゴい。 ただ、万人受けする映画とは言えません。たから評価が分かれるのだと思います。

無題

- 8年前
自分の生きている世の中は こんなにドロドロに淀んでいて、 だからこんな作品が生まれてしまったのか とさえ思わされるくらい、感情のどん底に 突き落とされるような作品。 地方都市の闇である、人種差別、暴力団、 政治界といった社会問題の水面下の… 続きを読む

自分の生きている世の中は こんなにドロドロに淀んでいて、 だからこんな作品が生まれてしまったのか とさえ思わされるくらい、感情のどん底に 突き落とされるような作品。 地方都市の闇である、人種差別、暴力団、 政治界といった社会問題の水面下のぬめりを 浴びせかけられた気分。 いやらしいくらいむき出しの 俳優陣の演技力には“演じる”ことを 放棄したのかと震撼するくらいだった。 とくに、桐谷健太。 彼が最も過酷な運命を背負ってしまっている と、個人的には思っていて。 どれだけ暴行を受けようとも 暴力団に頭を下げようとも、 幼少期に受けた父親からの虐待と 劇中では描かれていないその後のルーツとは 比べ物にならない、 というような目をしているんですよね。 そして唯一、人間としての情を持つキャラクターなのに その他キャスト全員がアレなもんで、滑稽にも見えるし これほど報われないとは。 単なるバイオレンスノワールではない、 人間の持つ深海に存在するような憎悪を 嫌というほど掘り返してあるストーリーなので 映画館を出た後の憔悴感といったら‥。 ビジランテとは、自警団という意味を持ちますが そのタイトルに期待して観にいくのは危険ですね。 こんな世界でどうやって生きたらいいのかわからない。 日本は治安が良くて平和で、 人種差別に対しても寛容で もちろん宗教対立なんかも起こらない。 もしそんなこと思ってぼんやり生きていたら この作品にぶちのめされるでしょう。 家族というもの、人間同士の情、 ましてや愛とかそんなもんどうでもいいと、 渇望を経て叫んでいるような映画。 良い意味で嫌気が後を引きます。

ビジランテ、すごかった!

- 8年前
今日は、先日「TAMA 映画祭」でお会いした入江悠監督の最新作「ビジランテ」初日舞台挨拶付きで鑑賞。 見終わって、やっと肩の力が抜けた。異様な緊張感が続き、コーエン兄弟の作品を見た時のようだった。 入江悠と言えば、最近は「ジョーカーゲー… 続きを読む

今日は、先日「TAMA 映画祭」でお会いした入江悠監督の最新作「ビジランテ」初日舞台挨拶付きで鑑賞。 見終わって、やっと肩の力が抜けた。異様な緊張感が続き、コーエン兄弟の作品を見た時のようだった。 入江悠と言えば、最近は「ジョーカーゲーム」「22年目の告白」などヒットメーカーとしても大活躍だが、本作は入江悠初のオリジナル脚本による作品。 入江悠は今までのメジャー作品の中にも、人と人との対立とか、心の軋轢とか、ギスギスしたものを作品の中で描いてきたが、本作ではもはやストーリーではなく「そこ」に焦点を当てた作品だと言える。 アメリカの映画やドラマでよく描かれている、郊外の町の閉塞感、地方都市ならではのどうしようもない権力・暴力などの支配。地方に囚われた人たちの、その地の呪縛から逃れられない兄弟の泥沼。 舞台挨拶での和気あいあいとした、漫才のようなトークからは考えられないような鬼気迫る演技。長男「イチロー」役の大森南朋といえば「アウトレージ」での印象が強いが、本作でも期待に違わぬ、何をやるかわからぬ狂気を秘めた演技を見せてくれる。 対して、三男「サブロー」役の桐谷健太も、自身「自分の代表作になりました」と言っていたように、今まで見たどの桐谷健太よりも真に迫る演技であった。(なかなか感情移入できるキャラがいない本作で、唯一感情移入できるのがサブロー。でも作品には、何かを救おうという慈悲は一切ありません) また紅一点の篠田麻里子。入江監督曰く「主演の3人(大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太)の演技が完璧すぎるため、そこまでのレベルに引っ張り上げる必要があった」ということで、篠田には再三の演技指導が繰り返されたと言う。身体を張ったシーンもあり、篠田にとっても女優として大きな意味を持つ作品になったに違いない。 30年ぶりに再会した兄弟の確執。彼らを取り巻く地方都市内の権力と暴力。はたまた、その土地の人たちと外国人居留者との軋轢などなど、問題提起はあるが、わかりやすいストーリーでもなく、説明もなく、そこに展開する役者たちの迫真の演技で綴られる入江悠の叫び。 劇場出口でアンケートを頼まれ「何点ですか?」と聞かれたが、この作品ほど点数制に馴染まない作品も珍しい。100点の人もいれば、解さない、大っ嫌いな人もいるだろう。好き嫌いは別れる作品ではあるだろうが、すごい作品だ。

まあまあ

- 2年前

最後がスッキリしないなぁ…

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